2021年2月6日

文句の付け先

森氏の発言に反応して、タレントさんや一般の人が東京2020のボランティアスタッフを辞退するという事が増えているとのことですが、森氏の発言に不快感を感じるのは理解出来るとして、それでボランティアを辞退するのは筋違いじゃ無いのかという気がします。

これが、森氏がプロモーターとかでこのイベントを招致して自身が運営している物なら、まぁまだ分からないでも無いけれど、東京2020は公のイベントな訳だし、大会組織委員会の会長とは言え彼の行動で大会そのものを否定する理由にするのは極端すぎるのでは。仮に、大会運営を支えるボランティアが大量に辞任して、それによって大会運営に支障をきたした場合、一番困るのは選手達だろうしそこに何の益も無い事は明らか。逆に、「トップがそんな理解なら、自分達がそれを払拭するサポートを見せよう」と思って行く方が、よほど生産的だし意味があると思うのだけれど。

逆に、女性問題で暫く謹慎をしていた水泳選手が居るけれど、彼の行動に不満を感じて水泳競技のボランティアを辞退する、というのならまだボランティアの気持ちとして理解は出来る気がします。それでも、水泳競技の選手全員がそう言う行動をしたわけじゃ無い限りは、その当事者の選手以外の選手の為、それら選手を応援する観客のためにボランティアすれば意図は伝わると思うし、やはりその方が意味があるんじゃ無いかなぁ。コロナ禍の中、本当に東京2020が今年開催出来るのは同化はまだ不明だし、仮に開催するにしても色々な条件・制限の中で行うことが想定されています。そういう時だからこそ、多くの人のサポートが必要なわけで、だからこそ困難な状況の中、トップがだらしないけれどボランティアがしっかり支援をして成功させた、という「結果」が一番のお灸になるのでは。

今回の件で、聖火ランナーを辞退した某タレント氏は、森氏が「有名な人は人が集まるから、田圃の中とか走って貰えば良いのでは」という発言にカチンときたみたいだけれど、コロナ禍の中有名人に観客が集中するのは望ましくないから人のいない、例えば田圃の中とか走って貰えれば、と言っているわけで別にそのタレントさんを卑下しているわけじゃ無い。でも、先の蔑視発言に触発されたのか短絡的に辞退に傾いた気がするんだけれど。代替、確かこのタレントさんは、自治体の推薦で走るわけだから、自分で「どこを走りたい」と決められるわけじゃ無いだろうし、本来ならばその自治体の為に走るのでは? 実際にどう言う関係があるか分からないけれど、その自治体としては地元を応援して欲しいと聖火ランナーを要請しただろうから、その自治体に何か問題があって辞退するならまだ分かるけれど、これも直接は無関係な事象を勝手に結びつけて自己完結しているのが不自然な話だと感じます。自分も含めて、どうしても最近は短絡的に判断してしまう傾向が強いけれど、そこで一拍二拍置いて気持ちを一度落ち着かせてから、何が良くて何が駄目なのか、ちゃんと考える余裕を持つことが重要じゃ無いかと改めて感じますね。

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