2020年8月29日

安倍総理勇退

安倍総理が、体調(潰瘍性大腸炎)を理由に辞任を表明。自ら地位を辞するわけだから「辞任」なんだろうけど、あれだけ根も葉もないことでずっと責められて、でも最長期間宰相として国政を担い、世間の評価は色々だろうけど、少なくとも自分的にはプラスマイナスで言えば「プラス」だったと思うので、個人的には「勇退」と言っても良いんじゃ無いかという気がする。いずれにしても、この辞任は残念ですね。

民主党の野田内閣が辞任を表明して、自公の安倍内閣が始まると決まったときには、株価が一気に上がったけれど、今回は「辞任」のニュースが昼過ぎに出ると一気に株価が600円以上も下落。その後持ち直して、最終的には300円余りの下落に収まったけれど、今日の相場はどう動くんだろうか。安倍総理、安倍政権への評価は、これから決まるんだろうけど、少なくとも経済活動においては合格点じゃ無いだろうか。株価もそうだし、雇用に関しても完全失業率も激減して、ここ数年は完全に売り手市場だったわけですからね。来年は新型コロナウイルスの影響もあり、一気に冷え込むのかなぁ。ただ、「アベノミクス」も結局は不完全なままに終わることになるわけだし、せめて最後に消費税減税を言って辞任してくれたら良かったのに(マテ)。後は外交でしょうねぇ。世界の中で、あれだけ存在感のある総理は、日本の憲政史上初めてと言っても良いのでは。特に、アメリカのトランプ大統領をあれだけ味方に付けて、拉致問題を始めて様々なところで「アメリカの威光」をうまく活用したと思います。

一番の課題は、来月早々に誰が総理に就任し、さらには来年予定されている衆議院選挙をどう戦い、そこから誰が日本を率いることになるのか、と言う事。継続性を考えると、例えば麻生副大臣あたりが次ぐのが良いのだろうけど、そうなると来年の選挙で苦戦しそうだし、かといっていきなり次期総理候補に挙げられている岸田政調会長では、多分この一年くらいでボロボロになりそうな気もするし。そう言う意味では、個人的にはやはり菅官房長官がまずは一年くらいのショートリリーフのつもりでも良いから、政権の継続性担保のためにもひとまず総理を引き受けるのが一番良いのかな。次の選挙が年内なのか、来年なのか、まだ分からないけれど、「菅総理」ならそんなに大敗は為なそうな気がする。ただ、読み方を間違えると「菅(かん)総理」となって最低ですが(マテ)。やはり、国民の最大の関心事は「経済」であり「生活」なんですよね。そのあたりに対して信頼感が一番あるのは、やはり菅官房長官なんだろうけど、でもご本人は頑なに固辞しているし。

本来なら、ここで野党も一気に支持基盤を固められるチャンスなんだろうけど、その野党も9月初めの合流騒動でそんな余裕も無い。と言うか、このタイミングで10月あたりに「解散総選挙」とかなったら、支援組織だってまだ固まって伊奈だろうし、野党間の選挙協力だって侭ならないだろうし、これまで以上にボロボロの結果になるのでは。まぁ、新型コロナウイルス対策があるから、その目処が付かないと選挙も出来ないだろうし、自民党内部の新総裁での組織体制も固まらないだろうから、選挙はやはり来年暖かくなってからなのかな。でも、年明け早々だと東京2020の準備もあるし、その直前に余りドタバタしたくないだろうし。やはりウルトラCは、秋の臨時国会収集時に冒頭解散で総選挙になだれ込む、というのが一番可能性としてはありなのかも。いずれにしても、今の自民党、与党を支えているのは、やはり旧態依然の古い組織や体制を代えて、若い世代からの支持が高かったことだと思うんですよね。そこを落とすと、またあの暗黒時代に後戻りするような... いずれにしても、まずは後継総理をいち早く決定して政治や行政の停滞を回避することが重要。それは、安倍総理に取っても早く十分な休養や治療を受けられる事にも繋がるわけですし。で、安倍総理は現在65歳。まぁ時代がそれを望むかどうかは分からないけれど、3年とか5年位して治療が功を奏したら「第三次安倍政権」の可能性も、無くは無いかも。

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