2020年9月8日

食ってくら!

昨日、録画していた観ていた番組の一つに、TBS系列で日曜夜に放送されている「バナナマンのせっかくグルメ!」があり、丁度浜松市の回でした。で、最初の違和感が、訪問する店名を書き込むホワイトボードの言葉。ここには「せっかく〇〇にきたからには、××(空白)、食べてってね」という内容を、それぞれの土地の方言で書かれているんですが、今回の浜松版では、
「せっかく浜松に気ただで『  』食ってくら!」
と書かれている。うーん、浜松生まれだけれど、違和感感じまくり(笑)。

「気ただで」というのは、「来たんだから」という意味の方言ですが、正直私以上の年齢で無いとなかなか使わないと思うなぁ。「だで」というのは、「で」のイントネーションよって、

  • だで↗ (「で」を尻上がりに上げる) : 相手に同意を求める、質問口調(~でしょう?)
  • だで→ (「で」がフラット) : 〇〇であるから、××と続くような、今回の場合に相当
  • だで↘ (「で」が尻下がり) : 〇〇なんだと結論づけような言い方
みたいな感じで使用するんですが、私も本当に久しぶりに使うような感じの方言だなぁ。

さらに最後の「食ってくら!」に関しては、「えっ、そんな言葉使う?」と暫く考えてしまった(笑)。で、あぁ、何となく思いだしたのは、「だで↗」と近い使い方で、「どこそこに行くでしょ?」みたいな時に「どこそこに行くら?」という言い方はするなぁ。そう言う意味では「食ってくら!」の最後のビックリマークが一寸違うかなぁ。「食ってくら?」ならしっくりくる感じ。「食べていくよね?」みたいな言い方でしょうか。強いて言うと「食ってくら!」というと、ちょっと怒りながら「食べてかない? なんで? 時間あるでしょ? 久しぶりじゃない? 折角用意して、みんなも楽しみにして居たんだから、食べてきなさいよ!」みたいな感じかなぁ(笑) そんなに強制的でしたっけ、この番組。

番組では、4店が紹介されていて、最初の「魚あら」は知らないお店でしたが、それ以降の「うなぎ大嶋」、居酒屋「じねん」、ラーメン「三太」は知っているお店で、三太以外は利用したこともあるお店。その中で、「じねん」でどうまん蟹が出されたけれど、撮影時期と思われる8月上旬くらいだと、まだ旬には早いんじゃ無いだろうか。「浜名湖名産」と紹介されていたけれど、確か高知とか沖縄にも同種(ノコギリガザミ)の蟹はいて、別に浜名湖の固有種じゃないけれど、知名度でいうと浜名湖産が圧倒的かな。番組では、一杯8,800円位と値札表示されていたけれど、大体そんなものかなぁ。同じ浜名湖名産では、もう季節は終わっているけれど「新子(シンコ)」の方が希少性というか、値段は段違いに高いですけどね。魚の種類で言えば、コハダの子供(コノシロの子供)何だけれど、サイズが小さいのでこれを何匹かまとめて一巻のお寿司にします。本当に出始めの走りの走りの頃だと10枚付け(10匹裁いて一つにまとめる)とかで何万円もする場合も。多少サイズが熟れて8枚付け、7枚付けでも、1万円前後ですからね。マグロの大トロなんかよりもよっぽど高価。でも、5月6月と季節が進むと、普通のお値段に下がって、3枚付けくらいまでになれば、普通に食べられる位。言ってみれば「コハダ」なんだけれど、1枚のコハダよりも、3枚位の方が口の中でのばらけ具合や、酢締めの感じが少し柔らかい感じで、好きな人は多いですよね。

浜松は、鰻と餃子が有名だけれど、スッポンや鱧も捕れて美味しいし、豚や牛もあるので、是非次回放送の時には、そちらも攻めて欲しい(笑)。

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