2020年8月6日

JL123の怪

一週間後の8月12日は、35年前に御巣鷹山に墜落した、羽田発伊丹行きの日航123便(JL123)が御巣鷹山の尾根に墜落した日。この事故の後色々なことがあり、JALはこの「123便」を永久欠番とし、復路便の「JL122」もその後欠番にしたくらい、日航にとっては大きな事件だったわけですが。

で、昨日から今日に日付が変わった頃一部界隈で話題になっていたのが、FlightRadar24等航空機のトランスポンダを表示出来るアプリに、突然「JL123」なる機体が成田に現れたという話。「JL123」というワードは、多少は飛行機に興味が有り、かつ35年前の事故を知っている人間ならば「えっ!」と思うわけで、深夜にもかかわらずネットはざわついた様子。しかも、事故の発生した日に近いし、しかもその時期は「お盆」というタイミングなわけで、余りに出来すぎた状況で単に笑い話では済まされないかもしれない様子なんですよね。

ここから、いろいろと推測が始まるわけですが、成田での機体整備か何かで、テスト的に臨時に番号がセットされたのでは無いか、と言うのが何となく事実のように感じます。テスト目的の時には、使用して居る番号は回避するべきだし、かといって突拍子も無い番号(例えば000とか)では弾かれてしまうかもしれない。たまたま永久欠番と言う事を知らずに、空いているから「123」を使用したのか、あるいは、良くあるように並び順だから「123」とか「987」とか私も使うときがありますが、そんな感じで「トントントン」と入力しただけなのか、真偽は不明だけれど、でもちょっと悪気は無くとも不謹慎かも。

本来なら、例えば「999」とかテスト用の番号を決めておいて、それを使うべき何ですよね。例えば、「990から999までは、テスト用の番号で、実際の運航には使用しない」とか決めておくとか。我々も、製品のシリアル番号とか実際に即したデータが必要な時には、予めそんなテスト用レンジ(範囲)を決めておいたりしますから。仮に、テスト用に偶然入れられた番号だったとしても、あの事故を知っている年齢の人からすると、やはりちょっと納得いかないかも。日航さんとしても、ちょっともう少し気配りというか、配慮が必要でしょうね。多分、整備マニュアルに素って作業していたのであれば、そこに「123以外の番号」とか一言注釈を入れておくべきかもしれない。TLを見ていると、過去にも「JL123」が表れて、しかも実際にフライトしたこともあったみたいで、そうなると確信犯なのかなぁ。自分も含めて、まだまだあの事故を生々しく記憶している人間は多いと思うので、やはりちょっと配慮はして欲しい気がします。

[2020年8月7日追記]
取材記事が公開されましたが、やはりテストのためにダミーでたまたま入れたIDが「0123」だったという顛末のようです。本文にも書いたけれど「123」とか「987」とかは、何となくありそうでなさそうで、ついテストの時に入れてしまいがちなものだけれど、やはり惰性でしようしては駄目という事ですよね。取りあえず、真夏のミステリーでは無かったことで良かった。

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