2021年2月11日

掟破りの代償

いつかは出るんじゃ無いかなぁと思っていたけれど、やっぱり出ちゃいましたね、メディア関係者からの新型コロナウイルス陽性者が。しかも、日本入国後の隔離期間要請を無視してパーティー参加して感染拡大していたという、一寸質が悪い話。 

クラスターをトレースしたところ、このロイター通信の記者「A氏」は、昨年の12月22日に日本に戻り、12月25日に都内のパプでのパーティー(友人ら9人)に参加したとのこと。実は、静岡県でこのイギリスで発見された変異株感染者が確認されたのは今年の1月19日ですが、3人の感染者は1月の3日から10日に掛けて発症しています。あくまでタイミング的な問題ですが、関係あるのかなぁ。距離的には、一寸接点があるとは思えない。ただ、過去の検体を調べたところ、もう11月位からこの変異株が国内に存在していたみたいなので、結構以前から持ち込まれていたもので、このA氏が最初に持ち込んだわけでは無いのだろうけど、でもその軽率な行動は批判されるべきものだし、「記者」というそう言う情報には十分に接していて、しかもそれなりに理解力のあると思われるのに、ですし。

例えば、同じ感染する場合でも、通常の仕事の中で知らないうちに感染していた、というのであればまだしも、リスクを軽減するための要請を破っての行動が原因なわけですから、本人だけで無く所属企業に関してもそれなりに道義的な責任もあるのでは。しかも、「メディア」という,本来ならそう言う情報を一番啓蒙しないといけない存在ですし。余り煽るつもりは無いけれど、でもこれまでの行動行為を見ていると、やはりお咎め無しと言うわけには行かないんじゃ無いだろうか。でも、結局は「反省して、今後再発防止に努めます」と言って終わりだろうけど。

まぁ、「文春砲」に打たれたロイターとしても、どの様に今後対応するのか、そこにメディアとしての矜持が現れでしょうね。いつものような、典型的な謝罪で終わるのか、それなりに現状の問題点とか反省点を,ちゃんと納得出来るような記事として、メディアとしての役割を果たすのか。ただ、ロイターとは言え東京支社の話なので、ロイター内部としてもそんなに大げさに取り上げられない・取り上げたくないだろうし、多分消極的に謝罪してそのまま立ち消えになることを待つだけだろうなあ。でも、ネットの時代、その「記録」はずっと残るから、今後も指摘され続けることは確かでしょうね。それは、結構高い代償になるように思う。

[追記] ロイターのtwitterでは、このA記者は既に解雇されたようだけれど、何か唐突感が。で、解雇して終わりでは無く、ちゃんと背景説明とか会社の方針とか、そういう部分もしっかりと発表して欲しいけれど、多分これで幕引きなんだろうなぁ。

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