2021年2月12日

森氏辞任

まぁ、予想はされていたけれど、五輪組織委員会の森会長が今日にも辞任を表明する様子。後任には、元Jリーグチェアマンの川淵氏が就任するようですが、まぁ順当なのかな。一部には、安倍前総理がという話も有ったみたいですが、知名度等ではそれもありかもしれないけれど、残り半年で東京2020を成功にまで持って行くには、やはりスポーツ界、それも国際的に知名度だけで無く実績もある人で無いと難しいでしょうから、そう言う意味では川淵氏以外ではちょっと思いつかない。

で、これはある意味逆転の発想だと思うのだけれど、辞任した森氏を「相談役」として川淵氏のスタッフ的な位置に止めることで、実質的に森氏の影響力を活用しつつ、外向きは今回の問題に決着を付ける感じ。個人的には、森氏の発言自体が歪曲して報道され、それを野党などが政局に利用して居ることの方が大きな不信感があるわけで、少なくとも軽率な発言をしてしまった森氏が謝罪をして発言を取り消したところで、本来ならこの問題は終結しているべき話だと思う。それを、森氏自身の女性蔑視問題から、日本全体の女性蔑視問題にまでフレームアップさせるのは不適切だと思うし、それを言うのであれば、「言葉」ではなく「行為・行動」で女性に対して差別的な行為をした、国会議員達とか、元文科相の事務次官とか、元都知事候補の元キャスターとか、買春騒動で知事を辞任した時期衆議院選挙立候補予定者とか、追求されるべき人物は幾らでもこれまで生まれているのに、殆ど糾弾されることも無く、逆に彼らの中では「ヒーロー」として扱われているところで、騒いでいる人達の多くが何か恣意的なものを持っていると感じてしまう。

一番の問題は、本当にどう言う発言がされたのかという「証拠」が無いまま、メディア各社が各自で文字おこしをした文章が「証拠」として扱われて、それがいつの間にか、伝聞照会をした森氏自身の発言にすり替わり、さらに女性理事登用を推奨している発言の中の一部を切り出して女性蔑視と批判し、それを国内メディアに同居している海外メディアが配信して、それを受けて「国外からも批判を受けている」と国内メディアがマッチポンプをする。もう、これって犯罪レベルの行為とも感じられるくらい。

男女平等は重要な考え方で有り今では「常識以前」の話でもあることは事実。さらに言えば、女性蔑視が許されないのと動揺に、男性蔑視だって許されないはず。そう言う事を主張する人達の中には正論と感じる意見や批評をする人達も多く存在するけれど、ごく一部の人達はそう言う許されざるものを「排斥すること」が目的になっているような発言や行動ばかりするから支持されない。悪い事をしたから排除しろ、が許されるなら、裁判なんて不要になるし、さらに言えば個人の勝手な解釈でそれが実行出来てしまう。今回の森氏の発言が問題だと考える人達は、厳しい言葉で森氏を非難したけれど、納得出来るように諭した人は自分は今回見たことが無かったのですが、それが彼らの行動の問題点だと思う。「多様性」とか「平等」と言いつつも、それははみ出しものを排除することで全体を均質化する事を考えているだけだと思う。その先には、多分そのうちに性別すら差別と言い出すんだろうな。 

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