プロテニスプレーヤーの大坂なおみ選手が、2年ぶり2回目の全豪制覇(2019年、2021年)。これで、2回の全米制覇(2018年、2020年)と合わせて4回のグランドスラム優勝。全米と全豪のコートはハードコートで大坂選手が得意なコートとのことで、そうで無い全英や全仏はこれまで苦手としてきたけれど、いろいろな解説を見聞きすると今シーズンの大坂選手は絶好調で、多分ハードコート以外でも活躍できるのではと言う嬉しい評価。
今年は、東京2020もあるので、グランドスラムの4大会に加えて、オリンピックでも優勝すると、「ゴールデンスラム」と言うらしく、今年は大坂選手にそのチャンスがありそうと言う気の早い話も。過去、グランドスラムを達成したテニス選手は、男女で何名か存在するけれど、このゴールデンスラムはドイツの選手だった、シュテフィ・グラフ只一人(1988年、ソウル五輪優勝時)らしい。大坂選手には、是非この記録を達成して欲しいけれど、まだまだ1/5を勝ち取っただけだし、自国開催というのは有利な面もあるだろうけど、プレッシャーも感じるだろうし、幾ら強くなってきたとはいえ、彼女のメンタルがどこまで耐えられるか。
同じく、男子テニスで活躍していた錦織圭選手の調子が今ひとつ上がってきていないのが一寸心配ですが、それでもここ数年は日本のテニス界が世界に向けて大きく成長した時期であることは確か。本人の資質もあるんだろうけど、やはり子供の頃から世界に出てより厳しい環境で練習を続けてきた結果が、ここまでになったんだろうなぁ。勿論、その世界の熱い壁を破れずに挫折する選手の方が圧倒的に多いのだろうけど、それでも挑戦しなければほぼ世界への可能性がゼロに対して、その「ゼロ」が0.1%になるならその可能性にかける気持ちの強さが一番重要なんでしょうね。
フットボールでも、世界に挑戦する選手がここ最近は増え始めてきました。最近もアメリカで新興リーグが誕生したりして、一時はチャンス拡大と思ったこともありましたが、コロナ禍でそれらも今の所頓挫していて、まだ将来は不透明。そんな中でも、仕事を辞めて苦労しながらでも世界に挑戦している選手が何人か居ることは心強いのですが、いつまでも彼らの頑張りだけで続くわけも無く、何とかしたいところ。それとは別に、やはり錦織選手とか大坂選手とか、アイコン的存在があると裾野も広がるわけで、そう言う存在も必要なんですよね。テニスは、大坂選手が今後暫くはそう言う存在として続くことは確かですよね。そう言う意味で、年間グランドスラム達成や、ゴールデンスラム達成を、是非今年目指して欲しい。
0 件のコメント:
コメントを投稿