2021年2月10日

冷凍保存の未来

素材そのものの味を変えずに冷凍できる技術に関しての記事。 冷凍機器メーカーの「アビー」代表取締役社長の大和田哲男氏は、確か私も以前「ガイアの夜明け」で観た記憶があり、その時に時期を利用して冷凍すると、素材の細胞破壊が起こらずそのまま冷凍保存できると言う話に「目から鱗」と驚いた記憶があります。

記事にも書かれていますが、冷凍する技術界開発のために、逆に温める機能である電子レンジの挙動からその原理を思いつくというのは面白いですよね。技術や科学世界では往々にして聞く話ではあるけれど、やはりその辺り自然の摂理というか原理というものは、複雑なんだけれど単純にその仕組みを実現しているんでしょうね。

この技術が利用出来れば、今は余剰品として廃棄している素材をそのまま保存することが出来、効率化も図ることが出来るし、不作時の対策としても有効。さらに、これまで以上に長期間の保存や長距離の輸送も可能になるから、中々計画的に生産する事が難しい農業も、かなり産業として活用可能になるんじゃ無いかと改めて感じますね。その技術も、以前テレビで見たときには専用の磁気装置を組み込んだ冷凍庫みたいなものだったのが、現在はその時期発生部分だけ内部に設置すれば実現可能になっているようで、コストの面でもかなり改善されているんじゃ無いだろうか。課題は,巨大な冷凍庫を作って,そこにどうやって効率的に処理した冷凍製品を保管することが出来るかでしょうけど、日本の場合冷凍マグロや冷凍食品技術も進んでいるから、かなり未来は明るい気がする。

そこでもう一つの課題は,その冷凍庫を維持する「電力」の確保なのかも。この冬は、大寒波で電力危機になりましたが、やはり安定していて確実に発電できるベース電源は必須。原子力発電所も,今回の経験や色々な対策がやっと完備しだして再稼働が進むみたいですが、数万Kh位の小型原子力発電では日本の技術が世界でもトップらしい。しかも、冷却水が不要なので内陸部に設置する事も可能で安全性もこれまで以上とのこと。そう言う発電設備と、作物の加工・冷凍設備をセットにして、例えば過疎化していく地域に一大保管庫を作れば、過疎対策にも繋がるような気がするし、万一の場合の緊急食糧対策にも繋がるのでは。ちょっと、冷凍技術の明るい未来を感じますね。

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