2020年8月19日

電子書籍市場

インプレス総合研究所『電子書籍ビジネス調査報告書2020』」による、2019年度の電子書籍に関しての市場調査記事。市場規模は3473億円となり、前年比+22.9%(+647億円)の伸び率。電子雑誌市場は277億円となりますが、こちらは-6.4%と減少。合わせて、3750億円規模となりますが、記事のグラフを見ると、2015年には1826億円だったから、僅か四年で市場が倍増していることになります。雑誌が減少しているのは、廃刊などの影響もあるんだろうか。
その3473億円のうち、コミックが占める割合が2989億円で86.1%、私が主に購入する文字物(文芸、実用書等)は484億円(13.9%)という割合で、やはりコミック系の影響が大きいことを実感。

私は、主に文庫本を購入していて、それ以外に専門書の類とか一部雑誌類等で、多いときは6~8千円/月位で、少ないときでも2~3千円位は書籍購入(マンガやコミック類は殆ど購入しない)に消費しています。そのうち、80~90%位は実店舗での購入で、Amazonを利用して色々物品を購入するけれど、こと書籍に関してはよほどのことが無いとAmazonでは購入しません。その理由は、まずは実店舗がどんどん減っている中、そのまま消えてしまっては困るのでその応援の意味もあるんですが、一番大きい理由は「欲しい」と思ったときに直ぐに手に入るから。Amazonは、勿論便利なんですが、今の所どんなに早くても注文した翌日配送が最速。予約しておけば発売日に配送されますが、以前そのつもりで注文したら、人気商品だったらしく発売日分の発送に間に合わず、数日遅れでの発送になったので、予約をキャンセルして近くの書店で購入したこともあったり、まだまだ100%満足出来る状態では無い事も理由の一つ。

でも、購入した書籍の保管の手間とか考えると、やはり電子書籍(自分の場合は=Kindleですが)は便利です。もともと、文庫本を昔から読んでいたこともあり(ハードカバー本は、文庫版が出てから購入する人-笑)、iPhone8のサイズで文章を読むのも苦では無いし、老眼は始まっていますが、変に画面を離したり近づけたりして読むほどでもまだ無いので不便さは感じません。多分、タブレットで読むとなるとそんなに利用しなかったと思うんですが、あのiPhoneのサイズで気軽に読むことが出来るのが、自分には一番しっくりきている感じです。でも問題は、それまで書籍で購入していたシリーズ物などは、どうしてもそのまま書籍で終わりまで揃えたいのだけれど、そうなるとKindleで読むのは新規のものばかりになってしまい、物理本と電子本のバランスが悪くなってしまうこと。最初からKindleで購入していれば、後は迷うことはないのですが、途中から切り替えるというのが結構自分にとっては骨です。

以前、とあるシリーズの文庫本が近くの書店で見つからず、仕方なくシリーズ途中、しかもシリーズ終了まであと2巻位という最後の方でしたが、話を早く読みたいばかりに泣く泣くKindle版を購入したことがありました。まぁ、それで何か吹っ切れたので、現在幾つか抱えているシリーズ物も、バッサリとKindleに移行しようかと思っています。一つ思うのは、Amazonのサービスとして、購入した文庫本を送ったら、手数料として100円/冊くらい取っても良いから、その文庫本のKindle版を付与してくれないだろうか。こちらは、媒体が変わってもそのまま継続して読み返すことが出来るし、Amazonは商材として古本が購入出来るし、その手数料は「二次印税」みたいな形で著者に還元して貰えれば、みんなWin-Winになる気がするんだけれど。出版社や著者にしても、そのまま古本屋に行ったら何もリターンは無いけれど、Amazonで処理してくれて某かの印税収入になるなら、少しは足しになるはずだし。それに、Amazonとしても、一度Kindle化すれば、後はユーザーに振り分けるだけだから、そんなにコストも掛からないだろうし。同じような事は、AppleがDVDを受け取ると、iTuneで使用出来るような事を以前書いたけれど、そういうフォローアップをすると、結構利用者層が広がると思うのですが。

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