2020年8月31日

自民党総裁選

安倍総理が辞任するため、次の総理大臣を決めないといけないのですが、その為には臨時国会を召集して「首班指名」をしないといけない。「首班指名」は、実際には各政党の代表(=党首)を、その政党が指名するわけですが、過去の連立政権では、例えば村山内閣の時等は連立政権故に、多数派の自民党が、少数派の社民党党首を指名するなんてこともあったけれど。で、その首班指名の前に、自民党としては党の代表=自民党総裁を決めないと行けない。政党の党首指名は、その政党毎にルールが違うわけですが、今回揉めているのは、通常の総裁選挙のように党員まで含めて投票するのか、各支部と国会議員だけで短期的に決定するのかというところ。まぁ、日程を考えたら、かつ残り任期が安倍総理の任期の残り1年余りということからも、後者の国会議員と支部投票で素早く決定して、早く政権が為をする方が重要だと思いますが。

今の所、かねてから総裁選に立候補を表明していた岸田氏は出馬する模様。で、この週末にはこれまで否定的だった菅氏も立候補に動き出したという報道も。で、毎回候補に挙がって、何故かメディアの「次の総裁候補」では常にトップの石破氏は、まだ歯切れが悪い。その他、河野氏、野田(聖)氏、等等メディアからは上がってくるけれど、何となく微妙なのは今回総裁となっても、残り任期は1年ということと、来年秋までには必ず衆議院議員選挙を行わなければならず、その勝敗によってはどうなるか分からない事が多々あるから。ただ、今の野党の体たらくを見ていると、5年後ならまだしも、1年後も変わっていないことに100カノッサだけれど(マテ)。まぁ、よほどの事が無い限り今回の総裁選は残り任期1年をどの様にマネージするのか、暫定内閣的な物であることは確かなので、それまでとその後を分けて考えるのか、今から継続性を考えるのか、微妙なところ。個人的には、やはり安倍さんの辞任が突然だっただけに、その懐刀の菅さんが残り1年をやり抜き、その後の衆議院選挙での結果を見て、彼が継続しても良いし、新しい総裁にバトンタッチしても良いと思う。あくまで想像ですが、菅さんとしても、そんなに地位に確執しているわけでは無いだろうし。

一番理想的なのは、菅さんが総理になり、岸田さんを重要閣僚に据えて(多分、外務か弱いと言われている財務か)、次回への繋ぎにすることで、残り1年をちゃんと完了することを目指すことでしょうか。ただ、新型コロナウイルスがこの冬にどうなるか不明だし、来年は多分東京2020の前に選挙という訳にもいかないだろうから、任期満了での選挙は東京オリ・パラの後。となると、東京オリ・パラの成功・不成功が選挙結果に響くことにもなるでしょうし、これだけは必ず成功させたい。東京2020が成功すれば、現在壊滅的な状況の観光業も含めて経済的にも回ってくるだろうから、当然支持率も上がるだろうし。そう言う意味では、結構「オリパラ対策」というのが、経済的にも政治的にも重要課題になり層が気がしています。もう一つ気になるのは、アメリカの大統領選挙の動向。トランプ氏が再選されれば、それなりに安定した4年間が期待出来るけれど、バイデン氏が当選するとまたリセットされて1からの関係構築になり厳しい。これも、あくまで理想ですが、今回の組閣では取りあえず外務大臣はだれでもよいけれど、仮に11月の大統領選挙でトランプ氏が再選されたら、来年の選挙後の組閣では安倍さんを外務大臣に迎える、というウルトラCは有るかもしれない。勿論、今回の事があるので、健康に関しては責められるでしょうけど。

今回、菅さんが総理になると菅さんは多分田中角栄氏以来の「叩き上げの中の叩き上げ」だから、これまで野党が攻撃に使っていたような「二世議員、世襲議員」という言い方は通用しなくなる。強いて言えば、「官房長官だったから、安倍政治の後始末は全部責任がある」という、意味不明な攻撃はあるかもしれないけれど、それだってロジカルに納得出来る論争にはならないだろうから、これまで以上に馬耳東風でも良いかも。其れ以前に、今の予定では8日に告示、14日投票、17日には国会を召集して首班指名というのが確実な予定になりそう。となると、立憲民主党と国民民主党の合流も、其れ以前に完了して新政党の設立と党首まで決めないと行けない。本来なら、合流なんてやっているときでは無いけれど、今更に「保留します」とも言えないだろうし。まぁ、元々の予定なら7月位には合流しているのが、立憲民主党のいい加減さでズルズルと伸びてきたわけだから、自業自得ではあるんですが、でも知ってか知らずか、このタイミングを選んだ安倍さんは、やはり「策士」なのかもしれない。辞任発表されたら、支持率が一気に20ポイント近く上昇すると「珍現象」も生まれているようで、批判は色々あったけれど、結局は「無い物ねだりでの批判」が多かったんじゃ無いだろうか。だから、いざその無い物ねだりも出来なくなると思うと、気持ちもコロッと変わる、と。まぁ、そう言う意味でも「安倍政権」というのは、色々あったけれど、それなりに評価される政権では無かったかと思うし、それを次の政権でより良くしていって欲しいと願うだけですね。

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