2021年2月7日

豚骨が福島を救う

最初は冗談かと思った、このニュース。 豚骨や牛骨が、放射性物質のや重金属を大量に吸着する事を、ラーメン好きの研究員が発見したという話は、ちょっと出来すぎでは。

論文に寄れば、牛骨・豚骨を重曹(炭酸水素ナトリウム)に付けておくだけで吸着剤になるという事で、コストも非常に安価。最近は豚骨ベースのラーメンが多いから、多くのお店で豚骨の処理に困っているだろうから、その廃棄コスト回収にも繋がるんじゃ無いだろうか。調理に使う豚骨を使うとなると困るけれど、豚骨スープを抽出した後の骨を利用出来るというのは大きいですよね。私は豚骨が苦手なので食べないけれど、豚骨の場合は何時間も煮込んで骨も溶けるくらいのスープも有るみたいだから、全ての豚骨ラーメン屋さんに適用出来る分けじゃ無いだろうけど、牛骨も含めて骨の二次活用として注目したい発見。

先ずは、福島第一の廃炉作業での利用が浮かびますが、重金属にも効果があるという事は、昔鉱山だったような年の土壌改良にも効果的なのでは。日本国内だけで無く、発展途上国などで重金属汚染されているような地域に対しても、有効な方法になるんでしょうね。宗教的な理由で豚骨は駄目、牛骨は駄目という場所もあるかもしれないのが何なのかもしれないけれど。所で、素朴な疑問として鶏ガラは使えないのだろうか。鶏肉は、宗教的な理由で忌諱される事は殆ど無いので、どんな場所でも利用可能な気がします。ただ、論文を読んでいると吸着する隙間が重要なようで、そうなると鶏ガラの場合は確か骨の重量軽減のために隙間が多いので、それが不都合なのかもしれない。

しかし、こちらの記事の関根研究員のコメント、

「ラーメンと餃子が好きで、多い時は週に3日は食べる。近所のなじみのラーメン店から実際に使った豚骨のガラをもらってきて実験をしていた」

は秀逸。「趣味が高じて」という事はあるけれど、「志向が高じて」というのも一里あるんですね(笑)。 仮に、この吸着剤が実用化されたら、福島第一の地下水が溜まる場所にこの吸着剤を入れておけば、かなりの量の放射性物質が吸着されるので、その後の汚染水処理がかなり楽になりそう。場合によっては、一回の処理で海中排水するくらいの規準になって、そのまま貯水せずに排水処理できるくらいになるんじゃ無いだろうか。そうなれば、福島第一の負担もかなり軽減されるでしょうね。最も、その前には今大量に溜まっている汚染水・処理水を、まず再処理など必要な処理をして海中排水する事を始めないといけないけれど。

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