2020年9月13日

機内騒動

先日のPeach機で発生した騒動に関して、降機させられた男性側の証言や、それ以外の乗客の証言も出てきて、それぞれを擁護する意見が登場しています。当事者の男性側の主張としては、

  1. 搭乗前にマスク着用要請は無かった
  2. 他社便使用時には、事前に説明してマスクを着用しなかった
  3. 健康上の理由でマスクを長時間使用する事が難しく、客室乗務員に質問をしただけ
と言う話。今の報道だと「マスク未着用」が争点に上がっているんですが、実はそれが本質じゃ無いと私は思うんですよね。

この機体は、濃霧のために出発が遅れていた事は分かっているので、出発前のマスク騒動も影響したかもしれないけれど、遅延の理由はそれだけじゃ無い。また、搭乗前にマスク着用要請は無かったとのことですが、これもご本人に直接言う事はなかったのか、空港内アナウンスすら無かったのか、そのあたりも不明。他社便では問題ないとの事ですが、このフライトでも一度は離陸しているので、実は扱いは同じと言っても良いはず。

機内では、マスク非着用者にCAさんがマスクを配布して着用を要請していたけれど、この人はそれも拒否したとのこと。さらに、座席の移動も拒否したので、周りの他の乗客が移動して、このマスク非着用者の周りにソーシャルディスタンスを作り、それで離陸したところまでは確かな様子。しかし、その後この乗客が機内で騒ぎ出したため、安全運航が出来ないと機長が判断したため、新潟空港に着陸して強制降機させたわけで、強制降機の理由は機内での態度であり、マスク未着用云々では無い。その騒動の切掛がマスクの未着用だったのかもしれないけれど、それに対してピーチ側はこの搭乗者の座席はそのままに、回りの乗客の移動をお願いして自社のルールに沿った運航をしたのだから、それは問題ない。搭乗者にしても、自分の主張を100%叶えられたわけだから、文句を言う必要は無かったはず。でも、何か癇にさわったのか何なのか理由は不明ながら騒動を起こしたのは、彼の責任。その度が過ぎれば、それなりの対応を取るのは、機長の責任です。

航空機や船舶のように、孤立した状態で何か問題が発生した場合、その場で即時の判断が要求されるので、機長や船長の権限は絶対的な物。勿論、だからと言って乱用して良いわけでは無く、今回の件も何処かで検証はされるんだろうけど、今の時代スマホで録画や録音している人も多いだろうから、そう言うものからも検証は可能なはず。仮に、この人が機内で何か不満を感じたのであれば、Peachに直接言えば良いだけの話しで、機内で騒ぐ理由にはならない。報道などでは、マスク着用の有無が争点に挙がっているような言い方をしているのだけれど、問題点はそこでは無くて機内での対応・態度なんですから、そこをちゃんと伝えないと誤解だけが広がる気がします。

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