ヨーロッパのリーグは、春がメインのシーズンで、これは秋から冬がメインのアメリカ(NFL)やカナダ(CFL)のリーグへスカウトされることを期待した、ショーケース的意味合いもあります。日本の場合は、2月位から練習が始まり、2月、3月は基礎体力作りや基礎練習。4月位から、新人選手も加わり、セレクションも兼ねたそのシーズンのチーム作りが始まります。春は関東と関西で、それぞれ4月下旬から6月にかけてトーナメント戦や交流戦が開催されて、2~3試合程度消化してから、6月から7月の間の一月位のオフを挟んで、7月から例年なら8月末の開幕に向けて仕上げに入るというのが通常のパターン。今シーズンは、春の試合が全廃され、その間もチーム活動は制限されて、個人個人が自宅でのトレーニングを中心に細々と活動していました。それが6月位から、徐々に三密を回避し十分に注意した環境での練習が少しずつ解禁されて、この7月位からやっと全体での練習(ただし、色々制限はあり)がリーグとして許されるようになったところ。幾ら個人で体力トレーニングをしていても、やはり実際に練習で身につく物とは違いますから、7月、8月はどのチームも春の3月、4月位の状況だったでしょうね。で、9月に入って、やっと例年の6月、チームとしての基本的なシステム作りが始まった頃じゃ無いだろうか。
パイレーツの場合は、そう言う個人練習にも制限があり、未だ目処が立たない状態。スポンサー企業の一つが生保会社(明治安田生命)なので、やはり「万が一、万万が一」の時の影響を深刻に考えているからなのかなと想像しますが、スポンサーあってのチームでもあるから、そこは相手の意向を無視することは出来ない。とは言っても、まだこれからのシーズン、このままフットボールから離れたままで過ごすことは、チームの選手やスタッフに取っても苦痛でしょう。今シーズンは変則的なシーズン運営となるため、リーグの降格・昇格はないのですが、だったら特例みたいな事は出来ないだろうか。Xリーグは、X1 Super (9チーム)をトップに、その下のX1 Area (12チーム)があり、さらにその下にX2リーグ、X3リーグという階層になっています。例年「移籍」という形で他チームでの出場機会を目指す選手もいるんですが、今シーズンに関してはサッカーで言う「レンタル移籍」みたいな形を、このパイレーツの選手やスタッフには適用出来ないだろうか。「移籍」だと、色々手続きが発生するんですが、そう言うものはスキップして、今シーズン限りの1年レンタルみたいな仕組み。そうすれば、選手やスタッフはフットボールスキルを維持したまま、来シーズンに向けて準備も出来ると思うんですよね。また、選手不足に悩むチームにとっては、有能で経験豊富な選手が加入してくれることで、チームとしてのスキルアップや怪我のリスクも下がるでしょうし。
流石にトップリーグのX1 Superや、ライバルが並ぶX1 Areaへのレンタル移籍は難しい思いますが、X1 Areaでもメンバー不足のチームもあるし、X2リーグ、X3リーグならウェルカムじゃ無いかと。それによって、
- 上位チームのスキル・技術が下位チームに浸透して、全体のレベルアップに繋がる
- メンバーに余裕が出来ることで、疲労などによる怪我リスクが低減される
- パイレーツメンバーも、スキル・技術を維持する事が出来る
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