2020年9月14日

ノートパソコンダイエット

PCWatch、山田祥平氏のコラムから、ノートブックパソコンの外付けポートについて。昔(何時だよ-笑)の「ノートブックPC」は、「ラップトップPC」とも呼ばれていたように、デスクトップPCをバッテリー駆動にして、小型化した程度の物だったので、実はI/Oポートに関してはデスクトップ機と同じ物が付いていたんですよね。別の言い方をすると、まだ当時はデスクトップ機が主流でしたから、ノートブックPCと言えどもデスクトップ機と同じ事が出来ないとお客様特に大口の企業ユーザーには購入してもらえなかった。だから、当時のノートブックPCは、背面にはビデオにシリアルにパラレルにとデカいポートが並んでいたものでした。

当時は、画面サイズが12インチくらいでも、本体の大きさは今の15インチ、17インチクラスの大きさがあったから、そう言うことも可能だったわけですが、LCDサイズに合わせて小型化が進み、それに合わせて軽量化、薄型化が進むと、大きなポートは内蔵する事が難しくなってきて、特にシリアル・パラレルは、その用途がどんどん限定的になってきた事もあって、先ず最初に無くなった物でしたね。外付けビデオ系は一寸悩ましくて、昔からの互換性維持のためにCRT端子は残さないといけないけれど、より薄型で効率的なHDMIとかDP等は要求される。特にDPは、小型のコネクターが使えたりするので本体の小型化薄型化には是非採用したいけれど、市場ニーズを見ると中々そういうわけにもいかない。10年位、15年位前かなぁ、システムデザインや電気回路の設計に製品を売りたいマーケット担当者の間では、何を残して何を摂るのかという話しが延々と続いていた気がします。

一般のお客様にはなかなか受け入れられないのだけれど、企業ユーザの場合は「ドッキングステーション」あるいは「外付けドック」の需用はそこそこあります。ノートブックPCを接続すると、ドッキングステーションに接続されたデバイスがホットプラグで利用可能になり、そこから外せばホットアンプラグされて元の状態に戻る物。今では、殆どの製品がUSB接続して居るんですが、最初の頃は独自にコネクターを設計して、内部信号を外に摂りだしていたりしたから大変。初期の頃の製品などは、バス(Bus)信号をそのまま延長して外付けのドッキングステーションに接続して居たので、端子のかみ合わせの微妙なずれで信号が流れなくなったり、接続・取り出し時のノイズで動作不良になったり、まぁ色々ありました。暫くして、USBが登場して、かなり簡単にホットプラグ・ホットアンプラグが利用出来るようになり、デバイスの自動認識も出来るようになったので、「USB接続に変えれば良いじゃん」と当時の担当者に言ってみたんですが、色々理由があって暫くは専用のコネクターでの接続に拘る製品が続いていて、「自分がユーザーならこんなの買わないよなぁ」とぶつくさ言っていたのは内緒です(笑)。

記事にもあるように、薄型化により厚みのある外付け端子は使用出来なくなり、さらには内部に大容量のバッテリーを内蔵仕様と思うと、どうしてもそれで内部が埋まってしまい、端子を付ける場所の余裕が無くなってしまう。一方で、熱排気用の吸気・排気口は作らないといけないから、それによって貴重な単子用の「隙間」も埋まってしまう。個人的には、左右にUSB Type-C (PD対応)のポートが2箇所ずつあって、そこにUSB対応のポートリプリケーター、あるいはドックが接続出来て、USB Type-AとかHDMI/DPが使えるなら十分な気がするんですが、出来ればその接続デバイスが「カチン!」とPC本体にドッキングできるようなデザインにしてほしい。接続は、外付けのケーブルでも良いから、本体のと五日にカチンとはまる様なデザインだったら即買いします。アタッチメントみたいな感じですよね。個人的に欲しいのは、本体奥のLCDとの接続部分多ありに、横長にはまることが出来るドックが欲しい。それなら、ケーブル類が背面に逃げるし、角度が付くので廃熱にも有利。底面に固定できれば、持つときのハンドル代わりにもなる、と個人的には一番理想的なんですが。それに背面なら、ドックの固定用の爪穴とかも作りやすいだろうし。本当、何処かのメーカーで作ってくれないだろうか。やっぱり、クラファンだろか...

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