2021年2月14日

ワイヤレスマイク

金曜日の夜、何気にテレビを見ていたらCX系列で放送されている「ダウンタウンDX」が放送されていて、この回はいつもの宴会モードでの話ではなく、「滑らない話」的な回でした。で、その中で出演していた藤原紀香さんが、放送局でよく使われているワイヤレスマイクの本体部分が邪魔という話をしていてちょっとおもしろいな、と。

大きめのタバコの箱位の本体と、そこからケーブルで繋がれたマイクという構成ですが、この本体を止めるために、男性なら大概はズボンのベルトがあるのでそこに引っかけるけれど、女性の場合は必ずしもそう言うベルトがあるわけでは無いので、その扱いに困るという話。で、藤原さんとしては、折角の衣装を綺麗に見せるために、わざわざ太股に止めるバンドを作ったとか言う話にもビックリ。その後、てレップで、実は20年位そのワイヤレスマイクの機材は変わっていないという説明が表示されて、これもビックリ。音声を飛ばすだけなんだから、もっと小型化も今の技術なら可能だと思うのに、何で更新しないのか凄く不思議に。ぱっと思いついたのは、複数のワイヤレスマイクからの電波を受信して、ワイヤードマイクのミキサー的機能の機材が更新されないので、その子機とも言うべき一人一人が装着するデバイスも変えられないのかなと言う事。20年前というと、アナログ方式だろうか。そうなると、一つ一つ個別の周波数設定になっているかもしれない。デジタルなら、一つの周波数でも複数の音声データを混在させることも可能だけれど、20年前からの技術だとまだそこまでは普及して居ない気がしますね。

例えば、スタジオ程度の空間で使用する事を前提にすれば、無線部分はBluetoothでも良いでしょう。そうなると、本体はかなり小型化できるだろうから、バッテリーをある程度大きなものにしても、多分今の半分以下のサイズには十分出来るだろうし、け、形状にしても例えば薄型の物とか細長い物とか、着用する人の衣装に合わせた形状にすることも可能だと思う。 多分一番容量を占めているのはバッテリーだと思うんですよね。1時間、2時間の収録ならまだしも、数時間とか一日がかりの収録だと、途中でバッテリーが放電して音声が切れても困るし、それなりに大容量を準備しないといけない。しかも、使い回しなどが聞くように、内蔵タイプでも取りだして共通に使えるようなカートリッジ式にしているだろうから、それもちょっと大きくなる理由かもしれない。色々理由は想像出来るんですが、でもある程度利用出来る機会は限定されるだろうけど、それこそ今のピンマイクくらいのサイズでも使えるようなワイヤレスマイクって、そんなに難しいとは思えないのだけれど。

似たような環境としては、フットボールの場合はスポッターシステムがあります。フィールドのコーチ陣と、スタンドの高い下に陣取っているスポッター陣が、ヘッドセットで会話して情報交換するんですが、昔は一人対一人が直接ケーブル接続して話しをしていました。だから、例えばフィールドの別のコーチがスポッター担当者と話しをしたい場合には、ヘッドセットを借り無いと駄目。基本的には、ずっと同じ人同士が試合中は話をするしかなかった。しかも、上から下に何本もケーブルを伸ばさないと行けないので、それも大変。だから、昔はオフェンス用に1本、ディフェンス用に1本位しか利用することは出来ませんでしたねぇ。それが、時代が変わり、音声をデジタルにして伝達できるようになると、スポッター席やフィールドで一度データを合成して、それを相手側に伝達して再度分離してそれぞれの担当者に伝え分けることが出来るようになりました。ですから、途中の接続するケーブルは1本あればよくなり、かなりらくになりましたねぇ。ただ、予め話をする同氏のチャンネル設定をしておかないといけないので、それは注意が必要だけれど。実は、ワイヤレスのものもあるんですが、日本の競技場は結構利用が厳しいところが多くて、使えるスタジアムが限定されていたりします。昔は、無線だと盗聴されると言われていましたが、流石にデジタルで暗号化されたら、試合中に何とかなるものでも無いので、そう言う心配は無用になったけれど。でも、やはり無線だとどうしても電波状態がスタジアムの条件で変わることも多くて、トライアルで使用しても途中から使えなくなったことも。特に、コーチ陣はフィールドを移動しながら利用するので、それで電波状況が結構変わったりして大変なんですよね。包装業界でピンマイクが改善されたら、アメフト業界にも波及するだろうか。あるいは、逆にアメフト業界の進歩が放送業界に行かされる時代がくるかも。

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