2025年9月30日

日本の餃子

 佐々木俊尚氏の引用から、「和食ブーム」の次の主役は「焼き餃子(日本式餃子)」かもという話。自分が記憶する限りでは、2021年の東京オリンピックの選手村で提供された、味の素の冷凍餃子が美味しくて、オリンピック取材に来ていてメディアや選手のSNSで拡散されたのが、多分今のブームの火付け役になったんじゃ無いだろうか。

餃子は、勿論中華料理の代表的な家庭料理の一つで、それが太平洋戦争後中国戦線から引き上げてきた人達が日本各地に持ち込んで根付いたというのが切掛らしい。よく知られているのは、中国の餃子は基本水餃子で、その残った餃子を翌日温め直すために「焼き直し」したのが、日本で一番中心の「焼き餃子」。だから、中国人から見ると日本の焼き餃子は「残りもの感」があるらしい。しかも、日本の餃子は「おかず」として認識されているけれど、中国では具材の餡を主食である小麦粉の皮で包んだ、言ってみれば日本の「お握り」みたいな主食的たべもの。そのため、日本の「餃子定食」には凄く違和感を感じるらしい。言ってみれば、日本人から見たら「お握りをおかずに白米を食べる」みたいな感じなんだろうか。

「主食」という意味からも、中国の餃子は日本のものと違って皮が厚くてもちもちしていて食べ応えが有るものが殆ど。私も仕事で何度か中国へ行って、その時に現地の餃子を食べたことがありますが、日本の餃子になれているので一つ二つ食べると、もうお腹一杯になる感じ。「おかず」とか「酒のつまみ」みたいな感じでは無いので、ちょっと戸惑いますよね。正直、私はその厚い皮が苦手です。同様に、中国からの人から見ると日本の餃子の薄皮ぱりぱりというのも違和感を感じるらしく、最初は結構不満が多かったのでは。あくまで個人的想像ですが、戦後引き上げてきた人達が餃子を作り始めたときには、多分小麦粉が貴重でふんだんに使えなかったから、薄くのばして使用していたんじゃ無いだろうか。また中国の水餃子は、中の餡も結構肉々しい肉中心のものが多かった記憶があるんですが、日本の場合はやはり食糧不足を補うために肉の量を減らして野菜を増やしてかさ増ししたのが、今の日本式餃子の始まりのような気がします。浜松餃子も、結構肉の量が少なくて野菜中心の餃子なんですよね。

餃子の場合、他の日本食ブームの主役、寿司とかラーメン等と違って、「冷凍食品」として完成されている商品が多いから、これからの海外輸出にも最適じゃ無いだろうか。しかも、一口サイズで食べやすいし、記事の最後に登場したような「野菜餃子」も普通にあるから、ビーガン対応も出来ますし。それに、こういう感じに「皮で包む」というスタイルも、記事にもあるようにラビオリとか、世界各地にありますからね。そんな中でも、日本の焼き餃子スタイルは、底面や羽根のパリパリ感と中の具材のジューシー感というコントラストは、唯一じゃないだろうか。和食って、焼き物や揚げ物系は「表面パリッと、中はじゅわっと」というパターンが多い気がしますが、外国人から見たら結構珍しい体験なんじゃ無いだろうか。餃子はまさにその典型で、しかもお値段的にも1個50円位で食べられるわけですから、人気が出ない方が不思議かも。さて、次に発掘される「和食」は何だろうか。

世界一周スタアラの旅(1) - 下調べ

来年の希望(目標?)の一つに、念願だった「スターアライアンス世界一周チケット」で、ぐるっと世界一周の旅(フライト)を実現してみたいと思っています。実はこれを計画するのは今回で3回目。1回目は20年ほど前、会社の永年勤続の特典として一月のお休み(有休)が貰える制度があり、これを利用して世界一周をして見ようと計画しました。ただ、一月お休みしたものの、いろいろ用事も発生したりして纏まった旅行予定が立てられず、この時は断念しました。2回目は5年ほど前に仕事が一段落したので念願だった世界一周に出かけようと思ったところに、あのコロナ禍が発生。更に自分もちょっと病気をしたりして、この時も断念しました。で、現在はその当時以上に落ち着いているし、経済的にも今なら何とかなる余裕もあるので(笑)、来年の何処かで悲願の「世界一周達成」を実現したいわけです。 

「世界一周」と言いつつ、実は欧州には余り興味が無くて、チケットの制約上欧州で1ストップしないといけないので取りあえず寄るだけ。メインはアメリカ(北米)と東南アジア辺りくらいなので、世界一周と言いつつもかなり偏ったフライトになる予定。それならば、環太平洋をぐるっと1周する「サークルパシフィック」という同様のチケットがあり、これはこれでまた利用したいと思っています。最近ルールも変わっているだろうと、スタアラのサイトのFAQから「Round the World Fare」で検索してみて気になったのが料金設定。

マイルベースなのは同じですが、26,000ml、29,000ml、34,000ml、39,000mlと4種類に増えていて、かつ最短の26,000mlではエコノミーとビジネスの2クラスのみ。今回は全区画ファーストクラスで移動したいと思っているので、となると29,000mlの行程を組まないといけませんね。

今の所のざっくりとしたプランでは、

  • US国内でのアメフト観戦をメインにしたい。出来れば一週間以上滞在して、Week-NとWeek-N+1の2戦は観戦したい
  • その間は、久し振りにOrlandへ行ってWDWに行くのも良いかな。US国内では特例で5回までS/O(Stop Over)が許されるので、結構国内移動は出来そう。
  • パターンとしては、最初に日本から欧州へ飛んで、直ぐにUSに入る。その後、オーストラリア、東南アジア(Singapore)経由で日本に戻るのが現在の考え
  • ただし、その場合26,000mlにも届かない可能性があるので、どういう経路にするかは思案中
  • 「ファーストクラス」利用が前提なので、現在ファーストクラスを運航しているのは、NH、SQ、LHなので、この3社での利用が中心になりそう。US国内移動はUAか。
その経路がルール上可能か、料金はどれくらいかは、ツール上で実際に当てはめてみないと分からないので、試しに色々パターンを作ってイメージトレーニングを始めたいと思います。(続く)

2025年9月29日

EXPO 2025 大阪・関西万博記 (6) - 備忘録

55年振りの万博も無事に終了。まぁ、滞在1時間ちょっとでは「何を見たんだ」と言われそうだけれど、色々感じる事思うこともあったので、最後に備忘録としてまとめておくことにします。 

  • 今回全ての範囲を見たわけじゃ無いけれど(実際には大屋根リングの半分も無い)、凄くコンパクトに感じました。調べてみると、1970年の大阪万博開催時の千里丘陵は330haだったのに対して、今回の大阪・関西万博は155haと半分以下らしい。しかも、千里丘陵はその名前の通り、自然のアップダウンがあったけれど、今回は埋め立て地なのでフラットな地形。歩きやすさも「狭い」という印象を受けます。
  • それも合ってか、パビリオンの規模というかサイズも小さめに感じたし、通路も狭く感じました。前回は同じ位の開催期間で6,400万人以上入場して、一日の再購入所者数は83万人余りだったらしい。それに対して、今回は2,000万人は越えるけれど、一日の入場者数も20万人位とかなり少ないけれど、混雑具合は余り変わらない気がしました。
  • 個人的に実際に体験したかった「大屋根リング」は、やはり印象的だったしこれは前回の太陽の塔同様に残すべき遺産だと思うなぁ。元々残す予定が無く、木製ということも有り、かなり難しく厳しいかもしれないけれど、せめて10年位は現状の形で残せないだろうか。
  • こちらの記事によれば、一部はIRとの共用も考えられているけれど、大屋根リングの半分はどうも無くなりそう。大屋根リングの内側を「夢洲特区」みたいな形にして、ここにIRを移動させて特例みたいな形で色々実験的なことをやってみてもいい気がするけどなぁ。
  • 例えば既存のパビリオンなどは終了後は撤去されて更地になるなら、ここにコストコとかその手の大手スーパーや量販店を誘致して、「消費税なし特区」とか作ったらどうだろうか。日本中からお客さんが集まったりして。似たような事は沖縄の那覇空港でやってますよね。つまり、県外へ出る場合は、免税品購入が可能というシステム。あれの「大屋根リング特区版」みたいなもの作っても良いんじゃ無いだろうか。
  • 実際に行ってみて感じたのは、想像以上に植栽や緑が多く植えられていて、大都市大阪の一部ではあるけれど、ちょっとそういう空気が薄く感じられる印象でした。都内でも最近増えているけれど、オートキャンプ場とか合いそうな雰囲気でした。その先の大阪湾の状況を知らないのでアイデアだけだけれど、ボートの停泊施設とか作って、海と緑と都会が一体化したようなリゾートなんか合いそうな印象でした。都内で言えば、幕張とか晴海あたりに相当するんだろうけど、幕張や晴海ほど開発が進んでいない分、何か独自色を出したら受けそうな気がします。
  • 開催前は、色々な思惑から否定的な意見や反対意見が多く拡散されていたけれど、実際に開催して内容を見てみたら、もう半年じゃ足らない、1年2年位やって欲しい、とすら感じる位。何だかんだ言っても、日本人はこう言う「お祭り」は嫌いじゃ無いと思うし、こういうものって「無駄」では無く「余裕」だと思う。ここ最近、日本人が平均化したと言われるけれど、こういうイベントというか機会が減ってきているからそうなっている気がしますね。だから、コミケとかああいうイベントとかは重要だと思う。
  • 久し振りに大阪環状線に乗ってみて思いだしたのが、この環状線は確か一周30分で、山手線の半分位の時間(距離)。そんな風景を見ていると、やっぱり「東の東京、西の大阪」という印象は昔から変わりませんね。最近は南海トラフ地震に備えて、副都心とか遷都の話もよく登場するけれど、仮に副都心なりバックアップ機能を作るとなると、関西それも大阪の何処かなのかなぁとふと感じました。
仮に、3回目の関西万博が将来開催されるとしても、流石にそれを見る機会はもう無いだろうから、かなり端折った訪問だったけれど、55年前の再訪が出来て個人的には十分満足でした。個々の貴重な展示も見たかったけれど、あの雰囲気を味わうだけでも十分なプライスレスの価値があると感じた大阪・関西万博でした。あと2週間ちょっとで終了するのが、本当に惜しいですよね。素晴らしいイベントを実現してくれた関係者に感謝です。()

2025年9月28日

EXPO 2025 大阪・関西万博記 (5) - 人、もっと多すぎ

何とか会場内に入ることが出来、さて何処に行こうかと思うんですが、大屋根リングの内側は更に、人人人...  丁度エスカレーターがあったんで取りあえず上に上がろうとしたんですが、この上り側には長い待ち行列が出来ていて、二重三重に折れ曲がって伸びていて、最後尾が分からない。確か何カ所かエスカレーター設置されている場所があるはずなので、取りあえず会場を突っ切ることに。大屋根リングが一周2000mだったので、3.14で割れば直径は600m少し。それ位なら歩けるだろうという計算でしたが、これも甘かった。

内部の通路というか歩道が結構狭いんですよね。そこに相互方向に人の流れが出来ているから、中々進まない。しかも真っ直ぐに道が走っているわけでは無いから、カーブの部分には人の滞留も生まれるし。それでも15分位掛けて何とか反対側に到達して、こちらのエスカレーターはそんなに混雑していなかったので大屋根の上に上がることが出来ました。リングに沿って、反時計回りに歩き出したら、博覧会のスタッフが手すり際のスペースを空けている場所が有りなんだろうと思ったら、どうもその正面のパビリオンにこの日皇太子ご一家が訪問されていたらしく、出待ちで人が集まることを防止している様子でした。

さらに進むと、右手に西ゲートが見えてきました。こちらは主に車やバス・シャトルでのアクセス中心ですが、それにしても広いスペースです。この右手側(北側)が大阪IRの予定地でしたっけ。その時には、ここが一大ターミナルになるんだろうか。手前にバンダイナムコのパビリオンがあったことに後から気がつきました。ガンダム像は見ておきたかったかも。

更に進むと、大屋根リングが水上部分に設置されている場所に到達。イメージ的には、広島の宮島っぽい雰囲気を感じるんですが、この場所は残して欲しい気がします。ただ、水上部分を長期保存することはそんなに考慮していないだろうから、残すとなると基礎部分はもう一度作り直しかもしれない。でも、この水辺の親水公園みたいな感じで残せたら、結構名所になりそうな気がします。

ここまで来て、このままさらに進むかどうか悩みました。流石にずっとたちっぱなし、歩きっぱなしで、この水上部分の手前にエスカレーターがあるんですが、その先だと結構歩かないと無さそう。そこで、ここで一旦降りることに。

地上に降りて水辺の方へ歩いていたら、nul2を発見。実はここにあるとは知らずに歩いていて、でもこの外観は実際に見てみたいと思っていたので、自分的にはラッキーでした。外装のステンレス(?)版が、風や内部のスピーカーの音波で不規則に揺れる様子を、ちょっと見ることが出来ました。こういうものを考えて実現したチーム落合には、素直に賞賛を送りたいと思いますねぇ。これも、全部は無理でも、一つだけでも何処かに移設して欲しいなぁ。

地上に降りたら、どこのパビリオンも、売店も、レストランも長い待ち行列で、それもあって通路も人の波波波。何となく目の前に見えた大屋根リングの下に移動したら、こちらはちょっと空いていました。この無限に続くような大屋根の足場部分も、実は今回見たかった光景の一つなので、それを実際に見ることが出来て満足。形は違うんですが、子供の頃にNHKで見ていた海外SFドラマの「タイムトンネル」を彷彿されせる光景です。あるいは、インバウンドで有名になった、赤い鳥居が延々と並ぶ神社の光景にも似ています。こう言う連続した光景というのは、時の流れを自分には感じさせるんですが、何か「すっ」と吸い込まれてワープしそうな気になる不思議な光景でした。

大屋根リングも歩いたし、null2も見られたし、大屋根リグの足場のタイムトンネルも見たし、何となく自分が事前に思っていた光景を満喫したら、急に疲れが足に来ました。ゲート通過まで1時間、博覧会の敷地に入って1時間位でしたが、この後何時間も並んでパビリオンに入る気力も無いし、取りあえず大屋根を半分位歩いたけれど、残り半分を更に歩く気力体力は完全に無くなりました(笑)。で、かなり予定を繰り上げてですが、思い出と記憶と写真をお土産に早めに帰宅することに。出口の東ゲートに向かうと、「住友館」が見えてきました。先日弟がお彼岸で帰省したときに、前回の万博の話が出て、私は記憶していませんでしたが、弟は住友館に入ったと記憶していて、そうだったのかと思いだしました。それなら、今回も入ってみたいと思ったんですが、ここも長い行列が出来ていたので速攻で諦めました。

夢洲駅へと戻り、帰りは疲れても居るので出来るだけ乗換回数を少なくしようと、中央線で夢洲駅から本町駅まで移動し、ここで御堂筋線へ乗り替え。そのまま新大阪駅まで移動しました。新大阪駅で上りの浜松停車のひかり号乗車のために24番線ホーム煮上がったら、万博のオフィシャルショップがあったので、何かお土産を買おうかと思ったんですが、ここも外にまで行列が出来ていて、時間的に足りなそうなので諦めました。その後、予定よりもかなり早く帰宅できましたが、流石に疲れてしまい夕食もそこそこに早めにベッドに入りました。(続く)

