高止まりしている陽性者数が毎日話題になる新型コロナウイルスですが、やはり重視するべきは重傷者数や死亡者数のはず。まずは感染しないことが第1だけれど、そこから重篤化しない事が次の目標で、さらにはそこから死亡に至らないように回復させることが最終ライン。幸いにも日本では、陽性者数も少ないし(※これは検査数がそもそも少ないという理由もあるけれど)、それに以上に重傷者数や死亡者数も、他国に比べて一桁以上の違いがあるくらい、良い意味で得意な傾向を見せています。ただ、最近になって、じわりとそれらの数値も上がってきているので、今一度注意が必要な事も確かですが。
その、他国と比較して明らかに異なる日本の傾向の理由について、元々の持病が少ないからではという中間報告。国内の入院患者の死亡率は7.5%で、欧米などは20%台と大きく異なるのだけれど、その理由として想定されるのは糖尿病や肥満などの割合が、欧米に比べて日本は少ないことが重篤化を妨げて、それ故死亡者数も少ないのではという推定。一般的に、欧米人に対してアジア人は特に肥満体質が少ないと言われているけれど、そのあたりが死亡原因に繋がると考えると、何となくアジア圏での新型コロナウイルスの影響が欧米よりも低い事も説明が通ります。
もう一つ最近見かけた説明は、人の体の中にある「T細胞」が、過去に同種のウイルスに感染した「記憶」を持っていて、それが今回新型コロナウイルスにも効果を発揮しているという話。その割合が、日本人は他国に比べて高い確率で反応しているので、より大きな免疫効果のようなものが生まれていると言うような話(※生物履修はしていないので、かなり自分的に咀嚼した話)。仮にその仮説が正しいとして、何故日本人はそう言う耐性というか特性を持つに至ったのだろうか。環境なのか、人種的なものなのか、そのあたり不思議なんですが、仮に人種的な要因が大きいとすると疑問点が。日本人は、島国という事も有り、他人種との混在が少なく多様性的には欠けると思うのですが、「人種のるつぼ」と言われる多様性の大きいアメリカの感染被害が大きいのは不思議なんですよね。何か、多様性故に普通なら様々事象に対応可能な体質が生まれてくるはずなのに、今回はそれが「広く薄く」なったために、ある部分を突破されて感染しているような。
まだまだ時間は掛かるし、感染が終息したわけではないけれど、こう言う研究をもっと進めて欲しいですよね。単にイソジンが効くとか言うレベルでは無く、収集された膨大なデータを紐解いて、核となる情報を抽出するような活動を、やっと出来る余裕が生まれてきたんじゃ無いだろうか。また、感染が終息したように見えてきたベトナムで、強毒性の新タイプが出てきているとか言う話もあるし、どんどん新しい分野での知見を検証しないといけない。「夏になれば...」という淡い期待はどうも駄目らしいので、この夏・秋にそれなりに道筋を見つけて作らないと、今度の冬は結構対面な事になるかもしれませんね。そうなると、来年の春、夏、は今年以上に厳しい一年になるかもしれない。そうなるとオリンピック・パラリンピックも... そうならないように、先ずはこのお盆、そして夏から秋のシーズンで、三密回避とうがい・手洗い・マスクの基本ルールを守らないと。
0 件のコメント:
コメントを投稿