2023年7月16日

2030年問題

佐々木俊尚氏が紹介していた、「2030年問題」に関しての記事。オールドメディアを支える中心の「団塊世代」が80代に入り、急速にその存在(=人口)が減少していくとともに、オールドメディアも衰退して行くであろうという論評。

自分が20代30代の頃は、各年代でそんなに右派・左派とか保守・革新みたいな分離はなくて、だいたい同じ位の割合で存在していたけれど、若い世代は左派(リベラル)・革新の傾向が、古い世代は右翼・保守みたいな傾向が大きかったくらいの印象。それが今では逆転して、古い世代が左派・革新の傾向に流れがちで、若い世代の与党支持率が大きくなって居る状況に。ただ、多分古い世代は自分達が「左派・革新」と呼ばれることは理解していなくて、「昔からの保守である。変わったのは与党である」というような認識なのかなと感じます。だから彼らが支持しているメディアも、昔からあるような朝日新聞や毎日新聞だったりするわけだし。でも、その逆転は何故生まれたのかという疑問も沸いてきます。

結論から思うに、「逆転した」のではなく、そういう人達が「目立つようになった」だけなんじゃ無いかと。逆に、支持者数だけみると、団塊世代の中でも減っているんじゃ無いかと言う気がします。その理由は、どんどん左派・革新と呼ばれていた人達が先鋭化していき、追随できない人達がどんどん脱落して言っているからだと思うんですよね。よく言われるのが、以前は北朝鮮による拉致問題を「捏造」と言っていた当時の社会党(社民党)が、拉致問題が表面化して、拉致被害者が帰国する自体になったことで一気に支持が無くなり風前の灯火になったようなことが、あちこちで生まれている気がします。彼らにしても、時代の流れを認識していれば、その時その時に見過ごされていたような小さいけれど無視できないような部分への支援を実現して、それなりの評価を得ることが出来たと思います。ただ、結局は与党を利することはやらないと言う事と、旧民主党の成功体験が、ここ10年位の間にどんどん凝縮されていったと言えるのでは。

本題とは少しずれるんですが、この人口ピラミッドは衝撃ですよね。どんどん尻すぼみになっているという事は、この後の人口は減ることはあっても増える事は無いので、日本の総人口は急激に減少していくことは明らか。しかも、80代を中心としたマスメディア世代が消えていくとは言っても、全体の人口数では若い世代とは数倍の開きがあるわけで、正直今の高齢者世代が半減しても、まだまだ若い世代よりもはるかに多いくらい。そう言う意味では、「2030年問題」とは言っていても、実際には「2040年問題」あるいはもしかしたら「2050年問題」くらいの話じゃ無いかという気がします。唯一救いを感じるのは、そういう高齢者世代の多くは最初にも書いたように「サイレントマジョリティー」なわけだから、今は「少数で声が大きい」人達が弊害であっても、やはり急激にその声の大きさも小さくなっていくだろうという事。そう言う事も含めて、社会の認識の大転換が生まれるのは2030年というのは適切な認識何でしょうね。個人的には、もっと速く今のメディアが変わって欲しいのだけれど、「憎まれっ子世にはばかる」だからなぁ。こういう状況を頭に入れて、既存メディアの最後っ屁に巻き込まれないように注することが一番大切かもしれない。

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