2020年9月17日

亜流内閣と複製野党

自民党総裁の菅義偉総裁が、第99代内閣総理大臣に指名され、「菅内閣」が始動。漢字で書くと「すがないかく」なのか「かんないかく」なのかややこしいけれど、まぁ殆どの人が「すがないかく」と読むから良いか(笑)。早速組閣されたけれど、横滑り、再任、再入閣の登用が多く、新入閣は20名中5名とやや抑え気味の感じ。少なくとも1年以内には衆議院選挙が必ずあるし、場合によってはこの秋とか年末解散の目もあるわけで、ある程度短命内閣を想定している分、確実に仕事をして支持率を維持したいという思惑が強いんだろうなぁ。

その「菅内閣」に関して、野党第一党の「立憲民主党2020」(笑)の枝野幸男代表は「安倍亜流内閣」と命名。まぁ、何か言いたいことは理解出来るけれど、こういう所にセンスの無さを感じるなぁ。自分達が戦ってきた安倍内閣に擬えたいのだろうけれど、その安倍内閣は多分史上最大の支持率で終了したわけで、国民の理解は違っている。さらに「亜流」と揶揄しているけれど、自分達は「亜流」ですらないわけで、以前の政党を複製したような物。いゃ、同じ複製でもアップスケールするならまだしも、一度は党を離れた議員を取り込んだりして居る分「劣化コピー野党」になっているわけで、亜流よりも悪くなっていないだろうか。そう言う突っ込みは直ぐに予想されるのに、わざわざ誘導するような発言を言ってしまうところに、この人の危うさというか信頼感が生まれないんですよね。8年近くも安倍政権に勝てず、辞任した後もその亡霊と戦おうとする気持ちって、一体何なんだろうか。

個人的には、菅内閣がまずやるべき事は凄くはっきりしていて、一つはコロナ禍対策、もう一つはそれによる経済の復興の二つが短期の最大目標。1年後には、否応なく選挙が控えているから、与えられた時間は最長でも1年だけれど、その直前には東京2020開催が控えているから、理想的なのは1年間掛けて政策を進めてある程度の評価を得て、東京2020の達成感・成功感の余韻で一気に選挙にというのが理想的なのかも。でも、7月に都議会選挙があるから、その直後8月とか9月の国政選挙は公明党がいやがるかも。勿論、7月の前も準備が必要だから、3月早々に予算案を通して、直ぐに解散というのがぎりぎり。その前だと、やはり年内に解散してということになるけれど、これもコロナ禍対策として目処が付かないと解散理由に乏しいだろうし。

政策の継続性があるから、野党が前政権のことを取り上げるのは仕方ないとしても、それでもそこに某かの説得力は必要なはず。例えば、コロナ対策ならば、経営危機に陥っている医療機関の救済策や、ワクチンを含めた進捗状況の見える化とか、場合によっては感染モニターアプリのCOCOAの普及率アップに対しての施策とか、幾らでもネタはあるでしょう。経済対策に関しては、Go Toシリーズを含めた更なる支援制度の提案なども良いと思うけれど、でも散々あれだけ批判した政策を今更持ち上げるわけにもいかないだろうし。こと経済に関しては、野党は「補助を出せ、支援を出せ」で終わりだけれど、初動はそれで良いとしても、継続するためにはお金を回す=仕事を作る、事を考えないといけない。でも、それを言い出すと結局はGo Toになるんですよね。まぁ、以前のものよりさらに劣る複製野党もそうですが、20年間面子が変わらない何処かの政党も困ったものだし、それなら亜流でもいいから以前の良いところを継承している方がまだ良いかな。

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