最近は焼き餃子も見つかって人気急上昇らしい。次はなにかな。/世界が熱狂 ニッポンの餃子 外国人が食べまくるワケは?ツウすぎる食べ方に“神社”も https://t.co/RQzF0sOxsu
— 佐々木俊尚 五刷出来!「フラット登山」絶賛発売中 (@sasakitoshinao) September 29, 2025
佐々木俊尚氏の引用から、「和食ブーム」の次の主役は「焼き餃子(日本式餃子)」かもという話。自分が記憶する限りでは、2021年の東京オリンピックの選手村で提供された、味の素の冷凍餃子が美味しくて、オリンピック取材に来ていてメディアや選手のSNSで拡散されたのが、多分今のブームの火付け役になったんじゃ無いだろうか。
餃子は、勿論中華料理の代表的な家庭料理の一つで、それが太平洋戦争後中国戦線から引き上げてきた人達が日本各地に持ち込んで根付いたというのが切掛らしい。よく知られているのは、中国の餃子は基本水餃子で、その残った餃子を翌日温め直すために「焼き直し」したのが、日本で一番中心の「焼き餃子」。だから、中国人から見ると日本の焼き餃子は「残りもの感」があるらしい。しかも、日本の餃子は「おかず」として認識されているけれど、中国では具材の餡を主食である小麦粉の皮で包んだ、言ってみれば日本の「お握り」みたいな主食的たべもの。そのため、日本の「餃子定食」には凄く違和感を感じるらしい。言ってみれば、日本人から見たら「お握りをおかずに白米を食べる」みたいな感じなんだろうか。
「主食」という意味からも、中国の餃子は日本のものと違って皮が厚くてもちもちしていて食べ応えが有るものが殆ど。私も仕事で何度か中国へ行って、その時に現地の餃子を食べたことがありますが、日本の餃子になれているので一つ二つ食べると、もうお腹一杯になる感じ。「おかず」とか「酒のつまみ」みたいな感じでは無いので、ちょっと戸惑いますよね。正直、私はその厚い皮が苦手です。同様に、中国からの人から見ると日本の餃子の薄皮ぱりぱりというのも違和感を感じるらしく、最初は結構不満が多かったのでは。あくまで個人的想像ですが、戦後引き上げてきた人達が餃子を作り始めたときには、多分小麦粉が貴重でふんだんに使えなかったから、薄くのばして使用していたんじゃ無いだろうか。また中国の水餃子は、中の餡も結構肉々しい肉中心のものが多かった記憶があるんですが、日本の場合はやはり食糧不足を補うために肉の量を減らして野菜を増やしてかさ増ししたのが、今の日本式餃子の始まりのような気がします。浜松餃子も、結構肉の量が少なくて野菜中心の餃子なんですよね。
餃子の場合、他の日本食ブームの主役、寿司とかラーメン等と違って、「冷凍食品」として完成されている商品が多いから、これからの海外輸出にも最適じゃ無いだろうか。しかも、一口サイズで食べやすいし、記事の最後に登場したような「野菜餃子」も普通にあるから、ビーガン対応も出来ますし。それに、こういう感じに「皮で包む」というスタイルも、記事にもあるようにラビオリとか、世界各地にありますからね。そんな中でも、日本の焼き餃子スタイルは、底面や羽根のパリパリ感と中の具材のジューシー感というコントラストは、唯一じゃないだろうか。和食って、焼き物や揚げ物系は「表面パリッと、中はじゅわっと」というパターンが多い気がしますが、外国人から見たら結構珍しい体験なんじゃ無いだろうか。餃子はまさにその典型で、しかもお値段的にも1個50円位で食べられるわけですから、人気が出ない方が不思議かも。さて、次に発掘される「和食」は何だろうか。





