2025年9月27日

EXPO 2025 大阪・関西万博記 (4) - 人多すぎ


何とか予定通りに万博会場東ゲート前到着。途中京都辺りから、新幹線の窓にポツポツと雨が降るようになり「あちゃー、雨かなぁ」と思いましたが、大阪市内は何とか曇り空ながら雨は降っていない様子。係員の誘導に従い、入場手続きをしているテント前の行列に並びます。#1~#28位迄並んでいて、#1~#5位迄はスタッフとかVPI用で、一般用はそれ以降の20ゲートくらいありそう。テントの前の行列もそんなに長くなく、直ぐに入れるだろうと思いましたが、そうは問屋が降ろさない。並んでみたけれど、中々行列は進みません。15分位してやっとテントの前当たりに来て理解しました。このテントは途中の日除けみたいなもので、その先にもう一つテントがありました。一つ目のテントを通過してさらに20分位してやっとそのテント前に来て、再びガッカリ。このテントも日除け用の通過用のテントで、その先の「EXPO 2025 OSAKA KANSAI JAPAN EAST GATE」と看板が上がっている屋根の下が、本当のGATEでした。そこまでさらに20分位かかってやっと到達。ここでなんでそんなに時間が掛かるのか理解しました。一つのゲートには、最初四列位に並ばされて順番待ちをします。各ゲートには空港の保安検査場にある様なX線検査機用のゲートと、その左右に手荷物検査の検査機が並んでいます。
2番目のテントを通過して本来のゲート通過の様子が見えて、やっと状況が理解できました。一つのゲート番号あたり、最初は4列に並んでいて、それがX線検査機の手前で左右2列ずつに分かれます。それぞれ左右の手荷物検査機のベルトに荷物を置いて検査機を通過するんですが、よく見る空港の保安検査場同様、そういう作業に慣れていない人ばかりなので、検査機の前に来てから鞄を取り出したり、飲み物のボトルを出したり、X線検査機でエラーになったりと非常にサービス率が悪い。しかも、X線検査機通過を確認している検査官がいるのか居ないのか良く分からないので、指示待ちで手前でずっとまっている人もいるし、これじゃぁ時間かかるわなと納得しました。結局自分がゲート通過出来たのは、夢洲駅に到着してから1時間以上過ぎてからでした。ただ、この日は曇り空で雨も少しパラついたけれど、涼しい海風が時折吹いてくれたので、熱中症とかになることは無さそうでした。

さて、やっと東ゲートを通過して博覧会会場内に入る事が出来ました。遠くに見える大屋根にもパラパラと人影が見えているし、この広場部分もそんなに混雑していないので「やっぱり平日は空いている」とこの時思ったんですが、これが大間違いでした。

大屋根に向けて進んで行くと、そこには今回のシンボル「ミャクミャク様」のいらっしゃいませ像があり、この前では一大撮影会が開催されていました。この辺りからパビリオン等が設置されていて、つまり何もないから人が居なかっただけで、展示会場エリアはかなり混雑している様子です。

元々今回チケットを取ったのが遅くて、予約が必要なパビリオンは軒並み「満員」。予約不要なパピリオンも、1時間とか2時間待ちという話もききますので、正直そこまでして見学したいという気力も無し。一つだけ思っていたのは、やはり大屋根を実際に見て歩いてみたいという事だけ。ここから見ると、大屋根の上は人影もまばらで空いていそう。ですから、一度実際に歩いてみたかった大屋根をまずは攻略することにします。確か何カ所か上に上がるエスカレーターがあったはずなので、それを探すために大屋根の内側へと移動しました。(続く)


2025年9月26日

EXPO 2025 大阪・関西万博記 (3) - 出発当日

いよいよEXPO 2025大阪・関西万博へのショートトリップ当日。前日は、気温も下がり秋らしい雰囲気も感じられる天気だったんですが、この日は朝から灰色の雲が空を覆うような「曇天」。雨が降らないだけまだ良いのですが、天気予報アプリによると、大阪方面は一応「曇り空」だけれど、時折通り雨の可能性もあるので折り畳み傘を持参することをお勧めするみたいな状態。今回手荷物無しのハンズフリーで行く予定でしたが、濡れ鼠になるのも困るのでスリングバックを取りだして、折り畳み傘などを入れて出かける事にしました。

入場予約は、午前中の入場は満員で取れなくて何とかお昼からのスロットが取れました。当初は、新大阪駅に11時頃に到着して、会場直結の夢洲駅へ12:00前に到着するように新幹線を予約しましたが、多分混雑するだろうし朝も少しゆっくり出かけたいので、新幹線を1時間遅らせて、お昼過ぎに夢洲へ到着するようにスケジュールしました。で、天気も悪いし帰宅も夜遅くになるだろうから、まずは自家用車で駅まで移動して、さらに会場での食事も厳しいだろうと、丁度10:00で開店した駅前の遠鉄百貨店の地階食品売り場でお弁当を調達して、新幹線改札へと向かいました。 

平日の午後遅めなのに、新幹線ホームは結構混雑していましたが、いつもの7号車S-Work車両はそんなでもなく、隣は空いたままで移動出来ました。この日の新幹線は、乗車する少し前位に静岡-掛川間で非常停止ボタンが押されたため、その安全確認で3~5分位遅延していました。そのため、私が乗車する予定の岡山行ひかり505号(10:31浜松発)の前の、名古屋行こだま709号(10:23浜松発)がまだホームに停車中で、後続ののぞみ号の通過待ちをしているじょうたい。そのため、ひかり号と間違えて乗り込んでしまう人もちらほら見かけました。選抜のこだま号が5分遅れ位で出発してから、しばらくしてやっとひかり号が入線。こちらも、後続ののぞみ号の通過待ちで定刻よりも遅れての出発となりました。

道中は特にやることも無く、早めのお昼代わりのお弁当を平らげた後は、スマホ(※この日は軽装のためパソコンやタブレットの持参無し)で万博のサイトなどをアクセスして情報収集していましたが、この日は皇太子ご一家の来博予定があるというので、結構混雑しそうだなぁと想定。実際この予想は当たるんですが... 

途中遅れを取り戻して、新大阪駅へは定刻から1分遅れで到着。ここから万博の東ゲート(大阪メトロ中央線夢洲駅)への経路は不達。一つは新大阪から御堂筋線で南下して、本町駅で中央線に乗り換えて夢洲駅へ行く経路。もう一つは、新大阪から大阪駅までJR線で移動して、大阪から大阪環状線で弁天町まで移動し、ここで中央線に乗り換える経路。前者は乗り替え1回で楽そうなんだけれど、新幹線口から地下鉄口までの移動がちょっと面倒。後者は少し早く到着するのですが、2回の乗換が手間取りそう。結局、御堂筋線はいつも利用しているので(方向は反対方向ですが)、久し振りに環状線に乗ってみることにしました。まずは大阪駅まで一駅移動して、大阪駅では環状線の1番ホームへ行くと、丁度始発の編成が入ってきて座れました。その後弁天町に到着すると、ホームにも警備員の人が何人か居て、万博会場方面への乗換を誘導しています。一度JRの改札を出ると、連絡通路を移動して地下鉄側の改札へと移動しますが、ここにも警備員さんが配置されていて、右側補講を誘導してくれています。その後、比較的空いていた夢洲行きに乗車。大阪には何度か来てはいますが、この海側に移動するのは今回初めてで、外の景色が何となく新鮮でした。

ホームから上がるとメタル感満載の広い通路があり、これから入場する人と帰る人(?)の同線も仕切られていてスムースに流れている印象です。改札を出て外へと出る階段部分も、EXPO色一色で、今回の気分は盛り上がるんですが、これ万博終わった後はどうするんだろうか。ちょっと心配になるくらいの規模と雰囲気でした。
外に出ると、まだそんなに混雑していないような雰囲気で、ちょっと先には東ゲート入口が見えます。ここで「何だ、そんなに混雑してないじゃん。ラッキー」と思ったのが大きな誤解でした。(続く...)

2025年9月25日

AI Scanning

佐々木俊尚氏の引用から、米国レンタカー会社のHertzが、AIスキャンによる損傷確認を初めて、それによって目に見えないような傷まで補償対象になるという記事。うーん、書かれていることは事実だろうけど、こうなるとおちおちレンタカー利用出来ませんね。

私が最後に車を借りたのはいつだろうか。もう、10年以上はレンタカーを利用していないなぁ。基本、余り運転は得意では無いので特に海外では出来るだけ運転しないようにしているのですが、更に最近ではUberとかシェアライディングが充実しているから、もっぱらこちらを利用しています。でも、特に広いアメリカ国内を移動するとなると、車は必須。大都市のN.Y.あたりならまだ公共交通機関の利用が出来るけれど、同じく大都市のL.A.なんかだと、まだ車がないと不便だし。

課題は、レンタカーを利用する直前に車両スキャンをしないと、返却時に確認された傷が利用中に発生したものなのか確定出来ない気がします。例えば、前回の利用者が返却したときにスキャンしただけなら、その時点から次の利用者が利用回するまでに何か傷が付く可能性だってあるだろうし。そういう部分はどう処理しているんだろうか。記事に書かれている利用者が反論するとしたら、その直前の状態と利用開始した時期との乖離がどれだけあったかと、その間の管理方法で、その間に発生した傷の可能性が言えるかどうか何だろうな。

私も以前レンタカーを利用して、返却するときに自分では付けた記憶が無い擦り傷とか凹みとか見つけた事があり、返却時の係員に「これ、付いちゃったみたい」みたいな言い訳をすると、だいたいは向こうも保険でカバー出来るから「OK, ok, no problem.」みたいな感じで見逃されていた気がします。最近はビジネス環境も厳しいし、彼らの場合はライドシェアリングという強力なライバルも登場したから、こういう形で経費の最適化するしか無いんだろうけど、ますます海外でのレンタカー利用から遠ざかりそう。 

ビジネス効率化

ITmediaビジネスONLINEの窪田順生氏の記事から、コンビニご飯と移民問題。JICAや政府に対しての反移民運動は、広報の仕方ももう少し考えた方が良いと思いつつも、ネットの思い込み記事みたいなものをそのまま拡散しているメディアの責任が一番大きいと思う。その政策に問題があるならそれを指摘すれば良いのに、そう言う事を考えずに騒いでいる人たちを拡大拡散するのは、単に政府に櫛、反体制みたいな考え方だからなのか。

コロナ禍の前は、それでも国内の労働力はそれなりに回っていた気がします。それがコロナ禍となり、学生アルバイトが無くなり、海外からの低賃金労働者が帰国し、一気に最低賃金以下の労働力が消えたわけですが、コロナ禍の間はその分生産活動も落ち込んだから何となっていた。そしてコロナ禍が解消して、徐々に経済活動がもどってくると、労働リソースはより上位の(=高賃金の)仕事に遷移してしまったから、低賃金での職種が壊滅的な状態になって嶋たわけですよね。流石に労働力確保のために徐々に賃金アップも行われて、最低賃金も全国で1,000円を超えるようになったけれど、まだまだ人手不足を言う仕事は多い。円安もあって、日本での稼ぎが母国での稼ぎ度そんなに変わらなくなってきた現在、より低賃金でも仕事をしてくれる人材を探すと、以前も書いたようにどんどん西に向かって、今は最後の労働力プールとも言える「アフリカ」が注目されているのだと思う。でも、それだってあと5年持つかどうかだと個人的には思うなぁ。 

記事の最後では、そういう低賃金労働力を必要としてい中小制裁企業の整理と淘汰が必要と行っているけれど、先ずはこれを進めるべきだと私も思う。先ずは規模を拡大して効率化を進めて、より健康的な企業体質にならないと、結局は今よりも安い労働力をどこからか持ってこないと成立しないわけです。物理的に企業合併とかしなくても、部材の共同調達とか共同販売、技術的優位性をそれぞれ獲得して、それらを複合的に組み合わせた新製品開発とか、そのためにはどこか司令塔も必要だけれど、仮想的な「企業合併」みたいなことを進めないと解決しないでしょうね。その上で、必要な人材獲得のために政府も期間限定ビザとか、実績を積めば積むほど滞在期間が延長されるとか、場合によっては永住権なり帰化へと繋がる、キャリアパスならぬライフパスみたいなものを設定しても良いと思う。私は賛否はあると思うけれど、シンガポールくらい厳密にしかも割り切って労働力を「商品」として調達するくらいの姿勢があっても、これからの世の中は許される気がするけどなぁ。それによって、労働力を送り出す側も、ビジネスとしてのスキームを作る事が出来るんじゃ無いだろうか。

仕組みは出来ても個別に追跡できないと所謂「不法移民」みたいな存在が出来て、それがアメリカのようにビジネスの底辺として確立してしまうと、それこそトランプ以上の強硬政策を施行しない限り解決出来ないと思うなぁ。その為にも、例えばマイナンバーを海外からの就業者にもそれ用の区分で発行して、これで滞在や就業を管理出来るようにするべきだと思う。それなら、社会保障や保険も管理出来るわけだし。で、もしそれか悪用されたならば、厳密な処分を下して、権利剥奪での国外退去は勿論、それに関係した企業なり組織なり場合によっては国に対しても、以後のビジネスは一定期間停止するとか、その当事者だけで無く回りに対しても罰則が適用されることで、回りからの圧力も必要だと思う。「移民問題」とか「外国人問題」という言い方をするけれど、実際はごく少数の「不法移民問題」であり「不良外国人問題」で、多くの場合は真面目に国内で仕事や生活をしている人たちな訳で、そういう人たちこそ呼び込むべきだし、共に生活する仲間として支えて貰わないと。

Kindle Unlimited

一年振りにオファーされた「Kindle Unlimited 3ヶ月無料」。10月10日までの申込期限なんですが、今日の大阪・関西万博を手始めに、暫くあちこち出かける予定も入っているので、その移動中のお楽しみ用に即登録。実は、最近オファーされるUnlimitedのタイトルで、ちょっと読みたいなと言うものが幾つかあって、短期間だけでも980円で登録してみようかと思っていたところだったので、丁度良いタイミングでした。

期間限定ポイントが3000円分くらいあるので、何か書籍購入でもしようかと思っていたところでもあったので本当にこちらの心を読んでいたかのようなタイミング。 ただ、いざ探すとなると中々見つからないなぁ... なんかAmazonの検索機能って、大雑把というか、もう少し詳しい検索オプション設定とか出来ないのだろうか。ポイント期限が今月一杯なので、ちょっと真面目に探してみよう。

2025年9月24日

浦島太郎の教訓

 佐々木俊尚氏の引用から、誰もが子供の頃読み聞かされた経験のある「浦島太郎」の本来の意味についての記事。引用元の解説記事を読んで思ったのは、この手の「改編」というのは他の事例でも聞く場合も有り、多分理由や原因はいろいろ何だろうけど、結構変化して現在理解されたり利用されていることも多いんだろうな、と。

一番身近な例では「言葉」自体がそうですよね。例えば「やばい」という言葉は、自分などは「非常に不味い状況、危険な状態」という理解が100%ですが、最近では「良し悪しは別にとして、かなりのレベル・状況に有ること」みたいな意味で普通に使われている。だいたい言葉には、その言葉が一般化されればされるほど、反語として使われる事も増えるだろうから、そうなると一つの言葉が「表と裏の意味」を持つようになるのはある意味当然だと思う。それに、言葉でも「書き文字」の場合は前後の意味を比べないと本来の意図は中々汲めないけれど、話し言葉で使われる場合は、その時の語調とかイントネーションみたいなもので「あっこれは否定的な意味、肯定的な意味」と判断出来る時も多いですし。 

こういう話は日本固有でも無くて、海外の寓話とか童話でも同じ様な変異を聞くことがありますよね。さらに言えば、海外の話の場合は、日本に入ってくるときに翻訳されたときに不味い実が少し変化するだろうし、そこで海外の習慣とか背景を日本風に変更すると、また元の意味が変わってくることも多いだろうし。それこそビデオ映像なりで完全にその状況なり光景の様子が残されない限り、多くの場合は言い伝えを代々口伝えで伝承して行っただろうから、その内容も徐々に変化するだろうし。それでも、明治時代の変更でも、もう100年以上も前に「生まれた話」なら、十分昔話として認識しても良いだろうけど。

