本日2020年8月23日をもって、安倍総理の連続在任日数が「2798日」となり、大叔父でもある佐藤栄作元首相の最長記録に並ぶことに。多分、明日以降、その記録は伸びていくんだろうけど、小泉元首相以降、安倍(一次内閣)、福田、麻生、鳩山、菅、野田、と、ほぼ1年ごとに首相が代わり、その間には自公政権から民主党政権に替わり、それが又安倍(二次)内閣で自公政権に戻るという、あの時代が懐かしいくらいの気がします。
勿論、「単に長い」だけでは価値は無くて、その間に国民はどれだけ恵まれたのか、日本という国がどれだけ世界に貢献できたのか、その内容で考えないといけないことは確か。でも、そう言う評価というのは、その内閣が終わってから出てくるものだし、その評価も、直後、数年後、10年20年30年後では変わってくるもの。今だって、最後は散々な状態で終わった田中角榮内閣が再評価されていたりするし、当時をリアルタイムで知っている一人としては、まぁそんな掌返しが人間らしいと思ったりして。
その佐藤栄作内閣は、1964年11月9日に成立して1972年7月7日まで、足かけ9年間も続いた内閣。丁度自分が物心ついたときには佐藤内閣の時代で、子供の頃はずっと「にほんでいちばんえらいないかくそうりだいじんは、さとうえいさくさん」と思っていました(笑)。この佐藤内閣から田中内閣に変わるとき、丁度小学校の担任が社会科の先生で、何故か国会の首班指名の中継を見せられていて、この田中角栄内閣が誕生する瞬間を見せられたことを記憶しています。丁度日本は、高度成長時代で、田中氏の持論「日本列島改造論」が大いに持てはやされて、日本中に高速道路と新幹線網が張り巡らされて、大いに発展すると誰もが信じた時代でしたねぇ。その後の内閣でそれなりの期間続いた内閣を見ると、中曽根内閣(1982年11月27日から1987年11月6日)、小泉内閣(2001年4月26日から2006年9月26日)が長いところだけれど、それぞれ5年間の政権でしたから、やはり今回の安倍政権の足かけ9年というのは、総裁任期の改正があったとは言え、やはり「長い」。
安倍政権に関しての評価はまだまだ出来る時期では無いけれど、雇用環境の改善や株価などの指数が向上したことは評価出来る半面、結局は構造改革は道半ばで諦めたような感じで「後継機を感じることが出来ない」事が、政権や自民党への評価に影響している気がします。一方で、外交的には日本の存在感は大きく増したわけで、その点に関しての評価は出来るのかな、と。ただ、拉致問題や憲法改正など、自ら最重要課題と位置づけた物に関しての進捗は殆ど無いにも等しいわけで、そう言う点には不満も多く感じるところですよね。残り任期は、来年の秋までの一年間で、噂されているような体調不良で辞任するのか、任期一杯まで努めて行くのか、それは分からない。ただ、仮に彼が首相から離れた場合に、その次の候補が浮かばないことも事実。色々な人が噂されるのだけれど、小泉さんにしても、安倍さんにしても、その登場は意外なところからの逆転劇みたいでしたから、もしかしたら今回も意外な候補が突然自民党総裁選挙に名乗り出て、一気に場の空気を変えてしまうのかも。それならそれで、又新しい空気が流れて、日本という国も変わっていく期待感を感じますが、結局は派閥なりの打合せで候補が絞られて、それがそのまま滞りなく決まったとすると、又にほんの停滞時期に入ってしまうのかもしれない。いずれにしても、最長でもあと一年ほどの任期のうちに、安倍総理には是非残っている諸問題の解決、それが無理なら明確な道筋を付けることに全力投球をして欲しいですね。
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