2020年8月23日

椅子と机 (1)

リモートワークが普通になり、自宅で仕事をするようになって注目を集めた物の一つに「椅子」があると思います。それまでも自宅に仕事を持ち帰って作業することはあっただろうけど、精々長くても数時間で、ちょっとリビングのテーブルとかで済ませていた物が、丸々一日それも毎日仕事をするとなると、やはりそれなりの環境を整えないといけない。その為に、自宅で仕事をするためにそれなりに本格的な椅子を購入する人が増えているという話は、少し前から何度も聞いています。

私も、15位前に在宅勤務を始めて最初のに年間は、会社近くの自宅マンションで在宅勤務をしてシミュレーションみたいな事を2年ほどやりましたが、その時に使用していたのは其れ以前に一寸座るために購入したパイプ椅子でした。最初の頃はそんなに気にしていなかったのですが、やはり一日に何時間も仕事をするとパイプ椅子ではなかなか辛い。そこで、健康管理も兼ねてバランスポールを購入して作業したこともありました。これはこれで良い点もありましたが、最大の難点はゴムボール故にお尻が蒸れてしまって、1時間も仕事をするとべちょべちょになる事。それに、微妙に安定しないので、一寸手中出来ない事もありました。そんな経験をいろいろ2年間していたので、浜松の自宅に戻り本格的に在宅勤務をするときに、先ずいの一番に購入したのが椅子、それも当時(今も?)評価の高い「アーロンチェア」を迷うこと無く選択して購入しました。この椅子単体の評価は、細かな不満はあるけれど全体的には良い椅子だと思いますが、その子作業机を購入して合わせたときに、「あっ、失敗した」と後悔しました。

アーロンチェアや多くの事務用椅子には、左右に肘掛けが付いているものが多いのですが、座って自分に丁度良い位置に設定すると、この肘掛けが机と干渉する位置に来てしまうんですね。特に購入した机には、多くの机がそうであるように正面に引き出しが付いているタイプで、ここに肘掛けがぶつかってしまい、椅子が前に十分移動出来ない。その状態で机の上のキーボードを操作しようとすると、両手が前に伸びた状態になり、とても長時間の作業なんて無理。アーロンチェアは肘掛けの高さを調整出来るので、これを一番低い位置にすれば、座面の位置も都合良く且つ椅子を前に移動しても机と干渉しない位置に設定出来るんですが、そうなると肘掛けの位置が低すぎて本来の「肘掛けの役割」が出来ない。本来肘掛けの位置は、椅子に座って両手を下げて、肘の所で90度に曲げたときにおけるくらいの位置(高さ)が理想的だと聞いています。だからアーロンチェアなどは高さだけで無く、内側に曲がる(ジェットコースターの安全バーみたいな感じに)様になっていて、そこに両手の肘をおいて作業すると楽に作業出来ます。ただ、そうなると机の高さもかなり低くなるわけで、殆どの場合手前の引き出しがあるようなデザインだと干渉してしまう。今も当時の机を使用していますが、もし次に買い換えるのであれば、このコクヨのサンプルのように一枚板の引き出しの無いタイプを購入して、かつ机の高さも多少は調整可能な物を購入するでしょうね。

なかなか専用の作業用の机を準備することは出来ず、多くの場合はダイニングテーブルを代用するとか、制限はあると思いますが、もしリモートワーク用に専用の椅子を購入するのであれば、少なくともリモートワーク用の机もペアで考えないと、作業効率がかなり変わってくると思います。また、余裕があるのならば、椅子と机ではなく、座椅子と低いテーブルという手もあるかなと。ノートブック型パソコンを仕事で利用している場合は、ネットワークはWi-Fiだろうし、電源コードも無しで使用する事も多いでしょう。そうなると、余り「椅子と机」に拘らずに、気分転換も兼ねて、部屋のあちこちにOAタップを用意して、好きな場所で仕事が出来るようにした方が、効率は上がるかもしれない。逆に、リモートワークだから大画面のデスクトップ機を使いたいと思う人もあるだろうし、その時には椅子にこだわり、さらに椅子にもこだわり、ペアで選択すると快適且つ効率的な環境が出来るんじゃ無いかと。どちらも、一度購入すると簡単に買い換えることも難しいので、拘った方が良い物の一つだと実感しています。(続く...)

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