2020年9月17日

反射光と透過光

TLで見つけた、RICOHのサイトに掲載されていた、一寸面白い内容の記事。本などを読むときの「反射光」による「見る」行為と、モニター等で「透過光」で画面を「見る」行為では、脳の働き方が異なるため、後者の方が曖昧さが自動的に脳内で修正されてしまい、間違いに気がつきにくくなると言う話。私も経験上、Word等で文章を作成して、いざプリントアウトして提出したら、内容以前に誤字脱字や言い間違いが指摘されて戻されたことが何度もあります。ですから、何となく頷ける話ではあるんですが、それでも色々と疑問も。

まず、人間の脳がどの様に「反射光」と「透過光」を認識しているのか。どちら、目に光りが入ってきて、その信号を脳が処理していることには変わりない。一つ明らかな違いは、反射光が太陽光など一定の光りの場合ならば、透過光はモニターから発せられる光だから、高速で点滅(明滅)している光りですから、その違いが脳に働きかけるのだろうか。でも、その場合はLED照明等も明滅して居るわけだから、その反射光ならOKで、透過光だと駄目という理由がよく分からない。あるいは、紙などに反射した時に、光りの特性なりが変わって、それが三原色のフィルターを通して目に入る透過光の場合と異なることが切掛なんだろうか。素人的に思いつくのは、反射光はその反射面の持つ色の周波数が戻ってくるけれど、透過光はRGBの三色の強弱でしか無いから、その違いが脳に機能の違いを生むのかなと言う事くらい。

後思いつくのは、光の三原色(RGB)と色(印刷)の三原色(CMYK)の違い。光の三原色は、赤(Red)、緑(Green)、青(Blue)から構成されて、三色の交点は白色になります。これが「透過光の色」。一方で色の三原色は、シアン(明るい青色/Cyan)、マゼンタ(明るい赤色/Magenta)、イエロー(Yellow)からなり、三色の交点は黒色になるもの。実際の印刷時には、CMYKの"K"に当たる「Key Plate」と呼ばれる黒色を追加して、さらにメリハリを付けるんですが、このあたりが「反射光の色」の特徴付けになるんだろうか。透過光の場合の「黒色」は、何も光りが無い部分であるのに対して、反射光の場合の「黒色」も、三原色が混ざって全ての光りが吸収された状態だから、「同じ」事は同じなんだろうけど。どう言う理由で、脳の機能モードが変わるのか、またそれはどう言う理由からなのか、ちょっと深掘りしたい気持ちにもなりますね。

世の中はどんどんペーパーレスでデジタルデータ化が進んでいますが、実はサーバーが吹っ飛んだらデータは無くなってしまうので、こまめなバックアップとか結構手間暇が掛かります。一方で、紙媒体の記録は、1000年前とかの物でも現存しているわけで、補完性としては結構タフ。勿論、火災消失とかカビや湿気での劣化など、こちらもちゃんと保存しないと喪失するのは同じなんですが、簡単さで言えば紙媒体の方が有利なのかな。で、今回の記事を読んで思ったのが、そう言う保管耐性も重要ですが、データの信頼性も心配になってきたこと。つまり、デジタルデータだと、その時には気がつかなかったミスが内在している可能性が高いわけで、後から気づかれずにそのままずっと保管されて、後の世代ではその間違った内容が正しい物と勘違いされるかも。まぁ、紙の記録であっても、後から色々検証されて分かることも多いけれど、デジタルが主流になると尚更検証が大変になるのかな。その頃には、脳の機能がさらに機能アップして、さらに自動的に保管して修正して理解してくれるような時代になっているかも。

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