2020年9月14日

海外出張

コロナ後の海外出張需用に関してのコラムから。ZoomとかTeamsとか、所謂ビデオ会議、Web会議のツールが広く普及して、さらにそれまで抵抗があった会社側も否応なくそう言うツールを使わざるを得なくなって、かなりハードルが下がってきたこの半年余り。なんと言っても、コストが下がる話なので、仮に新型コロナウイルスが完全に終息しても、「じゃぁ、以前のようにFace-to-Faceで会議」とはならないでしょうね。コロナ後も、ビデオ会議、ビデオ商談、とオンライン化はどんどん進んでいくと思う。

例えば、対面販売であっても、店頭のカメラで商品を映しながら商談を進めるなんて言うこともあるだろうし、スーパーなんかのネット通販にしても、今のように予めリクエストした物を配達するだけで無く、スーパーの籠にスマホを付けて、そのカメラから商品を見ながら担当の店員さんとか言わしながら買い物する、何て言うことも普通になるかも。それをどう言うデバイスでどんな感じで実現するかは、色々技術的な物の検討が必要になると思うけれど、要するに人間の五感のうち、目(=カメラ)、耳(=マイク)、口(=スピーカー)があれば言い訳で、最低限スマホがあれば事足ります。と言うか、通信機能もあるから、スマホがそのまま活用出来る一番理想的なデバイスかも。一緒のアバターみたいな感じで使われるんじゃ無いだろうか。

とは言っても、完全にリモートで仕事が完了するかというと、なかなかそれもまだ難しくて、記事にもあるように出張機会は減っても、ゼロには出来ない。この状況なんですが、1990年代バブルが弾けて、それまで潤沢に使われていた出張旅費が一気に凍結されて、海外出張が出来なくなった頃に似ているなぁと。当時は、電話会議はあったけれど、今みたいなビデオ会議は殆ど普及して居なかったから、今以上に出張の要求度高かったけれど、如何せん一回の出張で何十万、何百万と必要となると、なかなか上司の判子も押してくれない。で、当時どうしたかというと、一人現地に送り込んで、その人に前でやらせること。元々、その人担当の仕事もあるんだけれど、それ以外の分野の仕事も日本から要求されて、言質の知らない部門や会社を走り回らないといけない。それも、アメリカだとほぼ日本と昼夜が逆転しているから、早朝いきなり仕事が降ってきたり、もう言質では夜で帰宅しようとするとやはり仕事がスタートする日本から仕事が降ってきたりする。

まぁ、言い出すと愚痴のオンパレードになるので詳しくは書かないけれど(笑)、もう「〇〇が言質にいるから、仕事頼めば」なんて気軽に無責任に押しつけられるんですよね。さらに、今回の新型コロナウイルスで海外での移動もままならないから、以前よりもずっと長期間滞在が前提になり、しかも場合に寄ったら日本に戻らずずっと行きっぱなしになるのでは溜まりません。バブル以前の余裕のある時代には、「リエゾン(Liaison)」と言って、日本と先方の連絡かがりみたいな人間が、多いときには部門毎に何人も滞在していたりしましたが、そんな仕事を別件で出張してたまたま滞在している人間にやらせるのは溜まりませんでした。リエゾンはリエゾンとして、色々な部門と関係を築いているから色々な話が出来るわけで、いきなりどこの誰とも知らない人間が担当者のところに行っても、なかなか空いて二されないことも多かったですしね。まぁ、それはそれで多少は心臓も鍛えられたし、それなりに交渉のやり方みたいな物も学ぶことが出来たから良かったけれど。海外需要も、まずは出張が復活しないとなかなか戻らないし、個人旅行はまだまだ先の雰囲気ですねぇ。

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