私のiTunesのライブラリーは、90%近くは1980~1990年代の楽曲(J-POP/フュージョン)ですが、まだ半世紀も過ぎていない時代の歌詞でも、多分今では通用しないなと言う言葉が一杯感じられます。当時の歌詞でよく使われた「ダイヤルを回す」なんて、今では想像出来ないでしょうね。後は、「煙草関連の描写」何かも、現代ではイメージが沸かないだろうし。だいたい「レコードを掛ける」とか「ポケベルを鳴らす」とか「駅の伝言板」とか「カセットにダビング」、意味不明な歌詞ばかり(笑)。今と比べて圧倒的に不便で手間の掛かる世の中ではあったけれど、その分色々思い出や記憶も多かった気がするなぁ。「煙草は拙いから、コーヒーを飲むに変えよう」「ダイヤルを回すでは意味が通らないから、DMを送るにしよう」「レコードを掛けるも伝わらないから、お勧めから選んだ曲にしよう」と、どんどん変わっていくんだろうなぁ。そうやって、自分自身が浦島太郎になっていく気がする。

地元の味

地元の有名企業の一つ、軽自動車の雄「スズキ」が、自社のインド系社員向けに開発したベジタリアンカレーをレトルト食品として発売してヒットしていると言う話。スズキが早くから進出しているインドで大きなシェアを持っていることは知っていたけれど、そんなインド系社員向けの食事が必要なほど、浜松でも仕事をしているとは思いませんでした。そう言えば自宅近くのイオンモールでも、結構インド系と思われる家族連れみたいな様子を見るし、駅周辺のデパートやショッピングエリアでも同様。

スズキと一緒に記事に登場する「鳥善」も実は地元民にはよく知られた企業で、私などは「焼き鳥のお店」という認識が一番強いだけれど、今はウェディングレストランや仕出しなど、業務拡張している様子。父親がここの創業家の社長と高校同級生だったこともあり、お店に何度か連れられていったことがあるけれど 、高校卒業後浜松を離れてからは行かなくなったなぁ。今は「ザザシティ」という複合商業施設になっていますが、昔はこの場所に「西武デパート浜松店」があって、その道を挟んだ反対側に「鳥善」があったと思うんですが、もうなくなっているなぁ。

自衛隊の「海軍カレー」が一番有名なものだと思うけれど、日本人の舌に合った洋風カレーではなくて、インド系の人のために現地の「インドカレー」を作るというのも面白いと思うし、それが党のインド系社員以外の日本人に設けるというのは、やはり「カレーは国民食」という照明なのかも。私もカレーは好きな食べ物ではあるけれど、インド系カレーを食べる機会は全くと言って良いほど無くて、唯一一度食べたのは本の5~6年位前にインド系の同僚の送別会だったかを横浜の会社近くのインドカレーレストランでやったときで、それが今の所最初で最後。確か3種類位カレーを選べて、副菜(キャベツの酢漬けみたいなものとか)とナンで食べた記憶があるんですが、カレーの種類は忘れてしまった。多分一つはバターチキンカレーだったと思うけれど、後は豆のカレーとかグリーンカレーとか、そんな感じかな。味は悪くなかったし「あぁ、美味しい」と思ったけれど、もうずっと「ご飯にカレーをかけて食べる」スタイルに馴染んでいるので、どうもインドスタイルがちょっと食べづらかったというか。

鳥善は、今では会社名も「ジ・オリエンタルテラス」に変わっていて、以前からの和食だけでなく洋食も提供しているので、今回の様なカレーの開発も出来たんでしょうね。海軍カレーが町おこしの一つになっているように、今後こういう企業飲食も地元の名物に成長して行くチャンスがあるのかな。浜松には、海上自衛隊は無いけれど航空自衛隊は昔から「浜松基地」で活動しているから、空自の「空弁」をブランド化して行くのも有りだと思うけれど。「鳥善」と「鳥」の字も付いているんだから、空自との相性は悪いはずは無い(笑)。

JAL機発煙

ここの所受難続きのJAL。昨日は、鹿児島発羽田行きのフライト(JL644)で、出発直前に補助動力装置 (APU/Auxiliary Power Unit)を始動したところ、機内に発煙が認められて乗客乗員245人が危害に脱出したというトラブル。今の所、発火などの状況は確認されず、個人的に想像するにAPUのオイル漏れで、それが発煙になったのかなというところ。機外への脱出も、シューターなどではなく(多分ドアクローズ前?)、PBBを使用してそのままターミナル側へと移動しているようで、大事にならなかったのは良かったなと思います。

その後どうなったのかFlightradar24で調べてみたら、約3時間半遅れで鹿児島(KOJ)を出発して、羽田(HND)にも、それ位の遅延で到着しています。鹿児島空港での整備、確認で離陸できたということは、やはりオイル漏れだったのかな。ただ、JALのこの区間のフライトは、当該フライトの後も4便予定されていて、JL466の後にはお昼頃に出発するJL646もあるので、そちらに振り替えた人も居たかも。

実は、最初このニュースを聞いたときに、CAさんが9名という内訳を聞いて「えっ、多いなぁ」と思ったんですね。鹿児島-羽田は、準幹線路くらいの位置付けだと思うんですが、使用機材はB737クラスかな、と勝手に想像。でCA9名というと、まさかA350は飛ばしていないだろうから、B787とかだろうかと思ったら、使用機材はB767-300ER。ワイドボディ機だから、それくらいの人員は必要なのかな。

私も、それなりに飛行機に搭乗しているので、この手のトラブルには大小の違いはあっても何度か経験しています。勿論、そういうトラブルなく安全に定時で運航してくれるのが一番ですが、兎に角「安全第一」で運航されるから、先手先手で対策するのは仕方ない。飛び上がってから、何かトラブルがあってエンジン止まりましたでは話にならないですからね。JALも大本だろうけど、こういうものって続くときは何故か続くものだから、先ずは一つ一つ原因を追及して対策して、より安全安心を高めて欲しいですよね。

2025年9月23日

自民党総裁選挙

自民党の新総裁選挙がスタートして、昨日等は立候補した5候補が揃って夕方のニュースに出演してそれぞれの公約や考え方を発言していました。ニュースバリュー(見栄え?)的には、「小泉 vs 高市」というバトルが、一番視聴率が取れると考えているのか、他の3候補とは扱いが違います。これが衆議院議員選挙のような国政選挙ならば、どの候補者も幸平に扱わないといけないのだろうけど、自民党の中の代表選考選挙だから、そう言う偏った扱いをしても良いんでしょうけど、そうなればなったで何かエンタメ重視みたいな印象も受けるからどうなんだろうか。

各候補のスピーチを見聞きしていて感じるのは、これって国政選挙の公約みたいだなぁと言うこと。自民党の総裁≓総理大臣みたいなものだから、国家感なり外交や防衛の話しをするのは分かるんですが、でも「自民党の総裁選挙」なんだから、例えば自民党のの党内改革とかそう言うことを多少なりとも言うべきなのでは。例えば、所謂「裏金問題」という不記載問題に関しては、現実的には解決しているのだけれど、世間的にはメディアの理由もあって未だに「改名せよ」みたいな話しが出てくるわけです。で、今から犯人捜しをしても以前と同じ話が繰り返されるだけで、結局は解決出来ない状態が続くだけ。それよりは、例えば共通の活動資金管理システムを導入するとか、あるいは党指定の会計士による会計監査を義務づけるとか、そういう提案をする人がいてもいいのでは。あるいは、若手議員を積極的に要職に登用するために、副大臣や政務官には○○%当選3回以下の議員を登用するとか。

それこそ、衆参どちらも過半数を持っていない「少数与党」なのだから、当然他の政党との連立は必須なわけで、公明党との関係以外にも、維新の会とか国民民主党とか、仮に総裁になったらこういう話し・方向性で対応するみたいなことも、次のリーダーを選択する要素としては重要なのでは。勿論、連立は現状のままで、議題毎に是々非々で協力関係を築くでも良いと思うし、その部分は国政にも関係するけれど党運営にも影響する話しだから重要だと思うんですよね。次の選挙がいつあるか分からないけれど、参議院選挙は3年後なので、仮に衆議院選挙が近々行われて自公で過半数を取り戻しても、参議院はあと3年近くは与野党逆転が続くわけです。その3年間は野党に取って存在感を示して、党勢拡大していく絶好のでももしかしたら最後の機会かもしれない。

そんな状況の中、この総裁選挙に関して、 坊や党の新幹事長は「顔ぶれが変わらない」とかいつもの調子でインタビューに答えていたけれど、なんでそういうブーメランになる事を言っちゃうのかなぁ。他の野党が連立も含めて自分達の公約実現のチャンスと考えている様子もあるのに、単に「最大野党、比較第二政党」と、単に規模の優位性だけの存在なのに、何か自分達中心に政治が回ると考えているのだろうか。そう言う意味では、話題に関してはまだ参政党が多いし、実際の支持率も高いことも事実。野党第一党ならば、他の野党と根回しをして、次の首班指名選挙では自党の党首で無くても、自公政権を倒せる可能性も無きにしも非ず。そういう工作を今こそやって、それならば自民党の総裁選挙とも待避できるし、自分達が埋没するリスクも減ると思うけれど、何か静観しているだけ。本当に、この人達はやる気の無い野党なんだなと言う気がします。自分が野党党首だったら、自分なり党三役をどんどん他党に派遣して、そういう雰囲気を作る事をブラフでもやるけどなあ。そうすれば、小泉、高市以外のでも野党との親和性のある候補が当選するかもしれないわけで、それは間欠的に自分達の利益になると思うのだけれど。何かそんな片鱗すら見えず、単に昔のように揶揄しているだけという、いつもの状態。ならば静かに沈んだままにしていて欲しい。

"非"再生可能エネルギー

今回の自民党総裁選挙候補者の公約の一つにもなっている「太陽光発電問題」。太陽光発電が大規模化するのはまだ許すとしても、その為にある意味無秩序な開発設置が各地で行われていて、それが最近の豪雨災害や台風などの自然災害の時に大規模に崩落したりして二次災害も大きくしている。しかも、太陽光パネルは、日光に当たると発電してしまうから、撤去するにしても必要以上に手間が掛かり、簡単に処理対応出来ない事も問題。少し前のニュースでは、技術的コスト的問題から、数年後に始まると予想される太陽光パネルの廃棄処分の義務化も見送られてしまい、このままでは不法投棄などで更に問題が生まれることは必須なのでは。

元々今の再生可能エネルギー特に太陽光発電に関しては、東日本大震災の原発事故による電源供給困難な状況から、当時の菅直人政権が一気に決定した政策が未だに続いていることが問題で、その責任と罪は大きいと思う。原子力発電が全国に停止していき、足りない電力確保のために、停止した火力発電所を再稼働させるなど苦労し、それでも電力が足らずに使用制限みたいなこともしながら何とか乗り切った後から登場してきた太陽光発電。しかも普及を加速させるためにFIT (Feed-in Tariff/固定価格買取制度)まで設定して優遇して、そのFITが今では電気料金で大きな負担になっている本末転倒状態。当時の高価格での買い取り価格維持のため、有象無象の業者が参入して、最近になって実績の無い業者の排除など多少の是正は取られているけれど、まだまだ問題は残っている。

個人的に、太陽光発電のような「その時の天気次第」みたいな不安定な電源は、それこそ離島や過疎地のように他の手段が無いような場合とかでこそ生きる技術だと思う。また、大規模太陽光発電所にしても、例えば閉鎖されたゴルフ場とか大規模な工場の屋根に設置するとか、元々存在しているスペースを有効利用するから意味があると思うのに、設置するために無理に山間部を開梱したり、最近では釧路湿原での開発とか、「自然エネルギー」が「自然破壊」しているのは良いのかと小一時間。しかも、最初は将来的に再処理するみたいなバラ色の想定でスタートしておきながら、やっぱり再利用再生利用出来ませんと、そのまま廃棄するだけという、「非再生可能エネルギー」になることも決定したわけで、それでも「自然に優しい、再生可能エネルギー」という謳い文句は続けるんだろうか。

何か画期的な充電装置が開発されて、小規模での大容量蓄電が可能になり、万一の場合は一週間位はその蓄電池に切り替えて日常生活がそのまま継続出来るようなレベルになれば、これは災害時のバックアップとして有効だと思う。でもそれもまだまだ技術的には見えていない分けで、そうなると幾ら「再生可能エネルギー」と呼ばれていても、まだ頭に"非"が付くことを認識しないと。何か似たような話があるなぁと記憶を整理すると、これって原子力発電の話と相似している気がするんですよね。原発は低コストで安全な発電と言われ来て、でもその使用済み核燃料の処分が問題ということで問題視されている。太陽光発電も、再生可能な自然エネルギーと言われつつも、結果的には太陽光バルは廃棄するしか無くそれは自然汚染にも繋がるわけで、規模や程度の違いはあるだろうけど、似たような流れだと思います。だからこそ、政府は「義務化」実現のためにどの様な技術開発だとか支援が必要なのか、そこは譲ってはいけないと思う。民主党政権の負の遺産であることは事実で、ある意味尻拭いなんだけれど、それでもちゃんと道筋を付けるのが政府の責任だと思う。

ネット中傷

法務省が「侮蔑罪の事例集」を公開し、その内容が話題になっているという記事。これまでだと、互いに向かい合っての言い合いとか、道路や駅などでの些細なことからのトラブルという事例が多かったんでしょうけど、この事例集を見るとSNSやネットでの「侮蔑罪」の事例も多く、時代の流れというか、匿名性があるだけにSNS/ネットでの方がより簡単に一線を越えてしまうんでしょうね。

SNSやネットでの事例の場合、後から削除も出来るけれど、そこに何らかの方法で「書き込む」作業が発生するから、証拠としては一番残りやすいので、ついカットして書き込んでしまって後から訂正しても、既にあちこちに拡散されて保存されて取り返しの付かないことになる事も多そうな気がします。自分も、最近でこそ落ち着きも備わってきたけれど(えっ?)、若い頃は「瞬間湯沸かし器(と言ってももう死語か)」タイプで、つい攻撃的な一言も言いたくなることも多かったんですが、幸いにも最後の一歩で踏みとどまるくらいの理性は当時から持ち歩いていたので、何とか現在まで平和に暮らしています(笑)。その代わり、何となく当てこすりというか、皮肉めいた言い回しをする変な癖が付いた気がするけれど。

対面での誹謗中傷や侮蔑行為は、偶々そこで肩がぶつかったみたいなタイミングの悪い事から一瞬に最高点まで到達することもあるけれど、多くの場合は日頃の小さな行き違いや誤解みたいなものが積み重なって、それがある日突然噴火するみたいな場合が多いんじゃ無いですかね。田舎に住んでいると、そんな「潜在的小さな不満の蓄積」みたいなことを、何となく肌感覚で感じる事が多い気がします。それでも、周りの目もあるし、場合によっては逆に自分が周りから阻害されることにもなりかねないから、そういう互いの圧力みたいなものが何トン抑止力になっている気がします。それに対してネットの場合は、そんなぼんやりとした圧力なんて感じないし、何となく自分は無敵だみたいな思い込みみたいなものも生まれやすく、つい一言言いたくなると言うか、自分の思う勝手な正義感というか、相手を下げる事で自分が優位になるみたいな幻想を即座に実行してしまう。敷居の低いのがネットの利点ではあるけれど、それ故に一人ひとりの自尊心というか、変な自信が芽生えてそれが無敵感になり何でも許されるみたいな思いになって、つい指が動くんだろうなぁ。

「ネットの匿名性」とよく行われるけれど、確かに単に上から俯瞰しただけでは、大海原に浮かぶ小さなボートを探すみたいな事なんだろうけど、ネット接続すると言うことは何らかの通信デバイスを使用しているわけで、それって大会の中でビーコンを発信しているようなもの。適切な技術と時間が有れば、有る程度の時間で探知して特定することは逆に簡単だし確実なんですよね。勿論、自分という個人を秘匿することは色々な技術を使用すれば可能だけど、一般的な個人レベルではそれは現実的では無い。そういう部分をもっと啓蒙して、色々不満はあるかもしれないけれど、やり方を間違えると自分が加害者になるということを認識させないと。そう言う意味で、こう言うリアルな事例開示は、「この程度で罰金」とか「こういう言い方はアウトだよな」みたいに再認識させるということで非常に有意義だと思いますね。 

