2024年1月10日

お線香リスク

先日の旧田中角栄宅の火災原因が、どうもお仏壇のお線香からの失火というニュースを聞いて「えっ? ろうそくなら分かるけれど、お線香が?」とちょっと疑問を感じていました。内には、母方のお仏壇とと父方のお仏壇二つ有るので、そうなるとリスクは2倍かななどと想像していました。で、なんでお線香から失火するのか、その一例の照会がXに有ってなるほどと納得しました。 

外から見える部分が燃え尽きてしまい、見た目的にはお線香が消えたと思っても、実は肺の中にはまだ種火が残っており、そこに新しいお線香をさしてしまうと、内部の下からもお線香が燃えだして、その部分が灰の上まで燃えてくるとお線香の支えがなくなり倒れてしまうと言う事らしい。

実は、そう言う事を知って知らずか、内のお仏壇には良くある鉢形の香炉以外に、長方形の入れ物の底に金網みたいなものが敷いてある、底にお線香を横にして置くタイプのものも有って、通常はそちらを使用しています。これだと、お線香は最初から倒れているので外に飛び出るリスクは殆ど無いし、言ってみれば蚊取り線香の蚊取り線香器と同じ仕組みなんですよね。最初は「何だこれ」と思ったけれど、確かに人がいなくなるような場合にもお線香を焚いておこうと思ったら、こういうものの方がより安全だし有効だと思います。

ただ、横置きにしたものであっても、例えば窓とか開いていて風で灰が飛ばされてそれが周りの座布団とかに燃え移る可能性もあるだろうから、全く安全とは言いきれないだろうけど、それでも最初から倒れていればかなり安全度は高くなりそう。スレッドを呼んでいると、通常の香炉であってもお線香をおって短くして灰の上に横置きでおくような宗派もあるらしく、多分昔からの経験則が反映されてきているんだろうなぁ。冬の時期は空気が乾燥している事もあり、昔は毎日のように火の用心のニュースが流されていて、しかも昔は多くの内にお仏壇も置かれていたから、口酸っぱくろうそくやお線香の火に注意するように喚起されていたけれど、最近は少なくなってきましたからね。自分も注意しないと。

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