2023年7月29日

さんまは食べるのか?

相も変わらぬ中国の日本製品輸入規制。福島第一原発の海洋放出に対しての抗議の対応らしいけれど、日本に対しての揺さぶりというか威圧であることは間違いなく、海産物だけで無く日本からの輸入品全般に圧力をかけ始めている様子。食材だけで無く、日用品などの輸入にも影響が出ていて、中国国内でそう言う商品を扱う商社や、現地で商売をしている和食系のお店などにも大きな影響が出ているとの報道も。それが中国のやり方だとは思うけれど、こう言う事は騒げば騒ぐほど自分達の首も絞めることになる気がするんだけどなぁ。

日本からの海産物輸入を放射能残留を理由に事実上の輸入停止にするのは相手の勝手だけれど、それならば同じ地域・漁場である西太平洋で獲った魚資源、特にこれからの季節ならば中国でも人気の「さんま」とかを自国の漁船が獲って国内に持ち込むのは問題無いのだろうか。あるいは、まだそんなに多くは無いけれど日本へ観光目的で訪日して、そこで国内の商品をお土産で購入した人達に対しても、帰国時の税関検査で放射脳検査とかするんだろうか。海産物だけで無く、お菓子類等も検査対象にしているみたいですからね。さらに言えば、中国からの訪日観光客資源は、日本にとっても大きなビジネスでしたが、これを今後も制限すると言う事も有るかも。確か韓国とかへの出国制限は解除したけれど、後は日本に対しての制限だけがまだ残っているんじゃ無かったかな。

中国国内の人件費のコストアップに円安、さらにはこういった政治システムの違いによる障害などもあって、20年位前には中国進出していった日本企業も、どんどん国内回帰や別の地域へ拠点を移し始めていて、中国自体も経済に以前ほどの勢いが無く、一昔前の日本のような状態になりつつあるのかな。日本企業としても、以前ならばコストの安さに中国としても政治と経済は別腹と経済に関しては資本主義導入に前向きだったけれど、それなりの地位に上り詰めた現在はもうそう言う「経済優遇措置」は不要という判断なのかな。国内に大きな規模の市場を抱えていて、さらにアフリカとか中東とか、関係良好な地域もあるので、日本くらいの影響はそんなにもう気にしなくなっていることも大きいでしょうね。逆に日本に与える影響の方が大きいから、有効な「武器」として利用する方がメリットは大きいだろうし。相手がその気ならこちらも対応するだけと啖呵を切りたい気持ちにもなるけれど、レアメタルとか中国依存せざるを得ない資源や部品も多いわけですし、切り替えるにしても直ぐに切り替わるわけじゃ無いし。 

正直、出来れば付き合いたく無い相手である事は確かですが、色々な分野で強大な力を持つ隣国だけに、そういう扱いをするわけにも行かないし実際出来る分けでも無い。辛抱強く相手をして、時には強く出る場合も必要だろうけど、出来るだけ第三者を巻き込みつつ中立的な意見や妥協点を示して、相手の面子を立てつつ解決策を見つけ出さないといけない。そう言う事は言うまでも無く難しい交渉事だったりするけれど、それを完遂出来そうな人材が今の日本に見つからないことも問題でしょうね。無い物ねだりではあるけれど、この分野に関しての故安倍総理の実績と実力は、やはり特筆するべきものだった気がします。今の、林外務大臣も、比較的歯に衣着せぬ物言いをする人だとは思うので、その点は少し期待したいところだけれど。まぁ、海産物に関しては、「同じ海で漁獲しているのに問題無いのですが」と尋ねれば良いし、それに対して「場所が違う」というのであれば、「では更に遠い場所になる福島第一原発の海洋放出は貴国への影響は無いですよね」と言えば良いと思うし。それでも、何かしら文句を付けてくるのがあの国の「仕草」だけれど、それに対して常に反論して対策して行くことが重要だと思う。

0 件のコメント:

コメントを投稿