2025年9月22日

EXPO 2025 大阪・関西万博記 (2) - 予約不能

大阪・関西万博訪問まであと3日。そんな中、昨日万博名のメールが届き「なんだなんだ、新手の詐欺メールか」と思ったら、4日前になったのでパビリオンの予約をしてください、みたいな訪問案内でした。「へぇ~、中々親切じゃん」と思いつつ、万博のサイトにアクセスして検索してみたら、もう予約可能なパビリオンもイベントも無し orz 意味ないじゃん。まぁ、個人的には日帰りだし、そんなにあちこち回るつもりも無くて、兎に角「大屋根」に昇って一蹴できれば満足だと思っているので、パビリオンも当日入れそうな所があれば入ってみようかな、位の感じです。

そんな中、このお彼岸に弟夫婦が帰省してきて、夕食時にその話をしたんですが、個々で思わぬ記憶違いを発見。55年前の大阪万博の時には、私は父親と叔父が運転する車でひとりで日帰りで行ったと思っていたんですが、当時小学生の1~2年生の弟も「一緒に行ったじゃ無いか」と言われてビックリ。私も小学生の高学年くらいだったけれど、それよりも小さな弟は行かなかったとずっと記憶していました。しかも私は、行ったは行ったけれど、「太陽の塔」を見たくらいの記憶しか無かったのに、弟は「カナダ館でメダルを買って、住友館で水の展示があって、売店でつぶつぶの入ったアイスクリームを買って食べた」とか、私よりも遙かに当時の記憶がしっかりしている(笑)。私なんか塔に忘れている当時の自家用車の車種まで覚えているくせに、母親は混雑を嫌ってひとりで留守番(=羽を伸ばしていた)をして居た事とか 、その日帰り旅行が夏休み最後の8月31日だったことなどは記憶していないのも不思議でした。

朧気な記憶を掘り返してみると、先の大阪万博の時には、毎日万博特集みたいな事をワイドショーでやっていた記憶があるんですが、それに比べると今回は静かですよね。前回は最終的に6,000万人位訪問したんだったかな。今回は2,000万人目標でかなり少ない気がするけれど、それでも想定目標はクリアーできそうで、開催前に散々失敗を謳っていたのとは大違い。まぁ、日本人の気質って、そんな感じだよねと妙に納得してしまうのも問題だと思うけれど、今にして思うともっと早い時期に一度行っておきたかったなと、後悔先に立たず。まぁ、仕方ありません。その分、今回の数時間の滞在だけれど、色々記憶に焼き付けておくことにします。

ところで、開催期間も残り一月を切り、万博会場だけで無く入口付近や、途中の乗換なども混雑している様子。私が予約した平日券は、東口ゲートでお昼の12:00予約のものですが、浜松からの新大阪方面行き新幹線の都合上、12:00丁度には到着出来ず、浜松を9時過ぎに出発すると、夢洲駅には11:45頃に、その次だと10時過ぎに出ると12:45頃に到着する位。帰りは、多分夕日が沈むくらいまでは滞在して、可能ならば大屋根から見える夕日焼けの写真を撮影して帰宅したいと思っているので、そうなると新大阪から上りの新幹線は20:00頃。浜松着は22:00頃となるので、やはり自家用車で駅近くまで出て、その車で帰宅するしか無いだろうなぁ。まぁ、手荷物は財布とスマホくらいだから荷物も無いし、気温も落ち着いて来そうだし、天候も何とか晴れそうだし、後は自分の体調だけですね、心配なのは。(続く...)

酒は言葉の壁を壊す

佐々木俊尚氏の引用から、今年のイグノーベル賞平和書の研究から、「アルコールを飲むと外国語で話す能力が高まることがある」というもの。スレッドにも同様の経験を語る人が多いけれど、私もここにも書いているし自分の経験的に感じているもの。流石に仕事中にビールとか飲むわけにも行かないので、例えば電話会議の時には自宅から参加するような場合には、こちらは夜で向こうは昼間なので、つい晩酌しながら参加と言うときも多くて、その時にはいつも以上に雄弁になりますね(笑)。あと、出張中の時等は、BBQとかによく誘われて、その時にはビール片手にBBQを食べながら、仕事以外の話しにも盛り上がることもありました。

私は、酔っ払うことで日本人特有の「完璧に話しをしなければ」「間違ってはいけない」みたいな縛りが緩くなることでゆとりが出来て英会話能力が高まるのだと思っていましたが、どうもアルコールが入ることで脳内の伝達回路事態が変化して、外国語会話に最適化されるような神経網が出来るらしい。確かに、私も延べ日数で合計4年近くは出張やプライベートでアメリカ滞在経験があるけれど、それでも一番滞在していた頃からはもう20年以上経過していて、本来ならば英語能力も鈍っていてもおかしくない。でも、当時の神経回路がまだ脳内にのこっているからでしょうか、最初はちょっと戸惑うけれど、何となく直ぐに思いだして仕事の会話程度なら普通に出来るくらいのレベルは維持出来ています。

通常外国語で会話するときには、まずは「他国言語から日本語へ翻訳変換して理解、日本語から他国言語へ翻訳して発音」という一手間も二手間も回りくどい処理をして「日本語の会話」として理解しているのだと思います。それが、内外期間滞在してそれなりにその言語(例えば英語)が理解して話せるようになると、「日本語へ/からの変換」という工程が無く、その言語の単語が直接脳内にそのイメージを書き込むというか、ダイレクトに認識出来る気がします。日本語(母国語)だと、実は認識していないけれどそう言うことが実は行われていて、そのレベルにない他国言語だといちいち変換が必要になるんでしょうね。アルコールが入り脳内の情報伝達経路がもしかしたら最適化されるとしたら、酩酊状態にならなくても、何らかの神経的興奮みたいなものを外部信号で与えて活性化できたら、言語学習が飛躍的に向上するかも。

最近では生成AIがリアルタイムで翻訳できるような時代になりつつあり、実際かなりのレベルまでに到達している様子ですが、例えばその生成AIに「感情」とか「意識」みたいなものがないと、例えばその場で思いついた「冗談」とか「例えや別の言い回し」みたいなものは、正しく相手に伝わらないような気がします。そう言うことも有るから、まだまだ言語学習教室なども生き残れるという話しも有るけれど、でも通常のちょっとした会話とかのカジュアルな部分は、どんどん生成AIに置き換わるんでしょうね。そう言う意味では今回の発見は、インプラントの形で体内(脳内?)に入れ込むのかな。情報交換では「言語化」ということが重要視されますが、幾ら翻訳機能が向上しても、その「言語化」能力が高くないと情報としては使えないから、先ずはそういうことを活性化させる刺激を見つけて欲しい。「オリーブオイルを舐めると口調が滑らかになる」ような(笑)。

2025年9月21日

Lifetime Mail Address

PC Watch山田祥平氏のコラムから、生涯利用可能なメールアドレスに関して。私も同じ様な主張を何度か書いているんですが、現状もそうだし多分将来的にも手紙やDMのような「物理的連絡手段」はどんどん淘汰されて、電子メールやダイレクトメッセージのような「デジタル的連絡手段」に置き換えられることは確実だと思います。その時に、その連絡の宛先が数年ごとに変更されては意味が無い。物理的連絡手段だって、引っ越しを繰り返していればいつか配達不能になる荷物が出てくるのと同じ事が発生することは明らか。

以前は中々良いアイデアがなかったと思うんですが、今は「マイナンバー」が生まれたときから発行されて、それは固有の番号。だから単純に、その固有番号にやはり日本の固有のドメイン(例えば「@japan.common.mail」とか) を付けた、例えば「123456789098@japan.common.mail」というメルアドが、その人の一生のメルアドとして先ず登録されて、そこからそれぞれのニーズに応じてアライアス名を紐付けできるようにして、Gmailにも拡張できる様な仕組みにする。というか、各社のメルアド取得するときに、このマイナンバーメルアドを登録することを必須にすれば、仮にGmailをMSNに変更しても、基本のメルアドは変わらないから、そこに配信すれば、その時に現実社会でどこのメルアドを使用していても、そこに配信されるようにすれば「不達」ということは無くなるのでは。マイナンバーメルアドも、いちいち12桁の番号を入力しなくても、マイナンバーカードをNFCでスキャンしたら自動的にセットすることは簡単だろうし。

で、マイナンバーカードを利用する時に「新規メールが届いています」みたいなメッセージ表示もすれば、例えば暫くメールを利用していなくても、何か連絡が届いていることが分かるだろうし、マイナポータルにアクセスすれば、そのメールの内容だけで無く、どのメールがどのキャリアメールに配信されているかも分かれば、全部を確認しなくても必要なものだけ見れば良いだろうし。個人アドレスのメールはそんな感じで良いと思うけれど、仕事のメールに関しては例外処置は必要でしょうね。あるいは、同じ様に紐付けはするけれど、マイナメルアド宛の業務メールは暗号化されていて、それを解読するには自分のマイナンバーカードと会社側の復号キーが無いと解除できないようにするとか。

考えてみたら、50年位昔は今のスマホ(携帯電話)は無くて、各家庭の固定電話しかなかったので、ある意味「一生変わらない電話番号」みたいな状況に有ったとも言えますよね。固定電話の場合は「市外局番」が付くから、引っ越しをして他の地域に移動した場合には、どうしても電話番号は変わるので、ここで欲している「生涯変わらない電話番号」では無いけれど、でも昔は今ほど地域移動することも少なかっただろうから、案外その「変わらない電話番号」に対してのニーズも小さかったと思います。個人的には、電話番号もマイナンバーで代替出来るようにして、例えば「+81-123456789098」と発信したら、国内は勿論世界どこからもその9通番号に紐付けされた、実際のキャリアー電話番号に着信する、あるいは場合によっては、スマホにマイナンバーカードを入れておけば、その「マイナンバー電話番号」で直接そのスマホへ着信できるようにしてくれたら、海外旅行中でも直ぐに連絡できるだろうし。当然、VoIPだから現地でのデータ通信が担保されればいいわけですからね。まぁ利便性は高い蹴れば、反対する人は「生まれたときから国に管理をされるのか」とか言い出しそう。

SQ Wanderlust Tourism Expo Japan 2025 Special

 

SQからのお得なキャンペーン情報。愛知県名古屋市で開催される「ツーリズムEXPOジャパン2025」を記念して、最大27%のキャンペーン価格。ただし、予約期間が「2025年9月25日~10月2日」で、対象旅行期間は「2026年4月1日~9月15日(LAX行きは2026年1月6日~9月15日)」と期間が空いているのが難点かな。少し前にも、同じ様なキャンペーンが発表されていたけれど、割引率は今回の方が大きい(特にセントレア発)ので、ちょっと興味をそそられます。

セントレア発シンガポール行きだと、27%の割引が適用されてビジネスクラスで20万円を切る料金となり、お得そうな感じですが、SQのDクラスで3,127マイルだと、UAのPQPは521PQP。往復で1042PQPなので、1PQP=190円位とUA MP的には割高ですね。AMCだと、3,127マイルの70%が付いて往復で4,377PP位かな。となると、1PP=45円位で、これも1PP=10円が目標のAMCではかなりの割高。まだ予定も未定の来年の4月移行のフライトなので、ちょっと厳しい気がします。取りあえずメモ代わりに記録だけはしておこう。

2025年9月20日

nVidia + Intel = nVintel?

 IntelとnVidiaの提携と言うよりは、実質はnVidiaによるIntel救済みたいなこの話、昔からパソコン関係に関わっていたエンジニアの端くれとしては、青天の霹靂というか時代の流れというか、Intelお前もかという印象。思い起こせば、現在のパソコンの原型というか祖先に当たる「IBM-PC」を開発したIBMのPC部門がLenovo (Legend)に買収され、さらにそのLenovoが国内PCメーカーの二大巨頭、NECPCと富士通(FCCL)のパソコンビジネスを買収するなんて、PC-DOSとかDOS/VとかWindows 3.0とかで仕事をしていたときには、冗談でも浮かばなかったなぁ。

あくまで個人的印象ですけど、nVidiaにしてもそのうちAMDに吸収されるんじゃ無いかと思っていたくらい。私の知り合いには、何故か当時nVidiaの株を購入して、その後忘れていたのに気がついたら「億利人」になっていた人が居るけれど、本当に世の中何が起こるか分からない。

IntelのVideo(Graphics)というと、1990年代の終わり頃に、Intel内蔵ビデオのチップセットが発表されたけれど、これが使い物にならなかったなぁ。Video Driverの品質も悪くて、しょっちゅうトラブルやBugが出ていて、だからこのチップセットを使いながらも、わざわざ外付けビデオを追加した製品を作っていましたねぇ。当然、バッテリー運用が重要なノートブックパソコンでは不利になるわけで、多分当時のPCメーカーは全て「Intelさん、何とかしてよ」と思っていたはず(笑)。Intel内蔵グラフィックスが、何とか使い物になってきたのは、Intel830の頃だろうか。ただ、それでもパフォーマンスが低いので、内蔵ビデオ無しのチップセット(Intel 855PM)とかの製品も結構あった気がする。

ユーザーとしては、nVidiaのGPUがIntel CPUに内蔵されたSoCを期待するわけですが、やはり直ぐにというわけにも行かないらしい。最近のnVidoaは「Video Vendor」というよりは、「AI Processor Vendor」みたいな印象の方が強くて、もしかしたらnVidiaのGPUを内蔵していても、Graphichsには使わずに、WindowsのCopilotの専用チップとして使うとか。そんな製品が登場するのは、まだまだ先かな。

東京新聞は「汚染土」と表記します

東京新聞は「汚染土」と表記します』と、自らの勝手な理由を正当化する、自称「メディア」。その理由は、

《報道機関により「除去土壌」や「除染土」と表記していますが、放射性物質を取り除く科学的処理をせず、除染していないことなどから、東京新聞は原則的に「汚染土」と表記します》

つまり、何らかの科学的処理をしていないからそれは汚染されたままの状態であるという理由らしいけれど、えっと「半減期」っていうのも科学的処理なのでは? 

百万歩譲って「放射性物質を取り除く化学的処理をせず、... 」と言うのなら、まだ分かる(マテ-笑)。「ALPSでの処理をしていないから駄目」というのも、まぁ理解しようとすれば出来ない事は無い(をぃ)。でも、その「化学的処理」を更に包含するようなより大きな「科学的処理」というのであれば、元々の汚染度が低いもの、あるいは半減期が経過して強度が下がってきて安全な値まで下がってきたものだって「科学的処理」済みなのでは。だいたい、その値を調べている技術だって「科学的処理」の一つでしょ? 

