2020年9月11日

新?立憲民主党

合流、新党の話はずっと前から始まっていたのに、元々そんなに話題になることもなく、さらには安倍総理辞任による自民党の総裁選挙に全くかき消されてしまった、旧立憲民主党と旧国民民主党の合流による、新党の代表選出と新党名決定の話。「新党」と言いながら、「新代表」は旧立憲民主党の枝野幸男代表が選ばれて、新党名は旧名と同じ「立憲民主党」というのは、何か悪い冗談じゃ無いかという気がする。それなら「新党」じゃ無くて、分党した国民民主党の一派を吸収した、でいいじゃん(笑)。

党勢拡大のためには、まずは所属議員の数を増やすことは一番の方法だと思うから、他党から移籍議員を獲得することは間違いじゃ無い。けれど、わざわざ「解党」して同じ党を作り直すのは、結局は色々問題を起こして離党し、今は無所属の元所属議員を取り込むためというのが見え見えで、ある意味「政党ロンダリング」みたいで感心できない。離党した元の政党がそのまま残っているのに、そこに戻る事が何で許されるのか、離党させた側の責任ってどうなるのと、小一時間。そう言うしらけた雰囲気は多くの国民も感じているんでしょうね、最新の世論調査の一つですが、自民党に対しての支持率が大きく上がっているのに対して、立憲民主党は1ポイント下げています。立憲民主党の支持率は、一時は10%前後あったことを思うと、かなりの衰退と言えるのでは。

その枝野代表、代表選後のコメントがよく分からない。
「ノーサイドだとは思っていない。いよいよプレーボール。ここから本当の戦いが始まる。国民のために戦う立憲民主党、ともに前に進めていこう」
「ノーサイドだと思っていない。」と言う事は、彼と誰かが戦っていたけれど、まだ試合は終わっていない、あるいは終わったけれど相手を許さない、と言う意味に取れるんですが。普通に考えると、これは代表選の枝野vs泉、あるいは旧立憲民主党vs旧国民新党の戦いがあった、と思うのが自然。でも、それが「ノーサイドでは無い」と言っているのは、党内対立はまだ続くという意味何だろうか。「いよいよプレーボール」以降の話は、対与党という意味何だろうと思うんですが、そうなると最初の「ノーサイド」の話と整合性が見つからないわけで、どう言う言い方をしたのは不思議です。 多分「これで終わりではなく、これから始まるのです」みたいな事を言いたかったんだと思うのだけれど、ラグビーの用語と野球の用語を並べて使うのは違和感を感じるなぁ。そう言うちぐはぐ感って、この人達の行動様式にも表れて感じるものと同じだと思う。

来週にも党内人事も決まり、「新立憲民主党」が始まるわけですが、次の目標は「選挙」。まだ与党自民党の総裁も決まらないので、いつになるかも分からないけれど、河野防衛大臣が「10月」なんて言ったりしたから、俄然早期解散総選挙の芽も出てきました。まだ新型コロナウイルス禍も収束して居ないけれど、来月くらいにある程度落ち着けば「冬場の予想される流行期に対応するため」という理由で、解散総選挙に持ち込むことも無きにしも非ずかも。ただそうなると、菅さんとしても長期政権を狙うことになるわけで、その後が大変そうな気もしますね。その代わり、10月とか11月の選挙なら、新立憲民主党は準備が整わないから、かなり厳しい結果になる事は確実だろうけど。いずれにしても、代表の顔は同じ、政党名も同じ、党役員は多少変わっても、そんなに違いが感じられるわけでは無い。これで、国会が開いても、やっていることは「何とかタスクチーム」を立ち上げるだけと同じ事をやっていたら、衰退傾向の支持率がさらに下がるだけな事は確か。次の選挙で敗退したら、また分裂するんじゃ無いだろうか。と言う気がしています。

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