2020年8月26日

だからGPは嫌われる

昔は、環境保護団体としてそれなりに敬意も感じた「グリーンピース(GP)」ですが、どんどん「環境保護団体」というよりも、「環境活動団体」に変わってきている気がします。まぁ、その最も先鋭的なのが、GPですら袂を分けた「シーシェパード」なんだけれど。

先日、モーリシャス沖で発生した、日本の商船三井がチャーターした貨物船が座礁して引き起こした油汚染被害事故に関して、その商船三井本社前でこんなデモンストレーションをしているGPの人達。

事故が発生した時から、商船三井が表に出て、謝罪もしているし事故対策にも対応しているけれど、正直商船三井は「貰い事故」みたいなものでしょ? 例えれば、とある企業が荷物の配達を配送会社に依頼したら、その配送会社のトラックが事故を発生させて、回りに大きな被害が発生。貨物が自分の所の物だからと、その荷物の依頼者が配送業者に変わって謝罪すると、それに対してGPが「怪しからん」と押しかけているような話。文句を言いたいなら、怠慢な運行をした船の所有者だろうし、その運行責任者である船長だと思うのでが。

本当にGPが「環境保護団体」であるなら、多分彼らが今いの一番にやるべき事は、日本からの第二次支援隊が持参した、「エム・テックス」のマジックファイバー油吸着材を可能な限り確保して現地に送るなり、現地での油回収作業に力を入れるとか、本来ならそう言うことをするべきでは。そうでは無くて、何か変に正義の味方のような立場で活動することに軸足を置きだしたように感じていて、それがすごく不信感を生むような感じ。それは、以前も南氷洋の調査捕鯨で得られた鯨肉が不正に売買されているからと、西濃運輸の集配所に忍び込んでそれを盗もうとしたけれど、「正義の名の下ならば何をやっても良い」訳じゃ無い。必要な活動資金や支援を得るために、自分達がやっていることを外部に示す事は必要だと思うけれど、こう言う行動は単に「やってる感を見せている」だけだと思う。そう言う側面が見えてしまうと、結局彼らの活動も、別の誰かの都合によって決まっていくんだろうなと感じてしまいます。

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