こういう言い分が通るのであれば、例えば東京新聞が誤報・虚報をした時に、形ばかりの訂正記事や謝罪記事を掲載して自分達の責任を果たしたことにしようとしても、『誤報・虚報訂正が社会的に解決されておらず、従って東京新聞社を今後も「誤報新聞社、虚報新聞社」と原則的に呼称します』と言われても文句言えないと思うのだけれど。

これは単なる嫌がらせのアイデアだけれど、この処理土でプランターを作って、それを冬季用新聞社の周りに設置する運動とかしたらどうだろうか。あるいは、全国の東京新聞(親会社の中日新聞も?)の支社とか販売店にも、同様のぶらんターなり鉢植えを送る運動をするとか。新聞記者としての仕事よりも、活動家としての仕事に熱心な名物記者が所属していたりとか、新聞社というよりも、社会活動組織と言った方が適切なような気がする。そうそう、この手の人達の好きな「市民団体」を真似て「市民新聞」と名称を変えたらどうだろうか。それなら凄くしっくりくる気がする。

2025年9月19日

A380災難

HonoluluのDaniel K. Inoue国際空港に駐機中の、ANA A380初号機の右外側の4番エンジンカウルに、他社の貨物コンテナが接触して破損した事故。NTBの調査対象にはならない、言ってみれば軽微な事故で、現地で整備作業を受けて解決するみたいだけれど、なんでコンテナなんかが接触したんだろうか。

当該機はNH181便で、これは一日2便あるA380の遅い方。この便の乗客数は500人近くいたらしいので、その後のNH185便(HNL-HND)のB787-9(246席)では吸収できないでしょうね。記事によれば、乗客は現地ホテルに宿泊して、翌日の3便に分散して帰国したらしいけれど、それでも3便も飛んでいて良かったと言えるのでは。通常だと、一日1便位というところも多いだろうし。でも、500名ですからね、3便に均等割しても160~170人。多分、A380 2便には200名位ずつで、B787-9には残り100名前後位なのかな。A380は2便有るので、ファーストクラス利用者は分散可能かなと思うけれど、折角ビジネスクラスを予約したのに、3便でも空き席が足りなくてプレエコにダウングレードされた、と言う乗客もいたんじゃ無いだろうか。私も一度、当日の接続便がキャンセルされて、翌日便の振替便にビジネスの空きがなくてエコノミーの真ん中席で泣きながら帰国した事がありましたが、料金の払い戻しとかなかったんですよね。マイルは、そのクラスで付いたけれど、あれは個人的に納得出来なかった。

気になるのは「他社便のコンテナ」の「他社便」。JALは反対側のコンコースを使用しているので、ハワイアン航空のコンテナだろうか。NH181便は遅い方のフライトなので、ラウンジ直結のC4ゲートじゃなくて、離れたC9ゲート利用だと思うんですが、C4ゲートと右側C3ゲートはちょっとスペースがありますが、C4から左側のC9ゲートは結構狭い間隔で並んでいるので、それもあるのかなとは思いますが。でも、C9ゲートも2階建て対応ゲートで、それはANA便以外のA380が駐機する可能性もあるわけだから、それだけの余裕を周辺に考慮していると思うのだけれど。

旅の最後の帰宅する部分、しかもハワイで色々楽しい思い出を積み重ねてきた後だけに、直前のトラブルで一日足止めされるのは何とも言えないでしょうね。一日余分にハワイを満喫できたと思えれば良いけれど、多分指定のホテルに入るのも午後遅くだろうし、それから何かすると言うわけにも行かないだろうし、帰国翌日から仕事の予定という人も居るダウ濾紙、やっぱり旅の途中でのトラブルは無いに越したことはないですね。来月にはA380往復(NRT-HNL)で今年最後のHonolulu行きを予定していますが、無事に完了することを今から祈っています。

最低賃金

個人的に非常に興味深く楽しみに視聴している、ReHacQの赤沢大臣シリーズ。 今回は赤沢大臣の三本柱、関税、防災、賃金の、「最低賃金」に関しての話題。三本柱の中では、一番切実で身近な話題なのだけれど、これまでの「赤沢シリーズ」と比べると個人的にちょっと消化不良というか、それだけ難しい問題なんだなと今の所理解しています。

赤沢氏の主張を自分なりにまとめて見ると、

  • 現在最低賃金は全国的に1,000円を超えたが、フルタイム(年間2,000時間)で仕事をしても年収は200万円前後で、この金額では生活出来ない
  • その年収層は、全国で650万人余りで、最大は東京都の145万人余り
  • EUの規準だと、日本の最低賃金は1,500円を超えないといけない。現在は最高値の東京で1,200円余りで、東京都と神奈川県だけが1,200円を超えている
  • 最低賃金を上げると地方経済が疲弊すると言われてきたが、徳島県は最低賃金を上げたがそんなことは無かった
  • 地方で賃金アップすることで優秀な人材が地方へと移動している
  • 政府が直接賃金アップに介入は出来ないが、賃金アップした中小企業等に対して効率化のための補助・支援をするような形で後押しする
  • 税金を下げろと言われるが、税金は社会基盤を支えるものなので簡単には減らせない
    ※ここは個人的にちょっと???という印象あり(後述)
  • 物価上昇率を上まわる賃上げをすることで、実質賃金のプラス化を目指す
と言う所かなぁ。全体で2時間余りの長尺なので、一度に視聴出来ず見逃したところ、忘れてしまった部分もあるかと思いますが、これまでのコンテンツ同様に赤沢氏の熱意は凄くよく伝わってきたと思うし、その内容に賛否は有ると思うけれど、ノーカットでこれだけの話をして貰えることは貴重だと思います。

最低賃金を上げることで、地方でも人材確保が可能になり、それによって企業の効率化が進んで経済も上向く、というのは一つの事例だと思うけれど、赤沢氏が言っていた「10人の人材の会社が効率化と賃金アップして3人で回せるようにすれば、給料を倍にしても、4人分の人件費が浮く。さらに退職した7人は、同業の他社で現在より高い給与で雇用される」というのは、ちょっと理想論過ぎるかなぁ。

  • 業務の効率化は、イコール機械化(DX化)に繋がると思うんですが、その環境を使いこなせる人材が元々の人材から生まれれば良いけれど、10人は退職して新規に3人雇用するみたいな形にならないだろうか
  • その場合、外に出てくるリソースも増えるので、どの程度賃金アップして新規雇用機会が生まれるかも難しいと思う
  • 赤沢氏の話は、全国平均的な丸めた話のようにも聞こえ、多分47都道府県それぞれ色々な事情があるだろうし、その都道府県の中でも色々な違いがあるだろうから、そこはもう少し丁寧な支援というか考え方が必要だと思う
  • 減税に関しては、何故か自衛隊とか警察とか消防の話が出てきたけれど、多分ここで取り上げるべきものは一番大きな割合を占める「社会保障」関係だと思うけどなぁ
  • 地方での賃金アップと企業効率化の話は、ちょっとさらっと流されていた印象があるんですが、これって中小企業のM&Aというか「スクラップ&ビルド」前提の話で、それが地方では中々難しい所もある話題だと思います。効率化のために、集約化、大規模化、共通化というのは必須条件だと思うけれど、その為には非効率な業務の切り離しとか、会社を集約する話も重要で、ちょっと間違えると大手による中小淘汰みたいな話にもなりかねないのでは。農業がまさにその先鞭を付けていると思うんですが、ネットワークを利用した仮想的な業務集約みたいな事を、国(=デジタル庁)として進めても良いのかも
また見返してみると違った感想も出てくると思いますが、この話題に関しても赤沢氏の熱く強い熱意を感じるものの、これまでの関税、防災と比べるとちょっと歯切れが悪かったような印象も受けます。だから駄目というのでは無く、こういう話を叩き台にして次のステップに進むことが重要なんですからね。

そう言えば、昨日イオンモールへ買い物に行ったとき、閉店した店舗スペースに10月からサーティーワンが開店するお知らせが出ていました。で、ビックリしたのは、アルバイト募集も掲載されていたんですが、その時給が「1,150円~1,250円」となっていた事。調べてみたら静岡県の最低賃金は「1,034円(2025年10月1日発行)」で、飲食系だと「1,065円」というのが平均値らしい。それと比較しても、今回の募集は100円位高いわけで、赤沢氏の主張がちょっと裏付けられた気がしました。

ReHacQのコンテンツは、松竹梅いろいろあるんですが、この赤沢氏のコンテンツはシリーズ化して続けて欲しいなぁ(笑)。

2025年9月18日

First Lady

ふと思いついた、本当にどうでもいい話。現在始まろうとしている、自民党の新総裁選挙。新総裁になっても、首班使命で指名されて内閣総理大臣に就任できるかどうかは分からないけれど、今の所可能性は高い。

で、既に立候補を表明している人、これから表明する人、今回は5人での選挙になるらしい。その中の一人は、人気度では高い小泉進次郎議員で、新総裁として人気は非常に高くて今の所「小泉新総裁」という話が強いみたい。

で、どうでもいい話は、その小泉氏が新総裁になり首班使命も勝ち残れば、「小泉進次郎内閣総理大臣」が誕生するんですが、ここで思いだしたのが彼の奥様は元フジテレビアナウンサーで、今でも人気のある滝川クリステルさん。海外遊説の時に同行すれば、彼女が「ファーストレディー」として紹介されるというのは、ちょっと不思議な気持ちも。

その時には「小泉クリステル」という名前で紹介されるんだろうか。Wikiによると、結婚前の本名は「滝川ラルドゥクリステル雅美」さんと言うらしいけれど、日本名としては「滝川雅美」さん。となると小泉姓に買っていれば「小泉雅美」さんとして海外デビューするんだろうか。実際には、本名よりは「Firs Lady」として呼ばれることが殆どで話題になることも無いんだろうけど、小泉首相誕生ということは、そういう世界線がうまれるということなんだと、ちょっと驚いた朝でした。

50-50

「大谷選手が"50-50"達成」というニュースを聞いて、「えっ、今年は盗塁まだ20回位だよなぁ?」と不思議な気分に。最初の"50"が、この日の試合で放った50号ホームランというのは直ぐに理解出来ましたが、二つの"50"が何なんだ?

その後のニュースで、この後ろの"50"は、やはりこの試合で選抜した大谷投手が5奪三振を記録して、今シーズン「50奪三振」を達成した"50"との事。野手なら達成可能かなホームラン×盗塁の「50-50」は珍しく無いけれど、三振を取るには投手出場しないといけなくて、しかも50奪三振となると、最低でも10試合位は出場が必要なのかな? で、投手として三振を取りつつホームランを50本とホームランダービー争いにも加われるくらい打てる選手となると、なるほど二刀流の大谷選手位しか該当しないMLB記録だなとやっと納得。

昨日の試合は、そのホームランキング競争の1位(53本)のフィリーズ・シャワーバー選手。大谷投手は、三振とレフトフライでシャワーバー選手の54号ホームランを阻止しつつ、自身はバッター(DH)として50号ホームランを放ち、2年連続50本本塁打以上のMLB 6一目の記録を達成するのだから、やはり「漫画の世界」ですよね。

昨年の大谷選手やドジャースと比べると、今の所地区首位に居るけれど、既にプレーオフ進出を決めたライバルチームがいる中まだ確定しない。よほどの事が無い限りは、ドジャースと同地区のパドレスのプレーオフ進出は大丈夫そうだけれど、やはりワイルドカードに回るよりは地区優勝で少しでも優位性を獲得したいだろうし。 ホームランキング争いは、地区優勝を決めているフィリーズが、プレーオフ用にシャワーバー選手の出場を制限して温存する一方、ドジャースは何としても地区優勝獲得のために大谷選手は最後まで出場するだろうから、3本さの現在だけれどまだまだ大谷選手のホームランキングの可能性は高いらしい。でも、それってレギュラーシーズンで大谷選手が疲弊して、プレーオフで失速するリスクは無いんだろうか。ファンとしては、最後まで大谷選手の活躍を満喫できれば満足だけれど、怪我だけは再発しないように頑張って欲しいですよね。何とか次の「55-55」を達成して欲しいなぁ。

属人化と専門化

佐々木俊尚氏の引用から、企業活動で良く問題となる「属人化」に関してのスレッド。私はずっと開発部門に居たので、これは中々悩ましい問題何ですよね。

自分が社会人になった頃は、まだバブル崩壊前の時期だったので、兎に角「余裕」だけはありました。製品開発にしても、その製品の計画スタートから実際に出荷するまでのスパンは2年以上有ったし、そのうちの最初の半年くらいは「コンセプト」設定期間で、ここで消える製品計画も一杯ありました。で、その開発活動で中心的な役割をしていたエンジニアは、その製品出荷後はその製品の出荷後サポートの部門にだいたいは移動して、その製品の最後(EOL (End of Life))迄見届け、その後次の製品開発チームへ入るみたいな、非常に悠長なタイムスパンでした。それって製品開発の発想から開発製造、出荷後サポートと一通りの経験をするエンジニアがそれなりの数生まれて、次の繋がっていたわけです。

それがバブル崩壊前後くらいから、どんどんコストカット効率化が言われると、「専門化」みたいな役割を決めて、複数の製品を跨いで共通公的な作業はその人に集約させて効率化したり問題共有することで、開発スピードのアップも実現出来るように。その頃から「PM (Project Management)」と呼ばれる、そういう部分毎の専門家を束ねるようなチームリーダーみたいなポジションが重要視されるようになり、それってその頃やはり流行りだしたOEM/ODMによる開発製造委託の開発スタイルにもマッチするわけですよね。ただここで問題になったのは、そういうオフショア開発みたいなスタイルにすることで、本体側の人員も効率化する必要が有り、昔の職人的な技術力知識を持ったエンジニアも、リソースだとかスケジュール管理が中心のPM職へと移動。確かに製品は効率良く出荷されるようになったけれど、問題なのは技術蓄積や知識蓄積がどんどん枯渇していき、OEM/ODMがブラックボックス化していったことで、これってある意味「属人化」みたいな物だと思います。

自分が所属していた開発部門が、今にして思えば正しかったのは、それなりの犠牲を図りつつも時組織内の技術優位性を無くさないように核技術(Core Competency) はしっかり維持して成長させることを継続したこと。これは組織防衛という側面もあったけれど、それよりも大きかったのは、OEM/ODMへ丸投げせずに彼らに対して技術的不備だったり問題点をバンバン指摘して製品品質を向上させる事が出来たこと。「属人化」に関しては問題は色々あると思うけれど、最大の防衛策はその属人化した部分も含めて対応可能な知識や技術を決して喪失しない・させないことだと今でも信じています。ただ、そう言う属人化している部分は、問題が表面化しない事も有り、通常は目立たないんですよね。で、担当者が退職したとか、何かの理由でその部分が表面化すると、「なんだこれ」みたいな話が雨後の竹の子のように沸いてきて、その後を引き継ぐ人が涙で枕を濡らす日々が続くんですよね(笑)。引用スレッドでは、属人化を防ぐためには同等の戦力投入が必要と書かれているけれど、それと共にそれを上まわる上位者の存在があるかどうかも重要だと思う。

2025年9月17日

真実は一つ! ではないかも

最近TV-CMとかYouTubeの広告で良く目にするPixel 10の広告。この機種が初めてではありませんが、最近のスマホでは撮影時や撮影した写真を加工して、複数の場面を一つに合成して最初からその状態で撮影したような一枚の写真に瞬時にしたり、余計な部分を自動的に削除したりと、編集機能が豊富。例えばPhotoshopのような画像編集アプリを利用して、それなりの時間と労力を使えば同様のことはこれまでも可能だったけれど、それよりも遙かに簡単にしかもカメラで撮影したときに既にそういう処理済みの「写真」が保存出来るのは、ハードソフト両方の技術革新だと思うけれど、ちょっと複雑な気持ちにも。

別に揚げ足を取るつもりは無いけれど、それって「写真=真を写す」なんだろうか、と。私も、元々は趣味でも難でも無かったけれど、とある事情からスポーツ写真をとるようになり、結構な金額をカメラ機材や編集ソフトに当ててきましたが、一番感じるのは失敗した写真に対しての気持ち。被写体の選手にとっては、もしかしたら一生に一度の瞬間かもしれない場面を、上手く残してあげたいけれど、ピントが甘かったり、構図が悪かったり、余計なものに隠れたりと、中々思い通りに行かないもの。こればっかりは未来を予想できるわけでは無いので、次の瞬間を想定しつつ、反射神経と勘でシャッターを押すしかないんだけれど、そういうジレンマは常に感じます。

