2020年8月22日

トランプ vs. バイデン

今年11月の大統領選挙に向けて、徐々に盛り上がる(?)アメリカ。リターンマッチとなる民主党は、オバマ前大統領時代に副大統領を務めたバイデン氏を指名。まぁ、民主党の予備選挙を経て選ばれた候補だから仕方ないのかもしれないけれど、4年前の候補はヒラリー・クリントン氏だったわけで、副大統領を8年間務めたのに、候補に慣れなかった人を今回候補として選ぶというのが、ちょっと間違っているような気もするんですが、それは現地の選択だから仕方ない。

私は、自宅で仕事をしているときには、出来るだけケーブルTVで提供されているCNNjのチャンネルを、音声を「英語」にして流して少しでも英語に耳慣れするようにしています。当然、ここ最近の話題は大統領候補の話が多いわけで、かつ反トランプの急先鋒でもあるCNNとしては、「民主党押し、バイデン押し」の内容が多くなったりします。契約しているケーブルTVでは、後はBBCのチャンネルくらいしかないので残念なんですが、トランプ押しのFOXも出来れば並べてみたい気持ち(笑)。で、まぁCNNだけ見ていると民主党バイデン候補とハリス副大統領候補最強みたいな印象を受け、また日本のメディアの報道も民主党有利とするものが多く、「トランプ大統領危うし」とも感じられます。でも、4年前の選挙でも、当初は全く下馬評にも挙がらなかったトランプ候補が、共和党の予備選虚を勝ち残り、最後は民主党のヒラリー候補を破って当選したわけで、その時も殆どの専門家は予想していなかったこと。今回の様子も、個人的には何となく前回と似た雰囲気を感じるんですが。

一寸面白いと思ったのが、選挙で使用する色々な小物やグッズの状況で占う、アメリカ大統領選挙。以前は、バイデン候補優勢だった物が、現在では五分五分になっており、予断を許さない状況に。ただ、前回の選挙の時もそうだったんですが「隠れトランプ派」が、今回も結構多い気がするんですよね。日本でも色々言われて、その行動にも疑問符が付くことが多いトランプ大統領だけれど、個人的には結構違う気もします。例えば前回の選挙では、不法移民対策でメキシコとの国境に壁を作ると豚あげて不評を買ったけれど、合法的移民からは歓迎されましたし、経済対策でもそれぞれの地域に企業誘致もしている。前回もトランプ氏に対しての拒否反応が酷かったけれど、大統領当選後はさらに拍車が掛かった感じで、だからこそ支持者層は前回同様、あるいはそれ以上に低めに出ているんじゃ無いかという気もするんですよね。

日本でも、安倍総理に対しての個人攻撃とも思われる批判も多いけれど、それでも何度かの選挙で野党が勝利することは無いし、支持率も大きく増えることは無いけれど、一気に下降することも無く、大体40%前後を行ったり来たり。それでも、この40%というのはコアな支持層なので、ここに無党派層から10%も流れ込めば半数は確保出来るわけで、そこは野党共闘しても10%をやっと超えるかどうかの野党側との大きな違い。トランプ政権にしても、共和党でもバイデン支持者がいるように、民主党でもトランプ支持者もあるだろうし、そう言う意味では報道されているほどさは無いような気がやはりします。もう少しすると、テレビ討論会とか、11月の選挙に向けて、両政党の選挙キャンペーンも過熱して、互いに批判合戦が始まるんだろうけど、バイデン氏もセクハラ絡みの報道も多いし、決して楽観視できないのでは。それに対して、トランプ氏は現職の強みで、先日のイスラエルとUAEとの調停のように「実利」をその間に取ってきてアピールすることが出来ます。個人的には、新型コロナウイルスに関連して、支援策とか補助に関しての政策を始めれば、結構支持率も上がりそうな気がするし。前回に続いて、今回の米国大統領選挙も、メディアの挙動が注目される選挙になるんじゃ無いだろうか。

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