2024年1月9日

最悪を想定して最善を準備

能登半島地震の被災地支援や対策で、色々な理由や原因からなかなか進まない状況に。現地自治体の対応が遅いとか、支援に入っている自衛隊の人数や装備が足らないからもっと投入しろとか、色々な意見がネットでも飛び交っています。さらには、寸断されている道路補修整備が進まないために、規模としてはもっと大きかった自然災害と比べても、遅れて気味と感じられていることも確からしい。

ただそういう意見に対して、日頃偽陽性の無駄だから公務員削減とか言っているのに、こういう時には自治体の人手が足りないと言い、日頃戦争反対自衛隊削減と言いながらも、こういう時には自衛隊を万人規模で投入しろと言い 、公共事業や投資を無駄と言って建設業や土木業が減っているのに、こういう時には重機が足りない人手が足りないと言うようなコメントは、確かに事実だよなぁと再認識した次第。

自分は高校生くらいから、今の仕事のようなPM (Project Management)っぽい仕事をやらされてきたこともあって、気持ち的にはそういうPM的な仕事は好きじゃ無いけれど、性格的・資質的には「適任」と回りから言われるそんな存在なんですが(笑)、そう言うことをやり始めた頃に言われたのが、「最悪の状況を想定して、最善の準備をしておき、実際には臨機応変に対応する」というような考え方。今回の場合で言えば、日頃から自治体や自衛隊のスキルある人を準備しておいて、いつ何時でも対応出来るようにしておくのが「最善の準備」なんだけれど、それって何も無いときには無駄な人員配置と見られしまい、削減の対象になりやすいんですよね。そのギャップをどう埋めていくのかもう少し真剣に考えないと。

例えば、時々話題になる「副業」を更に発展させて、例えば週の前半は契約公務員として市役所に勤務して、残りの日は自分で商売をするとか、自衛隊も人員増員もそうだし、予備自衛官に対しての報酬などを増やすなどして登録人数を増やすなど、これまでの経験から出来るけれどまだ出来ていないことも多い気がします。ただ、今のと半島への移動の障害になっている、交通網の整備とか避難所となり得る体育館とか公民館の整備みたいなものは、人口の過疎化や減少でどんどん減っている事で、これらに対してお金を(=税金)を投入することはさらに難しいでしょうね。最終的には、今回の震災を理由にこれまで分散していた集落などを集めて再編成するような大工事をしないといけないかも。それは山間部とか海岸部だけで無く、浜松の市内でも場所によっては人が減っている場所は有る程度集約化されないと、今後の生活にも不便になりそうな気がします。昨日火事があった旧田中角栄邸の主田中角栄氏は「日本列島改造論」で脚光を浴びたけれど、偶然とは言えその田中角栄氏に続く「シン日本列島改造論」が今は必要なのかも。

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