ですから、最初スマホカメラでこの手の編集機能が内蔵されて、簡単に利用出来るようになったときには、スマホユーザーというかカジュアルユーザーにとっては嬉しい機能なんだろうなと思いました。でも、そうやって「創り上げた記録」って、その人に取って本当に必要な記録として残るんだろうかという疑念もあったりします。実は撮影した写真は、要望があればご本人データを渡していたりしますが、結構自分的に失敗した(ピンボケ、見切れ、構図ミス等)と思っていた写真でも、ご本人は喜んでくれる場合が殆ど。「これこれが失敗していて申し訳ない」と謝る事も少なくないのですが、そういう場合殆どの人が「ここはこうだから私は好きです」と、真逆の反応が戻って来たりします。写真の好きな人は、精確に合焦して綺麗な写真だけで無く、何か足りないものがあるところに、日本人的な「わび・さび」みたいな感覚を見いだすんだろうか、なんて個人的には思っています。

スマホのカメラ機能が今のような傾向になったのには、SNSの影響も多きと思うんですよね。つまり、他人よりもより良い物をより早くアップしたい、と。更に自分個人の思い出ならば多少のミスは気にしないけれど、公開して公にする場合には「間違いがあってはならない、完璧に近いものにしないと恥である」みたいな、いかにも日本人的な思考も影響しているんじゃ無いだろうか。だから、余計なものは消したいし、ポーズにしても構成にしてもより完璧に近いものにしないと納得出来ないのかも。そうなると、世の中には似て非なるものが幾つも存在するようになるわけで、それってある意味「パラレルワールド」が部分的に存在している世界観なのかもしれない。「真実は一つ」というのは、やはりアニメの中だけの話何だろうかと、最近PixelのCMを見る度に感じています。

問題の再吟味

佐々木俊尚氏の引用から、問題を再定義することで解決策を見いだすテクニックみたいな話。「再定義」と書かれているけれど、「再吟味」という言い方の方が個人的にしっくりくる気がします。

こういう話は、製品開発の仕事をしている時にはそんなに経験しなかったのですが、製品開発から製品計画とかプロジェクトマネージメント系の仕事に関わり出すと、その製品の意義・目的みたいな話が必ず出てくるので、こういう問題点の再検討みたいな事も仕事の一環になってきました。ただ現実問題としては、世の中には色々な要素が絡み合っているので、確かに再吟味をしてより適切かな解決策が発見できても、例えばそれによってそれまでの肯定を変える必要があるとか、手順が変わるみたいな話になると途端に「それは触れてはいけない」みたいな壁が現れて頓挫したりするんですよね。

問題解決というと、どうしても目の前に見えている事情を解決するための対策を考えがちで、それはそれで効果や利益はあるんだろうけど、結局は根本原因を解決しないと、似たような問題はまた顔を出してきます。もう一つは、「問題」と認識まではされていないけれど、隠れた問題点が実は内在していて、それが見え隠れしながらずっと続くような場合。こういう場合は、長期間対処利用法で対策されてきたりする場合も多いので、そうなるとますます原因が隠れてしまい、しかも対策しようにも手の施しようが無くなっていたりします。仕事の時には「Pain Point」という言い方をして、それを掘り出す、明確化することで本当に必要な解決策を提供使用みたいな活動もありましたが、なかなか「これ」と簡単には見つからないのが現実ですよね。 

最後に書かれているライトの話も、この事象の問題点は「利用者にライト操作に関しての適切な指示を与えることを目的」にしているところですよね。色々な条件や状況が想像される中、一言(簡潔)で必要十分な指示というのは中々難しい。だから、問題解決の指示(回答)を与えるのでは無く、問題解決するための切っ掛け(提案)を与えることで、実際の状況判断をその時の当事者に投げることで、一番重要な部分をブラックボックス化して単純化出来ているのが、この事例の肝だと思う。どうしても表面的な事象に捕らわれがちな現代は、SNSの発達などで直ぐに反応する傾向も拍車を掛けている気がするけれど、そこで一度深呼吸をして周りを見回して、見えて居るものを一度隠してみて、そこに隠れていたものに注目してみる「癖」が、情報リテラシーでもあるし、ある意味生活リテラシーにもなるかもしれない。

物欲×Amazon感謝祭

今年もやってくるAmazonの「プライム感謝祭」。例年期待しつつも、そんなに物欲も無いので毎回「ウィンドーショッピング」 で終わるのですが、今年はそれを許さない理由(?)があるのが悩ましい。

まずは、先日再生したメインのデスクトップ機ThinkCentre M720t用に、新しいモニターを調達したいという「物欲その1」。現在の使用モニターは、IO DATAの「LCD-M4K282X」という4Kモニターだけれど古い物。廉価モデルだったから仕方ないけれど、問題はリフレッシュレートが30Hzということ。若い頃はアナログモニターだけれど60Hz以上のフリッカーも見えていたので、LCDモニターでもちょっと目が疲れる事があります。あと、M720t再生でビデオアダプターも、4K 120Hzまで対応のものになったので、今回入れ替えたいなと思っています。その時には、やはり現行のLCDモニターと同じ28インチか27インチで解像度は4K。そして、最近のLCDモニターには内蔵されている、Type-Cの65W PD給電できる物が希望。理由は、並べてゲンロク君を使用するときに、今は別途65WのACアダプターを接続していますが、これがちょっと面倒。必要な時にモニターからUSBケーブル一つで給電できたら便利だろうな、と。一つ悩んでいるのは、一応4Kのモニター1台有れば十分なんだけれど、Video Adapter(nVidia P400 2GB)にはMini-DPのポートが三つ提供されていて、4K×3台の拡張が可能らしい。本体のIntel内蔵ビデオも利用すると、4K×4台も可能らしいけれど、デイトレーディングするわけでも無いのでそんなには必要無し。でも、4K×2台は並べてみたいなぁと言う恐い物知らずの好奇心が生まれつつあります(笑)。その場合は、90度回転させて、縦長で2台並べるのかな。そうすると、今のパソコンデスク上に収まりますが、かなり目の移動が大変そう。これは暫く悩むことにします。

「物欲その2」はスマホ。まずはAndroidのPixel 6は流石にそろそろ更新したいところ。候補はPixel 10かMotorola g66j 5G。g66j 5Gは、今でも十分お手軽価格ですが、これがどこまでお得になるのか、あるいはPixel 10がもう少しお手頃になったら、こっちもいいかなぁと言うのが今の作戦。Androidは、兎に角NFC/FeliCa利用が必須で、さらにDual SIMM対応で一つは物理SIM対応というのが希望。もう一つ、今年はiPhone 15 Proが12月で「いつでもカエドキプログラム」の23ヶ月目になるので、更新する予定ですが、この「2年縛り」が結構面倒というか制約が厳しい感じ。それならば実質メイン機であるiPhoneも、Android同様SIMフリー機を購入しちゃおうかなと思っています。iPhoneが値引きされることは無いだろうけど、「祭り」の雰囲気で更新する可能性は大ですね。こちらは、いまはdocomo回線を使用しているんですが、auへMNPしてそこで本体価格の割引キャンペーンとかあればそれに乗っかるかもしれないけれど。

「物欲その3」は、今デッドストック状態の3.5"/2.5" HDD用に、HDDケースを購入しようかと悩んでいるところ。USB接続のHDDマウンターは昔購入したものがあるので、これを流用しても良いのですが、ちょっと古いものなので転送スピードに不満が。3.5" HDDに関しては、2TBが4台遊んでいるので、これをRAID-5で6TB相当のNASにしても良いなぁと。でも、最近のNASケースというかHDDケースって、昔と比べると結構お値段が上がっている気がするんですよね。2.5" HDDは、512GBが多くて、1TBも幾つか残っていますが、これも今となっては使うほどの容量ではないので、どう活用しようか思案中。今更、2.5" HDDでNAS組んでもなぁ。こちらは、データ確認したら廃棄かなとは思いますが、何か掘り出し物が見つかればという感じです。

「物欲その4」は、PD 100W以上に対応した小型のACアダプターかな。以前のThinkPad X13 Gen1は、45W ACアダプターだったのが、ゲンロク君(X13 Gen6)は65Wを要求してくるですよね。45Wでも、起動時に警告が表示されて充電が遅くなるけれど使えないことは無い。実はAnkerのUSB Type-A/CのACアダプターは、一応65W給電タイプなんですが、PD Type-Cには55Wしか流れないので、ゲンロク君で使用するとこの警告画面が毎回表示されます。理想は、Type-C ×2ポートとか、Type-A+Cでも良いので、ゲンロク君を接続してかつもう一台スマホを同時給電できるもの。そうなると、65Wの上となると100Wクラスかなぁ。以前の45WタイプのType-C ACアダプターは幾つか手元に有るんですが、これらの置き換えように大容量のものが見つかればなと思います。

まだまだ隠れた物欲はありそうだけれど、どうなることやら。

2025年9月16日

クエン酸ブーム

こちらも佐々木俊尚氏の引用から、クエン酸ブームについて。最近もあるのかなぁ、自分が中学高校と陸上競技一色の生活をしていたとき、砂糖漬けのスライスレモンって本当に生き返る差入れだったけれど。

私も、果物の中では柑橘系が好きで、だからクエン酸というかあの酸味も好き。流石にレモンを囓ることはしなかったけれど、レモン風味のジュースとかカクテルなんかも好きですし、グレープフルーツ系も同様。実はもう20年以上前になるけれど、酷い花粉症になっていたとき、「クエン酸が効く」という話から沖縄のシークアーサーを飲むようになったら、2年位でほぼ花粉症が消えて(多少くしゃみや鼻水は残るし、薬も併用しての結果)、それ以来「シークアーサ信者」になっています。料理にも、レモンを使う代わりにシークアーサーの果汁を使うことも多くあります。

実は、レモン自体は今でも好きな柑橘なんだけれど、ちょっとトゲトゲした味覚に感じるようになり、以前ほど使わなくなったんですよね。それも合ってシークアーサーに流れたのか、流れたからレモンの味覚がそんな風に感じるようになったのか分かりませんが。実は、同じ様な頃から「山山葵」所謂ホースラディッシュの味覚がピリピリしたものに感じられるようになり、だから市販のチューブワサビが余り美味しく感じられなくなってしまいました。それも合って、自分の味覚が変わったんだろうなぁと思うのだけれど、何が原因なんだろうか。コロナ禍前からだから、コロナの副作用ではないと思うけれど。

逆にシークアーサーみたいな感じで嵌まりだしたのが、国内の柑橘系で、柚、酢橘、カボス等、料理に使う事が多くなりました。レモンと比べて、国産の柑橘類は刺激が少なくて同じ酸味でも味がまろやかな気がするんですよね。問題点は、柚とか酢橘だと絞っても量が少ないから、レモンみたいな大量に使いたいときには困ること。別にレモンを否定するわけでは無いのですが、最近では完熟させた甘いレモンとかも出回っているみたいだし、国産のレモンは輸入物ともまたひと味違うだろうし、試してみたい気もしますね。実は最近購入したオーブンレンジにはスチーム機能が付いているんですが、スチーム部分の清掃用に、時々クエン酸を溶かした水で洗浄作業が必要です。その為、クエン酸のパックを購入してきたけれど、考えてみたら酸の一種なんだろうし、となるとお酢みたいな感じで使えば幅が広がるかも。そう言えば行きつけのお鮨屋さんで出される、生もずくの三杯酢では、米酢では無くカボスを使っていたなあ。あぁ、食べたくなった。

スマホの入力方法

佐々木俊尚氏の引用から、スマホ操作の年代差。多分私が感じるスマホ操作のパターンは三種類あって、

  1. 片手でスマホを保持しつつ、親指でフリック入力する(若者型)
  2. 両手で左右からスマホを保持しつつ、両手の親指でQWERTY配列のソフトキーボードを操作する(欧米型)
  3. 片手でスマホを保持しつつ、反対側の指でスマホ画面をタッチして入力する(初心者型)
という感じでは無いかと。2番目の形式が欧米の人にも多いのは、彼らはキーボード入力にタイプライター時代から慣れているし、スマホ登場以前の例えばBlackberryみたいな小型情報端末には小型キーボードが付いていて、両手で支えながらキー入力するのが普通でしたから。

3番目は、これも個人的な勝手な想像ですが、日本の電卓文化の名残では無いかと思うんですよね。勿論、フリックにしてもキーボード式にしても、入力作業に慣れていない高齢者とか初心者は、どうしてもスマホを電卓に擬えて操作しがちなのでは。それがこれまでの経験上一番近い「経験値」だから。1番目のフリック入力は、3番目のように片手で保持しつつ別の手の指で左右上下に移動しつつ入力するのはやりづらい気がします。最大の理由は、指の移動量が多くなるからじゃ無いかな。片手で保持すると自然にその手の親指が画面上に触れるので、その指を動かすのが一番自然だし効率も良いのでは。ただ、私は手が小さいので現在のPixel 6とかiPhone 15 Proでは半分位しか指が届かないので、どうしても左手でスマホを保持しつつ、右手の指でフリック入力するしか無くなります。

それが嫌なので、一時音声入力で試したことがあるんですが、これは文字入力には便利なんだけれど、誤変換した場合や改行位置を変更したいときの編集作業が不便。それに音声入力の最大の欠点は、周りに人が居るような場所ではプライバシーもあるから中々使いづらい。フリック入力でも、スマホに入っているものは十字型に展開されるけれど、ATOKは扇形に展開されて、こちらは便利だなと思ったんですが、操作性の互換性の問題なのかいつの間にか消えてしまったし。結局、自分の場合は、日本語入力は3場面の左手でスマホ本体を保持しつつ、右手の人差し指でフリック入力し、英文入力時は両手でスマホを保持して両手の親指でQWERTYキーボードをタッチする、という折衷案で対応。そう言う意味では、スマホの横幅がもう少し幅広いと両手で持ちやすいのだけれど、そうなるとポケットに入らなくなるのが別の問題だったりします。なかなか「これ」という解決策がないですよね。

2025年9月15日

ペナルティー対応

先日閉山した富士山登山は、入山有料化や登山装備の厳格化で、今年は救助依頼は半減近くになり、昨年は6名発生した死亡者は静岡県側は0人と、それなりに効果はあった様子。でも、地元のテレビ局では、閉山後にバリケードを突破して入山するインバウンドと思われる登山者の様子等流していて、まだまだトラブル解決には遠い様子。また、今朝のテレビでは、江ノ電の有名踏切での撮影対策で、横の公園を整備してそちらに誘導するような対策を伝えていたけれど、写真の構図が変わってくることもあって、誘導員がいなくなると元の木阿弥に。その人達に対しての安全対策だけで無く、地元住民への迷惑にもなるので何らかの対策が必要だとは誰もが感じる所では。

これが日本国内で日本人に対しての警告ならば、それなりに状況も推測できるんだろうけど、色々な国・地域から来るインバウンドの考えは千差万別だし、正直日本人の「ルール/規則」に対しての暗黙の理解なんて言うのは期待出来ない。何度も書いているけれど「性悪説」が日本以外の殆どの国では前提になっているのだから、少なくともこういう場所ではそれに基づいた対策が必要なのでは。ただ、だからと言って直ぐに逮捕するとか検挙するとかは、色々問題があって出来ない。結局は、彼らのインセンティブになっている物を隠すしか無いんじゃ無いかと思うわけです。

例えば江ノ電の踏切。この踏切の上辺りに背景を邪魔するような看板、例えば「地域観光は地域のルールを守って健全に」みたいなスローガンを踏切の上にゲートバナーみたいな感じで張ってみたらどうでしょう。ただし、それだと単なる嫌がらせになるので、例えば「違反者が10名を超えたら、このバナーを展開します」みたいなルールにして、仮に違反者がいなければバナーは畳めるようにして、元の構図の写真も撮影出来るようにする。富士山の違法登山に関しては、24時間の監視カメラを設置して、例えば「違反者が100名を超えたら、来年の入山料を+1,000円アップ、以後100名ごとに1,000円増加」みたいなルールを入口に張り出して、24時間監視カメラでカウントはAIでやったらどうだろうか。

