2024年1月30日

本質を攻めない追求

通常国会が始まり、野党は「裏金問題」追求に水を得た魚状態なんだけれど、結局は本質である「政治資金規正法の抜け穴」を塞がない限り、この問題は解決しないと思うんですよね。さらに言えば、野党と言えども似たような状況は発生していて、収支報告書の訂正もしている議員もいるけれど、何故か野党議員は追及されない(笑)。さらに言えば、過去同様の行為で有罪判決を受けた人を、このタイミングで党の代表代行にしてしまうとか、センスのなさを露呈しているし。

収支報告書上で、収入と支出が合っていた状態で、実は年間数十万円とか数百万円の「未記載の収入が発生していた」事が今回の発端。その原資が、パーティ券のキックバックという事なんだけれど、それ以外に出所の怪しい収入は無かったのだろうか。もしパーティー券のキックバックだけなら、それは収入の記載漏れという事になってしまい、そこを「〇〇パーティー券販売手数料」とかにして記載してしまえば、収入の不記載は解決することになります。で、収入が増えた分支出も何か記載されていないもの・事に支出されていないと均衡が取れないわけで、それが何か不正なこと(自分の懐に入れてしまうとか)や、違法なこと(贈賄の原資にするとか)ならそこでアウトですが、正当な支出での記録があってそこに出したとしてしまえば、それは問題点は記載漏れということになるだけで、訂正申告すればまぁ普通は解決する話。収入が不記載で、それに対しての支出も不記載にしていたので、今回それぞれ修正して記載し直したので、収入・支出記録は正しくなり、且つその使途目的も不正はございませんといなれば、検察としても追求には制限がでるだろうなぁ。その態度や対応が悪質ならば別だけれど。

不思議なのは、追求している野党にしても、彼らの収支報告書が全く問題無いかどうかは、誰か検証しているのだろうか。この問題が発生して、追求を始めた途端に幹部議員が数十万円の不記載が分かって修正下ばかりですよね。しかも過去にも、親から月数億円の「子供手当」を貰って不記載であった人とか、秘書給与をピンハネして有罪になった人とか、親から数億円の「お小遣い」を貰って不記載だった人とか、色々やらかしている人達な訳ですし。確か税理士が入って確認していると言うけれど、彼らだって議員から提供された報告書なり収入・支出履歴なりで判断しているだけだろうから、その議員からの提供情報に間違いがあれば結果だって間違っている可能性は有るだろうし。これから確定申告の時期になるけれど、税理士さんに依頼して申告書類を準備して貰えれば、一応プロのスクリーニングが入るから問題無い確率は高いのだけれど、申告者が税理士に提出する記録なり履歴に不具合なり不都合な部分をかくしたものがあれば、当然結果も正しいものにはならない。それが意図的なら犯罪だけれど、知らずに掛けていた場合も有るだろうし、無意識に発生してしまうことも含めてどれだけ正確に確認するかが重要何ですよね。

個人的に感じるのは、まずは「収入」の部分を明確にするべきだろうという事。お金がなければ変な支出も出来ない訳で、となれば先ずは入口である「収入」部分を明確にすれば、支出はそれに制限されるはずだから。でも、今回の様に収入が見えなければ、それで見えない支出も可能になるので、そこはある意味イタチごっこになるかもしれない。可能かどうか分からないけれど、特別なクレジットカードみたいなものを発行して、それ経由でしか収入も支出も出来ないようにするしか方法は無いのかなぁ。まぁ、いずれにしても今回の自民党の件で政治資金規正法がますます厳格になれば、それは国会議員にとっては厳しくなる一方な訳ですからね。そう言う意味では、野党はある意味自分で自分の首を絞める事になるのだけれど、当然そんなことには構わず100%清廉潔白な法律にしてくれるでしょう(多分)。まぁ、どこかで日和りそうな気がするし、其れ以前にブーメランが発生しそうな予感がする。

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