2021年2月16日

関与を認める?

今朝の新聞(Web版)を見ていたら、「菅総理が五輪組織委員会長人事への関与を認める」という見出しが躍っていて、一体何をしたんだろうと本文を読んでみたら、

国民に歓迎される五輪にするため、全く不透明な中で決まることは避けるべきだ。ルールに基づき選考してほしいと強く申し上げた」と述べた。

 と、至極もっともな内容。疑問なのは、その発言がどのタイミングで行われたかなんですが、毎日新聞の記事では、

森氏が辞任の意向を固めたとの報道が流れた直後、元日本サッカー協会会長で組織委の評議員を務める川淵三郎氏が、後任会長を受諾すると報じられたことについては、...

と、森氏の辞任に関しても、川淵氏が候補として話題になったことにも関係しておらず、逆にその時点でメディア事例で川淵氏が暗黙的に認めラリ目事に対して、本来のルールを遵守するように意見したわけですよね。それって、恣意的に特定人物を推すような「関与」ではなく、本来の手順を護るべきという至極最も意見なのでは。それが批判の対象になるのだろうか。そんなことを言ったら、今現在も色々なオリンピック経験者の候補名を各メディアは何人も挙げているけれど、それだって「後任人事に対して、メディアによる重大な関与」と言えるのだけれど良いのだろうか。

この発言が、例えば「予定も押しているし、特例として一両日中に指名して直ぐにでも森氏からバトンタッチを受けるべき」とか言ったのであれば、それは選択に対して例外ルールを適用しよと言うことなので、問題のある「関与」だと思うけれど、あくまで定められたルールで透明性を担保してと発言することを、「関与」という言い方をして何か問題があるように取り上げるのは、誤解を招きたいだけじゃないの?

だいたい、森氏辞任認可しては「辞任勧告をするべき(=関与しろ)」と言っていたメデイアが、後任人事に関しては「関与は怪しからん」という論調を展開するのは矛盾しているのでは。元々組織委員会は政府とは独立した組織だから、辞任に関しては関与できないのに、それを問題視すること自体がおかしいと思うし。森氏の発言に関しては、私はメディアと野党によるマッチポンプの結果だと思っているけれど、今度も「透明性を担保した明確なルールで」と当たり前の事を引き合いに出して、それが「関与した」と誤解を招くような言い方をしている。まさにメディア自身が政局を狙って、自分達の「報道」という枠を超えて「関与」を露骨にしている証拠じゃ無いだろうか。そう言う傲慢な態度こそ、ずっと大きな問題だと思う。

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