2024年1月15日

伝統が身を助ける

その地形的な理由から、道路の復旧やインフラ復旧作業がなかなか進まない能登地方の震災地域。未だに孤立して救助や援助の手が届かない地域も多いようで、震災発生から二週間が過ぎるのにそういう状態が続いているのは、これまでの震災の中でも一番影響が大きいんじゃ無いだろうか。そんな中でも、厳しいながらも備蓄した食料を分け合ったり、水道の代わりに山の湧き水を利用して凌いでいるという話も聞こえてきていて、山間部で不便ではあるけれど、昔はそういう生活をしていた高齢者などが多い地域は、孤立していても何とか凌げているようなニュースも聞きます。

実はふと思ったんですが、最近ではレトルト食品や日持ちする食品・食材が増えてきていて、さらにコンビニや宅配サービスの充実もあるので、昔ほど備蓄することは減っているんじゃ無いかと言うこと。特に今回の震災発生の地域等は、昔だとこの冬を過ごすために、秋頃から漬物とかお米の備蓄とか「越冬」と言うと大げさかもしれないけれど、一冬を越せる備蓄をしていた(しなければならなかった)と思うんですよね。燃料にしても、薪を準備するだろうし、水にしても井戸とか有ったとしたら、後は電気はないかもしれないけれど、取りあえず生活するだけの最低限のものは準備していたはず。それが時代が変わり、だんだんとそう言うものを準備しなくても生活出来るようになってくると、昔なら一冬何ヶ月も雪の中に閉じ込められても生活できたものが、今では一週間でも大変みたいな状態に成っているんじゃ無いだろうか。

でも、言うは易で、昔はそうするしか生きる術が無かったから苦労して準備していたわけで、それがある意味不要な時代になってもそう言うことをやる理由がなかなか見つからない。あと、高齢化が進めば幾ら昔からやっていたとは言え労力だけでも大変だろうし。食料もそうだけれど、燃料の備蓄は一番大変だろうなぁ。薪ストーブがあれば、暖房と調理の両方に利用出来るだろうけど、その為には山ほどの薪を準備しないといけないし、しかも山から切り出して一年くらいは乾燥させないと利用出来ないわけで、冬場の数ヶ月のために残りの10ヶ月近くを全て費やさないといけない生活は、もう厳しいでしょうね。 ある意味、万が一の時のサバイバル術をどれだけ身につけておくかは、地域差はあるんだろうけど案外必要なスキルなのかもしれない。

例えば食品に関しても、レトルト食品岳備蓄してもそれを温める水や燃料も準備しないと利用出来ない。漬物とか準備するにしても、やはり備蓄しておく冷暗所みたいな場所が有るかどうかも重要。さらに言えば、備蓄しておいてもその場所によっては震災でアクセス出来なくなる可能性もあるわけで、となると複数の箇所に分散備蓄しないといけないのかもしれない。今年は車を買い換える予定でいるんですが、初めてハイブリッド車(か、もしかしたらBEVにするかもしれない)を選択肢の中に入れています。その理由は、万一の場合に内臓しているバッテリーを利用して、家電製品を利用出来るだろうという事。所謂ボータブルバッテリー代わりに使用という事。ポタ電だと、日々充電しておく必要が有りますが、ハイブリッド車ならそういう手間は入らないし、それなりに要領もあるので結構使えるだろうし。勿論、そのバッテリーで冷蔵庫とかエアコンとか動かすつもりは無くて、スマホとかPCとか情報端末が使えるようになる事と、夜間の照明等の利用で復旧までの1週間位持てばいいかなと言う想定。後は、食料と水とトイレの準備ですよね。トイレに関しては、家は庭とかあるから最悪穴を掘って... という事も出来るけれど。後は、引用に出来なくてもいいから、井戸を掘って水の確保が出来ればかなり有利になりそうだなぁ。昔自分が子供の頃は、自宅には井戸があって、そこから水を汲み出していましたから、それに戻ることになるわけですね。考えてみたら、今は便利なインフラが無かった不便時代であった一昔二昔前の生活が、震災時に戻ってくるわけだから、あの時の生活にそれなりに戻る事が出来れば何とかサバイバルすることは可能でしょうね。誰でも出来るという話では無いけれど、昔の知恵とか習慣をもう一度思いだして、出来る事は準備しておくことはいいかもしれない。

0 件のコメント:

コメントを投稿