2024年1月6日

経験値を生かせない人達

まぁ、産経新聞だから取り上げたという気もしないでも無いけれど(どっちなんだい!)、 能登半島地震に対して予備費使用を閣議決定したものの、その額が「40億円」と少なすぎると立憲民主党の議員達が怒りの投稿をしているという記事。まぁ、記事に記載されている3議員のうち、杉尾秀哉参議院議員は旧民主党政権後の当選だから実際の与党経験は無いので仕方ないとは言えるけれど、それでも予備費がどういう物なのか、その執行に関してはどうなるのか、日頃政権批判をしているなら知っていて当然だと思うのだけれど。それ以上に酷いのが、政権与党経験もある、蓮舫、原口博一両議員の投稿な訳で、まずは「文句を言う」事だけが目的のようにしか見えない。

日頃この人達は、「自公与党はもうダメだ。政権を降りて自分達に渡しなさい」みたいな事を二言目には行っている気がするんですが、こういう発言を見ているととてもじゃないけれどそんなことをしたら、あの「悪夢の民主党」が蘇るというか、それよりも悪くなりそうな気がする。最も、政党の代表自体がこういう認識だから、もう仕方ないのかもしれませんね。泉代表は「逐次投入」と言っているけれど、まだ震災直後で道路も啓開されていないような状態の時に、いきなり何万人規模の人間を送り込んだってその場所で停滞するだけ。先ずは必要な部分を啓開できる、あるいは状況把握のために少数精鋭部隊を送るべきだし、底からフィードバックされる情報や即応できる範囲で段階的に人員なり機材なりを追加していくことの方が効率的だし効果的でしょう。勿論、隔離された地域では、今すぐにでも助けが必要な人も多いだろうし、建物の倒壊被害に遭っている場合には、一刻も早く重機を投入して作業が必要かもしれないけれど、残念ながらスタートレックの転送装置でも無い限りは無理なわけですし。

例えば今回の場合は、能登半島の地形的な理由もあって陸路が期待出来ない状態。となると、まずは海側からのアクセスを確保して、津波被害対策や救済をしたり、どこかの港を拠点にして底からさらにお口へ物資補給や避難民救済等の手段を伸ばしていくのが、多分誰もが思いつく話。実際海上自衛隊の補給艦が出動して、そこから砂浜等にそのまま上陸できるLCAC(ホバークラフト)が人員・物資運搬を始めているけれど、例えば「在日米軍への援助も要請するべき」とか野党側から進言できたら、それはそれで彼らにも政治家としての資質があるなぁと思うけれど、多分連携している日本共産党とか社民党はそんなことはしたを抜かれても言いたくないだろうから、野党第一党としての意見も与党批判に終始するしか無いんでしょうね。その海上からのアクセスにしても、まだ余震が続いていて津波被害も予想されるわけで、幾ら自衛隊と行ってもリスクも大きいでしょう。実際、LCACも普通ならば訓練中止するような波高の中運用されているわけで、それを見ても地勢や天候に状況を考えた運用をしないと、見た目だけやっている感を出しても何も解決しないし迷惑なだけ。だから、野党は与党に協力する立場をこの時期だけでも示すべきだし、実際東日本大震災の時の野党だった自民党はそうしたわけですからね。

ここ数日の政府や関係自治体の発信を見ていると、多分これまでの大規模災害の中では一番多く「個人的ボランティア自粛」だったり「自衛隊・自治体救援支援優先」として、被災地域への個人の移動をできる限り押さえようとしているように感じます。野党も、一応被災地域選出の議員のみ現地に入ることを許している政党もあるみたいだけれど、中には党首や代表が早速現地入りして地元の市長などが対応するような「邪魔」をしている事を先ずは止めるべき。被災地出身議員だって、地元には自分のスタッフや後援会などもあるんだろうから、そこから情報収集をして与党に伝えれば良くて自分が行く必要なんて全く無いと思う。その分、自衛隊員の一人でも支援物資の一つでも送った方が、はるかに現場では役立つと思う。どんな場合でも「無能な働き者」が一番迷惑なわけで、今回も「無能な怠け者」になってくれれば、一番復興に役立つ気がする。しかし、彼らはいつまで無能のままでいるつもりなんだろうか。まぁ、自分達の中では「有能な働き者」と思っているんだろうなぁ。そういう所が、過去の経験値すら生かせない、蓄えられない人達なんですよね。

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