昨日は、朝から安倍総理の検査入院の話題がトップニュースになり、各メディアは鵜の目鷹の目で動向を探る一日に。確か最初の頃のニュースでは、「首相が慶応大学病院へ入院」みたいな感じで報道されたので、この暑さもあり首相が倒れたのかとか思いましたが、直ぐに「6月の人間ドックの追加検査」とニュースも流れて来ますが、逆にますます錯綜するだけのような状態に。
この少し前から、「顔色が優れない」「官邸に入る歩く速度が遅くなった」「激務が続き休みを取って頂きたい」というような話が、メディアや首相周辺からも出ていた事と、やはり第一次安倍内閣最後の潰瘍性大腸炎の件が浮かび、中には「首相辞任で解散総選挙」といきなり吹き上がる人達も。持病の影響も有るかもしれないし、ここ最近の天候も厳しい物だし、なんと言っても精神的なプレッシャーというか負担は日本でも一番な訳で、まぁ検査入院と言いながらも、数時間でもゆっくり静養したいと言う事も有ったんじゃ無いかと思うんですよね。ただ、健康な人であっても定期的に健康診断は受けるわけだし、元々持病などの不安要素があれば尚更慎重になることは決して悪いことでは無いはず。責任ある地位にあって仕事をしている以上、その仕事を遂行するために健康に注意を払うことは当然だと思うし、一国のリーダーであれば義務でもあると思います。
そんな騒動の中、人間性が表れるなぁと思うのが、その「検査入院」という報道に対しての反応。日頃敵対する野党関係者が御見舞の言葉を贈るなか、「この機会に辞任して政権交代」と気勢を上げる一部議員や日頃政権に批判的な経済学者・政治学者さらにはメディア関係者等も、人の病気すら利用するような言動をしていることには、まぁいつものこととは分かっているけれど、人としてどうなんだろうか。全く信用できない人物である事を、自ら証明しているようにしか見えないのだけれど。不快だから、いちいちその発言は取り上げないけれど、これまでの行動や発言を見ていると、「あぁ、こう言う事を言う人だから、人の不幸にもこう言う事を言っちゃうのね」と妙に納得出来るから、それはそれで良いのかもしれないけれど。でも、議論なり言論なり、本来の方法で相手の不具合や不整合を問いただして相手に勝つならまだしも、相手の体調不良でしか相手に優ることが出来ないとしたら、元々その人達には本来の仕事をする素質も資質も無いと言う事になるんじゃ無いか。それなのに、相手の病気を自分達の手柄のように吹聴するのって、もしかしたら「明日は我が身」と言う諺があることを知らないのだろうか。
実際どの程度の状態なのかはご本人にしか分からない事。ただ、例年この時期は夏休みを取り静養している時期なのだから、都内から移動出来ないけれどゆっくり休んで体調回復には努めて欲しい。安倍政権の善し悪しとは別に、新型コロナウイルス禍に加えてその影響による経済下降という状況に、これ以上の不安定要素は可能な限り回避して欲しいですしね。それに、仮に万が一のことが発生したとしても、次席の麻生副総理が直ぐに行政を継承することになるわけで、実は今の「安倍内閣」は直ぐに終わるわけじゃ無い。「安倍退陣」を叫んでいる人達にとっては、確かに「安倍総理退陣」は実現するかもしれないけれど、それ以外の部分はそのまま継承される時期は暫く続くだろうから、結局は又新しい「〇〇退陣」というスローガンの付け替えをして同じ事を繰り返すだけ。「敵失」によって、思わぬチャンスが転がり込むことはあるだろうけど、最初から「敵失」頼みの戦略には期待出来ない。しかも、相手の敵失を待つ間に、自分達が幾つも自滅を繰り返しているわけだし。他人の体調に疑問を呈している暇があったら、まずは自分達の体(=政党合流)をちゃんと始末しろよと、小一時間。「ピンチをチャンスに代える」どころか、「チャンスをピンチに代える」人達だしなぁ、まぁ仕方ないか。
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