2024年1月13日

秩序有る運営

読売新聞の記事から、ネット上の誹謗中傷対策等、SNS大手に義務づけをするという記事。私は、ここ以外は殆どSNSはRead Onlyなので幸いにもSNS事故に遭遇した事は無いけれど、色々な人の様子を見聞きしているだけでも、そろそろそれなりのルールと罰則は必要かなぁというのは強く感じる所。本来「自由な言論空間」として制限は無い方が良いのだけれど、それは「性善説」で成り立っている場合は可能だけれど、今のように「性悪説」前提の社会になってしまうと、罰則の適用は正常運用をする上では欠かせないと思います。

記事にも書かれている「窓口のわかりにくさ」と共に、例えば運営側が何か対策をした場合の規準の曖昧さも問題ですよね。削除理由にしても、単に削除希望の数や声の大きさ岳で判断されるのも問題だと思うし。記事の最後には、偽情報や誤情報への対策は「継続検討」と書かれているのですが、こちらも早く対策して欲しいところ。今回の能登半島地震でも、怪しい情報が多く紛れているけれど、ああいうことに対して厳しい罰則を適用して痛い目に遭わないと、とにかくバズる事が今の世の中のブームですからね。YouTubeなんかも、再生回数が伸びれば多少の事には目をつむるみたいな雰囲気が感じられるわけで、それは分かるけれどやはり線引きはちゃんとして欲しいと思う。

昔のBBSだったりNewsGroupでは、それなりしっかりした管理者とか管理人がいて、言論の流れを整えたり、著しい行為には注意をしたり、さらには退会なども強制的に適用する事も有ったと思うんですが、やはり幾ら自由の権利の一つとはいえ、無法地帯になってしまったらその肝心な自由も無くなるわけで、早急な対応を求めたいところ。さらに言えば、人の好意で行われるものだけで無く、例えば生成AIとかで作られた情報はどう扱うのか、そう言う新しい問題も生まれてきているので、時間は掛かるのかもしれませんね。

私はYouTubeで、キャンプ動画系も好きで時々見ているんですが、多くの場合キャンパーは日頃のルールに固まった社会生活から一時的でも逃げ出したいからキャンプに出かけるんだと思っています。じゃぁ、その社会生活の反動でキャンパー達は好き勝ってやるのかと言えば決してそうでは無くて(中にはそういう迷惑系キャンパーもいるのだけれど)、殆どの場合は相手のルールの中の不自由さから、自分のルールの中で自由を楽しむ環境作りのために、キャンプという外の社会で一息ついている気がします。好きな映画を一日観るとか、気分転換に手料理を作ってみるとか、あるいは模型作りに没頭するとか、端から見たら自由に好き勝手やっているように見えても、実は自分の中で自分中心のルールの中で時間を費やすから居心地が良いと感じるんだと思います。そう言う意味で、一番融通が利かない環境がSNSなわけで、だから結構不満も溜まるんだと思うなぁ。昔は「譲り合い」とか、「気遣い」とか言って自然に何となく棲み分けられていたものが、今の時代だとだんだんとそういう空気は薄れてきていますからね。そうなると、明文化されたルールがその代わりの存在として必要になるのは必然だと思う。 

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