さらには、鳥居が続く参道を自転車で疾走する映像とか、地下鉄内や街中で爆音で音楽を流してビデオ撮影する様な対策として、公共交通機関や神社仏閣など準公共エリアでの商用目的の撮影は許可制にして、無許可撮影に関してデジタル庁とか観光庁がコンテンツ会社にガンガンクレームを入れて非公開にさせるとか、ある意味積極的にやらないと無くならないと思う。あるいは、そういう施設が施設内のルールを設定して近隣の警察署や公安委員会に届け出たら、違反者の取り締まりが出来るような特例みたいな物って出来ないだろうか。先の江ノ電の撮影も、近くの神社とか病院にまで入り込んで迷惑を掛けているのだから、これは「性善説」で言えば分かるというレベルの話ではないと思う。インバウンドのインタビューとか見ていると、日本の秩序とか暗黙のルール遵守による整然さを日本の良さという人も多くいます。ある意味それが日本の「観光資源」の一つなのだから、それを乱す要素に対して厳密厳格に対応するのは必要だと思う。それに対して、殆どのインバウンドは賛成理解しても反対はしないと思う。

新陳代謝

アメリカ・日本でアメフトシーズンが始まり、9月に入ると毎週末は国内の学生、社会人、アメリカはカレッジ、NFLの試合観戦(ストリーミングやCS)や結果の追っかけで忙しい(笑)。その日本の社会人(Xリーグ)のトップカテゴリー、X1 Superの第二節の試合がこの週末開催されていますが、時代の変化を感じる結果が。

まずは、富士通vsノジマ相模原戦。ノジマ相模原は、春のパールボウルトーナメントで富士通を破り、初の決勝戦進出(決勝はオービック優勝)を勝ち取るなど、力を付けてきているチーム。ただ、春と秋の富士通は別物というのが毎年の定説で、実際春にオービックに敗れても、秋にはしっかり勝つ切っているんですよね。この試合、前半は下馬評通り富士通がリードするものの、後半特に4Qに入るとノジマ相模原のQBパランディックが冴えて追撃。残り30秒位で逆転のTDを決めて、29-28の1点差で確かリーグ戦では初勝利(以前のオンワードスカイラークス時代には勝利有り)というか大金星を獲得。3強(パナソニック、富士通、オービック)に続く中堅チームから、一気に「4強時代」到来を感じさせる粘り強さは脅威ですね。

もう一つは、昇格2年目の富士フイルム海老名と古豪OrientBio(旧アサヒビール)との対戦。かなり戦力補強をした富士フイルム海老名が、序盤から終始リードを維持して居たのに対して、同じく外国人QBを招聘してオフェンス強化を図ったOrientalBioは、まだそのシステムがこなし切れていない印象で、ちぐはぐな攻撃が続きます。結局は、終始オフェンス有利でかつデイフェンスも粘りを見せた富士フイルム海老名が29-13で昇格初勝利を地元で飾るという快挙に。いゃぁ、嬉しかったでしょうね。

今日は残り2試合、IBMvsオール三菱とオービックvs東京ガスの試合開催。オール三菱は春の交流戦でIBMに20年振りくらいに勝利しているので、この試合もアップセットの可能性大。オービックvs東京ガスは、流石にオービックの優位は動かないと思うけれど、前節にIBMに完勝した東京ガスオフェンスが上手く機能すれば、かなり接戦が期待出来る試合。XリーグのX1 Superは来シーズンから「X Premium」という、より長期期間のシーズン開催とビジネス要素を重視した運営形態に変わるので、現行のフォーマットは今シーズンが最後。とはいえ、ライスボウルはそのままだから、ゴールは変わらないけれど、その道程は大きく変わるので、それをチャンスと思うか、今シーズンに何とか傷跡を残したいと思うか、それぞれのチームで色々な思惑があるでしょう。でも上位チームは安泰とは言えない「乱戦」がファンに取っては一番面白いもの。昨シーズン下位だったチームの下剋上が更に生まれるか、国内フットボールも目が離せない気がします。

2025年9月14日

ThinkCentre M720t 再生計画 (6) - 復活のM720t

移植作業が進んでいるThinkCentre M720t君。物理的な移植作業はほぼ完了して、残るはモニターとの接続用ビデオケーブルの入手と、背面の排気ファン取り付け用防振ゴムの入手です。防振ゴムはAmazonで発注済みで、この日のお昼までには置き配で届く予定。ビデオケーブル(Mini-DisplayPort)は、午前中に買い物に出たついでに近所の家電量販店で購入してきました。

お昼頃にAmazonから「配達したよ」という連絡がメールできたので、置き配ボックスを確認して入手。午後一から作業開始となりました。まずは仮置きしている本体を引き出して、蓋やベゼルを外して内部を露出させます。購入した防振ゴムを先ずファン側に4箇所挿入しておきます。次にそのファンをリアパネルの穴位置に合わせて、外に飛び出たゴムの頭をぎゅゅゅゅっと引っ張って、突起部分を伸ばしてリアパネルの穴に通して固定します。で、4箇所固定してから気がつきました。ファンの向きが本来の位置から90度回転している。そのためそのままではファンの電源コードが基板上の端子に届きません。一瞬、ゴムを切って予備で残っているゴムと差し替えようと思いましたが、その電源コードが畳んであったので、これを伸ばせば何とか端子に届いて無事装着できました。

内部の配線と、装着具合を指で押すなどして確認して、ベゼル、カバーと戻してから、諸々の周辺デバイスのケーブル類を接続していよいよ点火式です。電源ケーブルを接続したところで、一度電源ランプが点灯したので、取りあえず通電はしているはず。電源ボタンを押すと、暫くして画面に回復キー入力画面が表示されます。OSを入れている起動用SSDを暗号化していたので、控えておいた回復キーの長い数字を入れて改行キーを押すと、暫くして無事にブートしてきてくれました。これで再インストールの長い手順が省略出来るかと一寸期待。起動しましたが、システムが変わっている(M720tのSerial Numberが違う)ので、PINの再設定を要求されます。二段階承認を受けながらもPINを再設定したところ、「職場または学校のアカウントが無効です」みたいなメッセージが。以前仕事でも使用していたので、これもシステムが変わったから再設定が必要になったようです。ただ、危惧していたトラブルはそこまでで、無事にシステムは起動して懐かしいデスクトップが表示されました。

Lenovo Vantageを起動してシステム状態を確認すると、BIOSが古いと怒られます。そこでBIOSのFlash Updatgeを実行。実は旧M720tだと、特定のバージョン以降からFlash Updateがエラーで出来なくなっていて、頻繁に「BIOSが古いから更新しろ」と怒られたのですが、この新M720t君はそういうトラブルなく無事にBIOSも最新(とは言え、2年前に更新終了していますが)されました。念のためBIOS画面を出して内容を確認して、Serial PortがEnableされていたので、これをDisableにして保存・再起動します。次に、Video Adapterを更新したので、nVidiaのサイトから当該アダプター用のドライバーパッケージを落として適用。VideoのPropertyを見ると、4Kで120Hzまでサポートされて、初期値60Hzになっていますが、I/O DATAのLCDモニターは、4Kだけれど30Hzまでなので、そのままだと表示が一部滲んでしまいます。とりあえず30Hzに落としますが、近々新しいモニターは必要になりそうです(笑)。最後に、この新M720t君にはWi-Fiカードが内蔵されているので、自宅のWi-Fi APへのアクセスを設定。基本的にはEthernetでネットアクセスするので、Wi-Fi使用するのは万一の場合ですが、その時に急に設定してもアタフタするだけなので先に設定だけは済ませておきます。

C:ドライブのBitlockerは、最初に回復キーの入力を要求されましたが、2回目以降は特にそう言う事も無く通常の起動状態で上がってきます。また、同じくドライブ(HDD)を一つ暗号化していましたが、これはシステムが以前の状態で起動したからでしょうか、特にそのドライブ用の回復キーを求められることなく、そのままアクセスが可能になりました。あと、デスクトップ機とゲンロク君には、少し前に購入したMS Office 2024の永年ライセンス版を入れていますが、利用可能なのは2台まで。以前の旧M720tのライセンスは残ったままなので、新M720tで起動するとシステムが違うのでライセンスをどうするか問われます。ここで「ライセンスの移動」を選択すると、MSサポートとのチャット画面みたいな物が表示されて、ライセンス移動の確認をしたら、新M720tにライセンスが転送されて、無事にMS Office 2024が使用可能になりました。直ぐにゲンロク君側のMS Office 2024も起動して、こちらのライセンスは保持されたままなのも確認しました。MS物以外では、Adobe(PhotoshopやIllustrator)も新しいシステムにインストールされてライセンス数が足りないと言われるので、旧M720tのライセンスを削除して新M720t適用して復活。それ以外で気になったのは、ATOKとSlackくらいですが、どちらも起動したらそのまま使用出来たので揉んだ無い。これら以外に、システムに紐付けされているアプリやツール類は無いので、これで多分必要なアプリの移行は完了です。

これら設定作業中に何度かシステムリブートを繰り返しても特にシステムに問題発生しないので、このまま以前のイメージを使うことに。Windows10のリカバリーから更新等、再設定には最短で1日、下手すると2日は掛かるので大変助かりました。次は、ゲンロク君側に3週間分くらいのデータが積み重なっているので、これをドライブ共有してホスト側(新M720t)にコピーします。20分位でコピー完了して、新M720t側とゲンロク君側で同期が完了しました。まだまだ当分使いたいデスクトップですが、まぁ取りあえずあと2年は持ってくれたら御の字かなぁ。その頃には、次の世代のPCに買替えが必要になると思うんですが、いろいろと溜まっている30TB位のデータをそれまでに整理しないと。それで、外付けの10TB位のNASに収まれば、その時にはTiny型の小型軽量のデスクトップ機でも十分間に合うと思うのだけれど。いずれにしても、長くて短かったデスクトップ再生・更新作業は、先ずは一段落です。(一応、その7へ続く)

安価な労働力

最近の外国人労働者に関しての話題・報道や、製造業の中国から他地域へのリスク分散、さらには日本国内の労働録不足や賃上げなどの話題を聞いていて、ふと思いだしたのが30年以上前に感じた「素朴な疑問」。 当時(1980年代後半)は、日本のバブル絶頂期最後の時代で、特に自分が関わっていたパソコンの世界では、当時の国内家電メーカー各社が独自にパソコンを出荷している時代で、その多くはCPUはIntel製、OSはMicrosoft製だったけれど、マザーボードから本体のデザインにキーボードやマウス等、自社デザインの製造品という、当時の日本メーカーお得意の「垂直統合」の象徴みたいな製品でした。

その後、バブルが弾けて厳しいコストカットの時代になり、多くの製造業は当時発展途上で海外資本や人材の取り込みをしていた中国へと進出して行く時代になります。それよりも少し早い時期に、当時の私のマネージャーは社外の協力会社(所謂オフショア開発)を求めて、中国の沿海部を回って人材や協力会社を探していました。当時の日本人エンジニアのコストを10とすると、台湾エンジニアが6~7位で、中国の有名大学出身のエンジニアでも3位という時代でした。それが国内メーカーも中国へと進出しだすとどんどんコストが上がって台湾並みになると、今度はそのマネージャー氏は中国の内陸部へと人材・協力会社を探して、それこそ重慶とかの会社を開拓した最初期の人だったんじゃ無いだろうか。で、その内陸部のコストも高くなると、今度はベトナム、フィリピン、さらにはインドへと流れていったわけです。

当時からそういう流れを見ていて感じたのは、今は中国がある、さらにはフィリピンとか東南アジアの人材コストも安いけれど、それだってそのうちに国内と変わらなくなると次はどうするんだろうという疑問。失礼ながら、国の発展度は西へ行くほど低い傾向があったから、中国など東アジア、東南アジア、西アジア、と移動したら、今度はアフリカに行くんだろうか、と。でも、幾ら広いアフリカもそのうち開発されて発展して人材コストも上がるとなると、じゃぁ次はどこに求めるのか。もしかしたら、地位が逆転して欧州とか案外日本が「低コスト製造国」として、その時代には認知されるかもと考えたものでした。勿論それは、例えば日本はロボットが製造に進出していて、大量生産品は逆にコストダウンしているみたいな希望的観測もあったけれど、案外現状は当たらずとも遠からずかも。

全てがそうだとは言わないけれど、海外特に東南アジアからの安価な労働力確保のために「技術研修」みたいな言葉で隠して日本で就労させるのは、もう駄目だと思うんですよね。とは言っても、そういう労働力が無いと成立しない農業・産業もあるから、そこをどうにかしないと日々の生活にも影響が出てしまう。具体的に直ぐにアイデアが有るわけでは無いけれど、元々極端な低賃金労働力が存在しないと成立しないその仕組みの流れ(スキーム)を正すことを、政治はもっと真剣に考えるべきだと思う。結局見て見ぬ振り的なところもあるから、不法就労とか不法滞在みたいな二次的三次的問題を生んでいるわけですからね。アメリカの産業も、何百万人規模の不法入国者を安価な労働力として想定することで成り立っている部分もあって、どこの国も「安い労働力」には苦労しつつ、それが今の「不法滞在問題」にも繋がるのは因果応報みたいな気もします。賃上げが言われて実現しつつある時代に、どうやってそういう部分の労働力を確保するのか、何か別のインセンティブを作るとかしないと無理だと思うけれど、賃上げ以外で雇用者側の負担が少ないインセンティブって、何があるだろうか。解けない方程式を見ている気がする。

UA32 Divert

成田発フィリピン・セブ島行きのUA32便が、離陸後1時間程して貨物室の警報が鳴り、急遽関西空港へダイバードした事件。貨物室で発火が発生したとセンサーが検知したとのことですが、実際にそのような症状は見つからず、センサーあるいは警報器の誤動作が疑われています。関空に緊急着陸したUA機の乗客は、その夜は近隣のホテル等に宿泊して、翌日早朝に代替機でセブ島へと向かったらしいけれど、トラブル発生時から詳しい説明なども無く、かなり戸惑う人が多かった様子。 

関空(KIX)からのUA運航便は、午前のグアム便と、午後のサンフランシスコの2便だけで、今回のセブ島行きが緊急着陸した時にはUAの関係者は空港にいなかったんじゃ無いだろうか。ANAの国際線も、中国向け便が1~2便有るだけなんだ。後は全てコードシェアなので、委託を受けている航空会社担当者は残っていただろうけど、非常事態に対応する余裕もあんまり無かった気がするなぁ。こういう場合どうするんだろうか。紅組・青組・それ以外関係無く、当番制みたいな感じで24時間運航のサポートをしているのかなぁ。いずれにしても、ご苦労様です。

めったにある事じゃ無いけれど、センサーが反応している以上、それが誤動作かどうか確かめる以前に、先ずは乗客乗員の安全最優先で地上に降りることを考えないといけないだろうから、機長の判断を責めるわけにはいかないでしょうね。乗客のインタビューでは、着陸後10分位してからシューターが降りて緊急脱出が始まったとか、どうも乗務員の説明など不十分なところもあったみたいで、そうなるとUAとしても当時の運用が適切だったかしっかり検証して次のインシデントに備えて対策してほしいところ。勝手な想像ですが、本当に貨物室で火災発生していれば、複数の異なるセンサーがそれぞれ反応するような状況で、実際には一つだけセンサーが反応していて、機長としても疑っていたのかもしれない。でも、何らかの理由でそのセンサー以外のセンサーが全滅している可能性もゼロでは無い以上、勝手な判断で緊急手順を無視するわけにも行かないだろうし。

セブ島行きの機体は、グアム運航用機材をやり繰りしているはずだけれど、代わりにセブへ行く機体だけでなく、本来その戻りでKIX-GUMを飛ぶ機体も必要なはずで、そのやり繰りは上手く行ったんだろうか。機体はあっても、パイロットやCAさんも必要なわけで、成田発などは他社便への振替とか発生したのかな。使用しているB737の機体も、結構古い機齢のものも飛んでいるから、整備と更新だけはコストを厭わず進めて欲しいですよね > UA

