2020年9月18日

エイビーロード終了

 リクルート(リクルートライフスタイル)が提供している、海外旅行の検索サイト「エイビーロード」のサービスが、来年3月31日で終了するという記事。私は実際には利用したことは無かったけれど、旅先情報の収集とか、アクセスはしていたところ。其れ以前は、雑誌として発行されていたから、それを読むのも楽しみでしたね。「地球の歩き方」ほどでは無いけれど、海外旅行をするときに、まずは手を出してみる媒体の一つだったことは確か。

でも、今の時代はエア、ホテルの予約は、直にそのチェーンなりホテルで予約することが簡単に勝つ場合によっては安い料金も出てきたし、この手の検索・比較サイトの存在価値も下がってきたことは事実。あと、海外らのライバルサイトが、どんどん日本に進出してきたのも影響して居るんだろうなぁ。Expediaとか、最初見つけたときは「凄い!」と思ったけれど、今では普通に利用するし。

自分が海外に行きだした30数年前は、まずは情報を集める手段が少なかった。情報紙としては、「地球の歩き方」と、JTBの本だったかな「るるぶ」くらいか。出張が決まったら、まずはいの一番に書店へ行って、最新年度の「地球の歩き方」を調達するのが仕事始めみたいな物だったし。1990年代に入ると、インターネット利用は可能になったけれど、まだ検索機能とかポータルサイト自体が未成熟だったし、エアやホテルもECサイトを作るような状態ではまだ無かったし。2000年代になって、やっと現在のように個人がネットで手配して、途中の変更もや決済も含めて完結するようになったのは。

ECサイトはビジネスが絡むから、どこも一生懸命なんですが、現地情報とか旅のKnow-Howみたいなものは、当初は企業サイトもやっていたけれど、結局は「集合知」みたい感じで、実際に旅をした人や現地の人発信情報がどんどん蓄積されて、それがレファレンスになってきましたよね。マスターリファレンスとして、公的な物、公共的な物は必要だと思うけれど、これだけ個人の嗜好もバラバラになると網羅できる範囲も減ってしまう。となると、同類の嗜好を持つ人の情報を探して利用する方が効率は良い。昔は、何も分からないから何か確たる情報が欲しいと言うニーズだったものが、今では人と同じでは嫌だから、何か特別な情報が欲しいと分散多様化してきたわけで、となるとこう言う情報紙みたいな存在もどんどん淘汰されるのは仕方の無いことかも。時代の変わり目なんでしょうね。去りゆく時代世代としては、一寸寂しいけれど。

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