2024年1月18日

JAL新社長

昨日発表された、日本航空(JAL)の社長交代。4月1日付けでJAL発の女性社長に就任する、鳥取三津子専務はJAS(日本エアシステム(元東亜国内航空)) 出身の方なんですね。JASがJALに統合されたのは2002年との事なので、JASとJALを大体半分位ずつ経験した人と言えるのでは。その中で、JALのトップにまで昇進するというのは、能力としてまた努力の量でも凄い人なんでしょうね。

JALは、長い間日本の航空会社の暗黙の了解みたいなものだった、仕様機材はBoeing一択からAirBusの導入に踏切、先日鳴り物入りでA350-1000の新機材が国際線へデビューした所。長い間日本のナショナルフラッグだったけれど、一度経営破綻をして苦しい状況も、この方は経験しているんですよね。自分の会社が統合されて、新しい会社になったと思ったら経営破綻で振り出しに戻り、そこからやっと復活したと思ったら今度はコロナ禍で打ちのめされてと、なかなか波瀾万丈な経緯立ったと思う。

日本は、女性社長だけでなく女性の役員とか女性の社会進出が圧倒的に少ないと言われてるので、4月に社長就任後は、その方面でのインタビューや会見みたいな物が大幅に増えるような気がします。それはそれで、やる気はあるけれど機械に恵まれない女性に対してのエールになると思うし、それで少しは他の会社の意識立ったり方針が変わって行けば、意味がある物だと思います。一方で、「女性だから」という属性だけで話をするのはリスクもあると思うんですよね。そこは、男性・女性関係無く、日本を代表する会社のトップとしての資質なり意識なり行動なりを「人」として評価しないといけない。先日の羽田空港での衝突事故に関しては、JAL機側には問題は無かったと思うけれど、似たような事件なり障害が今後発生したら「女性トップだから」みたいな言われ方をされる可能性もあるだろうし、これからがまた大変な気がします。

ここ最近というか数年のJALを見ていると、昔のナショナルキャリアーのポジションを奪い返そうとするかのように、凄くアグレッシブに色々な施策を実行している気がします。特に、「差別化」という事を良くも悪くも意識していて、利益率の大きい上位顧客への手当は厚くしつつ、年に数回あるいは数年に一回位しか利用しないような乗客に対しても訴求して行く雰囲気を感じます。その点ANAはもう少しJALをお手本に、利益率が高いであろう乗客への対応を考えた方が良いと思うなぁ。このままだと、JALへ流れる人も結構居そうな気がしますね。そこに、このJAL指示洋髪の女性社長のバリューも加わったら、かなり今年のJALは勢いが生まれそうな気がする。今更、青組から紅組に宗旨替えする機は無いけれど、ちょっと羨ましい気はしますね(笑)。

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