2020年8月24日

前門の野党、後門の病

先週の検査入院に続いて、今日も検査結果を聞くために午前中に慶応大病院へ行くと言う事で、朝から取り上げるモーニングショーも多い様子。前回の検査で何か患部なり細胞採取をして、その病理検査をした結果を聞くというのであれば、一週間のインターバルはそんなに不思議では無い。数日前には、多分久しぶりに散髪に行き、目立ち始めた白髪も染めたみたいなので、体調的にはそんなに悪いわけでは無いようにも思いますが、一寸先は闇なのが政治の世界ですからね。

自分の記憶している範囲では、在任中に倒れて急死した総理大臣は、大平正芳総理小渕恵三総理の二人。太平さんは、元々心臓に不安があったところに(ニトログリセリンを服用していたという話も)、当時の政治闘争や参議院議員選挙の心労もあって急死。小渕さんは脳梗塞から意識不明となりそのまま亡くなったけれど、どちらもある程度の症状は事前に現れていて、それを感じ取っていたメディアや一般の人も多かったような気がします。私も小渕さんに関しては、テレビの会見などで時々言葉が出なくなるような様子を見ていて、「なんか変だな」と感じたことを記憶していますし。まぁ、今の所安倍総理にそう言う症状は見えないけれど、安倍さんの場合は体力的な所に症状が出ますからね。一次内閣の最後の頃に比べて、今でもそんなに苦しそうな様子を見せていないので、以前よりはまだましなんだろうと思うけれど。

野党は国会を開いて説明しろと言うけれど、仮に国会で説明するにしても「病院の診察を受けて、万全の体調で公務に努めています」とか言ったら、それでお終い。まさか診断書を開示しろとか言うのだろうか、総理は公人であり、プライバシーは無いとか無理を言って。どの程度信憑性があるか不明ですが、文春とか新潮には担当医からのリークみたいな記事が掲載されるようですが、これ本当だったら病院としての信義問題になるし、虚偽だったら名誉毀損案件になるんじゃ無いだろうか。幾ら雑誌週刊誌とはいえ、人の生き死にに関して言うのであれば、それなりの責任を負うべきだと思うのだけれど。いずれにしても、ご本人と担当医しか知らない話だし、まぁ、最悪入院とか治療が必要な場合は、多分前回の経験もあるだろうから、それなりに根回しもしておいて、今の行政が停滞しないように準備はするだろうけど。もっとも、野党は「これ幸い」と好き勝って言うんだろうから、それが最大の問題ではあるけれど。

ふと思ったんですが、仮に安倍総理に何らかの障害が発生したとして、どの程度までなら現職として執務を続けることが許されるんだろうか。例えば、治療なりで移動が困難な状態になっても、一部職務代行するとか、意識さえしっかりしていれば業務に問題は無いはず。国会議員の中には、例えばれいわ新選組の船後議員のように、移動も会話も介助が必要な状態であっても「議員」としての仕事をしているわけで、同じ事が総理には許されない、大臣には許されないとなると、それはそれで問題のような気がします。逆に、移動や会話に問題が無くても、例えば潰瘍性大腸炎の症状で苦痛が酷くて、冷静な判断や評価が遂行できないとなると、それは辞任なり引退なりという選択肢が必要になるかも。精神、あるいは心の活動に何か障害や問題が生まれるような状況になるかどうかが、業務遂行の可否の分かれ道なんでしょうね。でも、そうは言っても、民主党時代の鳩山由紀夫総理などは、かなりその考え方やそれに伴う行動に疑問符が付くわけだけれど。安倍総理が戦後最長の政権を維持しているのは、勿論彼にそれに見合う能力があるからではなく、彼の地位を脅かす相手が出てこないから。野党は、いつも自爆して行くだけだし、与党内からも安定を求めるが故からなのか、ライバルと言われる存在は見えてこない。結局は、消去法で安倍さんしか残らないと言う状況がずっと続いていることが問題何ですよね。せめてもの救いは、以前の民主党政権誕生の時のような大衆迎合に、もう国民は二度と同じ轍は踏まないと決めていることでしょうか。それだけが、この安倍政権の長期化を支えている原動力なのかもしれない。

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