2025年9月13日

日米関税交渉

無事に、日米関税交渉に関しての大統領令が署名されて、4ヶ月続いた関税交渉も一区切り付いた感じ。その赤沢経済再生担当大臣を招いての、関税交渉の背景を語るReHacQのコンテンツは、やっぱり面白い(笑)。個人的には、ますます赤沢氏のファンになります(笑)。このシリーズ、関税以外の話題(賃上げ、防災)の話も興味深かったので、是非シリーズ化してくれないだろうか。

確か前回も少し触れていたと思うけれど、今回も話の途中で出てきた、赤沢氏とラトニック商務長官との個人的な繋がり・連帯感みたいな話は、規模や内容は違うけれど私も似たような経験があって凄くよく理解出来ました。それは、アメリカへ開発支援の出張が何度も続いていた時期があり、その度に数ヶ月単位で出張して向こうのエンジニアやマネージャと仕事を続けていた時期がありました。最初は相手の名前を覚えるだけでも大変だったけれど、何度も出張で行くたびに先ず向こうがこちらの顔を覚えてくれて、しかも「変な日本人エンジニアがいるぞ」みたいな感じで知り合いにも伝わり、その中には日本語が上手なウルトラマンファンのエンジニアとか、スタートレックファンのエンジニアとか、馬が合うエンジニアも見つかり、結構向こうでは認知される様になりました。そのため、帰国してから毎日のように電話会議があっても、向こうから指名されることも増えて、これは自分にとって非常に貴重かつ大切な財産になりましたね。

やはりFace-to-Faceで話をしたり議論したり、あるいはオフの時にはBBQしたりという関係構築は重要。幾ら自分が20年位在宅勤務/リモートワークしていても、結局はそれを支えてくれたのは、其れ以前に直にあって話をして仕事をしていた人達でしたからね。未来のことは分からないけれど、まだまだリアルとデジタルは「融合」すると言うよりは「共存」していく社会が続いて行くと思う。そう言う意味で、当初は「マイル集め」等と批判されたけれど、毎週ワシントンDC詣でして相手に自分の顔を覚えさせた赤沢氏の作戦は、結果的に大成功だったと思う。

 コンテンツの最後に、国民民主党の玉木代表と赤沢氏の討論会がオファーされたけれど、赤沢氏が乗り気では無かったのは、少なくともこの関税交渉に関しては玉木氏の理解が浅くて誤解している部分が多かったからかな。私も玉木氏のそのコンテンツをチラッと見ましたが、結構この人の発言って良いとき悪いときの乖離が激しいというか、変に思い込みが強くて誤解しているときがあり、それが今回の関税交渉の話にも出ていた気がします。例の「103万円の壁」を取り上げたのは良いけれど、正直尻つぼみになっているのはそういう部分が理由じゃ無いだろうか。自民党では今回まで全く無名(失礼)だった赤沢氏がこれだけの仕事をするのに対して、野党では有名な人物であってもつまらない発言に終始するような、人材の質の違いをある意味感じてしまいます。新政権になって赤沢氏の処遇がどうなるか分からないけれど、今回の関税交渉の論功行賞として、ご本人がライフワークという防災や賃上げの担当大臣に指名して欲しいなと個人的に強く感じるところです。

ThinkCentre M720t 再生計画 (5) - 移植作業

即日入手出来た2台目のThinkCentre M720t。届いたM720tの中身を確認して、まずは必要な作業をリストアップします。

  1. 内蔵PSUは、デフォルトの180Wタイプ。折角260WのPSUを入手しているので、元のPSUは外して260W PSUへと換装
  2. システムメモリーは、DDR4 16GBが2枚挿入されています。同一メーカー品なので、これはこのまま利用し、旧M720tで使用している同じくDDR4 16GB DIMM×4枚のうち、2枚を移植します。旧M720tは、DIMM 16GB×1枚で購入して、後からDIMM 16GB 3枚を購入して増設しているので、1枚と3枚でDIMMメーカーが異なります。ですから3枚の中から2枚を抜き出して新M720tへ移植することで、二つのメーカー品が混在しますが、Odd/Evenでは同一メーカーのペアにすることで、リスクは減らすプラン。
  3. 起動用のM.2 SSDは、512GBの物が入っていてそのまま使えそうですが、幾つか疑念というか個人的に「気持ち悪さ」を感じるので、これは旧M720tの1TB SSDと換装。どのみち、リカバリーする予定(※)なので、中身は関係無いはず。
    (※)結果的に、多少の設定変更で以前のOSイメージが使えたので結果オーライ!
    1. 気持ち悪い理由ですが、このM720tはWindows 10モデルしか無いのに、このシステムはWindows 11と言う触れ込み。ということは、Windows 10のイメージにWindows UpdateでWindows 11にしているので、通常はそのアカウントが残っているはず。もしかしたらSysprep迄実行してくれているかもしれないけれど、どう言うWindows 11が起動してくるか不明。場合によっては、ライセンス認証エラーの可能性もありそうだし、正規品かどうかも不安です。
    2. さらにAmazonの製品説明では「MS Office 2019内蔵」と書かれていたんですが、肝心なMS Office 2019のProduct Keyとか冊子は同梱されていません。多分MS Office 2019入りのイメージにSysprepを適用しただけなんじゃ無いかと言う気がします。となると、こちらもライセンス認証エラーの可能性があるので、使えるかどうかは分からない
    3. 本当は、元々使っていた1TBのSSDがそのままブート出来れば良いのですが、運の悪いことにBitlockerで暗号化済みで、このままでは機動すら出来ない。でもSSDは完全に起動用ドライブ(C:)として使用していたので、時間は掛かるけれど再設定(Windows10 リカバリー→Windows 11へ更新)は可能で、より安全なこちらの作業を選択することにしました。
      (※)実際には、回復キーを入れてそのまま使用できたので、助かりました。
    4. 入っていた512GB SSDは、M.2のコネクターに挿入されただけでしたが、確かもともとはヒートシンクが乗っていたはず。再生備品なので、取付忘れたか無くなったのかもしれない。
  4. 旧M720tの3.5" HDD 2台は、そのまま同じポート、同じベイに移設して以前と同様に利用できるようにします。
  5. Video Adapterは、以前のnVidia GT1030からnVidia P400へと変わります。既に装着済みなので移設作業は不要ですが、ビデオポートがこれまでのHDMIからMini-DPに変わるので、このケーブルを別途購入が必要。Mini-DP×3ポートあるので、最大で4K×3画面出力可能らしいけれど、そこまでモニターを置くスペースは無いし、まずは1台接続してみることに。
  6. その下のスロットにはUSB 3.0 Adapterを移植して、背面のUSBポートを確保。
  7. 新M720tのSSDの隣に、Wi-Fi/Bluetoothのカードが挿入されていて、本体の前後にアンテナ線のケーブルが配線されていました。これは取りあえずこのまま利用することにします。
  8. 逆に旧M720tの背面に設置されていた排気用ファンが新M720tにはありません。電源も出力アップするので、これは取り外して移植することにしたんですが、ゴム製の防振ゴムで固定しているので、新規に購入が必要。Amazonで探したら翌日配送可能なものがあったので、直ぐにオーダーしました。
先ずはPSUをそれぞれから取り外しておき、少しでも広めの内部作業スペースを確保します。旧M720tからDIMMを2枚取り外して移植してから、今度はSSDをそれぞれから取り外して、新M720tに移植します。ちょっと面倒なのがHDDの移動。幸いにも、この再整備品はHDDベイのマウンターのところに、新品の防振ゴムワッシャーを装着してくれていたので、そのままネジ止めすれば良くて助かりました。次に、PCIスロットに装着しているUSB 3.0 Adpaterを取り外して移植。この時、背面のスロット部分が昔のようにスレートを挿入したものではなく、切り欠きを入れた一体成形だったので、ラジオペンチで捻り切りながらスロットを開けるのは初めてでした。USBカードを移動して、最後にPSUを装着して電源ケーブルを接続しました。

このままの状態で、一度AC電源に接続して見ると、無事に電源ランプが点灯して、取りあえず通電はしている事を確認。この時点では、モニターケーブル(Mini-DP)が無いためセットアップは後日になります。最後に旧M720tの背面の排気用ファンの固定用防振ゴムを切って取り外し、こちらも後日固定用防振ゴムが届いたら内部に装着する予定です。外す前にマザーボード上の電源コネクターの位置を忘れないように写真にも撮影しておきました。今はスマホで簡単に写真や映像が残せるから楽ですよね。昔はいちいちメモして絵に描いたりして記録しておかないと、後でめちゃくちゃになりましたから。(続く...)

敗者復活戦と笑う敗者

自民党総裁選の立候補者が、茂木、林、高市、小泉、小林の5名に確定しつつ有る中、立憲民主党の野田代表が、石破氏が当選した1年前の総裁選の「敗者復活戦」と皮肉る記事1年前には、この5人に、石破、上川、加藤、河野の4人が立候補して9名で戦ったわけで、そう言えば河野氏の「立候補」が噂でも上がってこないのはちょっと不思議。 

先の選挙でも躍進どころか現状維持に止まり、実質的には国民民主党や参政党に水をあけられて、後退したとも言っていいのに、取りあえず議員数だけは野党第一党を維持しているので、色々言うことは言うけれど、でもちょっとみっともない。ある意味、日本の総理大臣に最も近い存在でもある自民党総裁の選挙なんだから、毎回立候補者がコロコロ変わるのも変な話。それなりに支持や実力のある人が固定化するのは、ある意味仕方ないのでは。

だいたいそんな皮肉を言っている自分達も、新執行部の顔ぶれは「昔の名前で出ています」みたいないつものメンバーばかりで、こういうところがこの人の弱点というか、何か抜けている気がするところ。だいたい、旧民主党最後の代表だった野田氏が、何故か13年の年を経て再び代表を務めているのも「敗戦処理」みたいな印象なのに、そこに当時の有名人を集めても、「あぁ、あの民主党が帰ってくる」という感情は、絶対ポジティブでは無くネガティブでしか無いと思う。

ところで、新総裁には政治的に実力のある茂木氏とか林氏あたりに落ち着いて、まだまだ波乱が予想されるトランプ対策をしっかりすることで、日本の経済を上手く上昇気流に乗せて欲しいと思うんですが、世間的には知名度で小泉押しなんだろうなぁ。多分、来年くらいには衆議院を解散して新内閣の信を問う総選挙をしないといけないだろうから、そうなると「顔」として人気がありそうな小泉氏は有利なんだろうけど、その場合はそれこそ茂木氏、林氏等実力有る閣僚・党三役を揃えて、自分は関わらなくても日本の政治が上手く回るくらいの布陣を敷かないと、人気はあるけれど社会は回らないみたいな状況になりそう。来週以降、正式に総裁選がスタートして、どこまで盛り上がるかですね。辛いのは、当選しても単独で政権を担うことは出来ないから、絶対に何処かの野党との共闘なり連立が必要で、それが今後の日本社会への影響が大きい。個人的には、野党の中では多少は真っ当な国民民主党が、連立しなくても自分達の政策実現のために自公に「貸しを作る」くらいの気持ちで国会運営に協力するような仕組みになるのが、一番良い気がするけれどどうだろうか。

2025年9月12日

EXPO 2025 大阪・関西万博記 (1) - 予約完了

EXPO 2025 大阪・関西万博へは、55年前の万博にも行ったことがあるから、今回も是非訪問してみたいと思っていました。ただ、なかなか旅行準備する機会が無くてずるずると何もせずにここまで来てしまい、残り会期も1ヶ月となり慌ててチケット手配に走りました。 

万博HPの「電子チケットを買う」から購入ページへ行くと、一日券とは別に土日には入場出来ない「平日券」がちょっとお安く表示されています。どうせ週末はもう満員だろうと、最初から平日狙いだったのでこちらを購入することに。次に、東西のゲートで時間帯毎に入場制限をしているのですが、西ゲートは殆どの日が満員で東ゲートならお昼からなら入れそう。そんなに朝早くから行っても仕方ないので、東ゲートでも良いし、逆に新大阪から御堂筋線-中央線と乗り継ぎでダイレクトにいけるから、こちらの方が都合が良さそう。ちょっと意外だったのは、もう終盤の10月は売り切れだと思ったら、10月の第二週(最終日10月13日の前の週)はまだ結構空いていて、この時期にもう一回行っても良いかなぁと思わずチケットを購入しそうになりました(笑)。まぁ、今回は9月の下旬に予約を入れて、その時の印象でかつその時点で10月のチケットが取れそうなら、もう一回10月に行ってみようかなと思っています。

入場時間がお昼の12時なので、浜松発は結構余裕。9時台発の新幹線で途中の地下鉄などの乗り継ぎや混雑具合に問題無ければ、12時前には会場直結の「夢洲駅」へ到着出来ます。少し前に停電で大混雑が発生したけれど、そう言う事が無いことを祈るのと、新大阪からの御堂筋線と夢洲へ行く中央線の乗り替えが「本町」で、ここが結構混雑するらしい。蛇足ですが、この「本町」とか手前の「谷町四丁目」は懐かしい駅名で、実は40年以上前の新入社員教育が、新入社員が多すぎて一部大阪で開催されました。で、私は何故か大阪組に振り分けられて、谷町四丁目駅近くに宿泊指定されたホテルがあり、研修会場がある本町駅へと毎日通ったものでした。懐かしいなぁ... もう「研修した」という記憶だけで、詳しい記憶は揮発してしまったけれど、ちょっと回りを歩いたら何か思いだす事もあるかなぁ... 当時の研修仲間も、どうしているのだろうか。

今回ちょっと意外だったのは、万博のスタートは朝の9時で、終わりは夜の22時迄やっているんですね。実は特に行きたいパビリオンとかは無いのだけれど、大屋根には上がって景色を見てみたいし、出来れば夕暮れの赤い空の写真を撮影したいなと思っていたので、夕方位までは滞在するつもりでした。その時には、19時とか20時位で閉館かなと思っていたので、22時迄ならもう少し滞在しても良いかも。ただし、宿泊するなら可能ですが、今回は日帰りで行く予定なので、そうなると夢洲を20時台早めの列車で出発して新大阪へ向かい、20時台後半か21時の最終のこだま号を捕まえないと帰られなくなります。お昼12時に入場して、20時迄の8時間滞在すれば、個人的にはお腹一杯かなと思うけれど。まだ9月の下旬で、この午後の14時~15時位迄は暑いだろうから、12時直ぐに入らなくても良いかもしれませんね。

取りあえず、入場チケットと往復の新幹線は押さえたので、後は当日の天候が雨とか強風とかで無いことを祈るばかりです。(続く...)

ThinkCentre M720t 再生計画 (4) - 代替機購入

何とか最小限の修理で復元しようとして失敗した、ThinkCentre M720t再生計画。これもないかの啓示だろうと諦めて、新しいデスクトップ機の品定めを暫くしていました。前回の購入から8年位経過しているので、まぁCPUにしてもベーステクノロジーにしても数世代以上変わっているし、一番悩んだのがデスクトップ機にも小型化の波が訪れていて、今使っているMini-Towerの筐体は希少種になっていること。主流はSlimと呼ばれる、薄型で縦置き横置きどちらも可能なもの。さらにはTinyという、モニターの裏にも装着できるくらいの、言ってみればノートブックパソコンのLCDとバッテリーを除いたような小型の筐体。

今使用していM720tで継承したい事が二つあり、一つは内蔵3.5" HDDを二つ使用したいということと、二つ目はUSB接続のデバイス(外付けBlu-ray, NAS, HDDマウンター等)が結構接続しているので、背面にUSB 3.0 Type-Aのポートを増設したいということ。前者の場合では、ですから3.5" HDDが2台入るベイとSATAのポート(+電源)が必要ですし、後者の場合は内蔵されているUSBポートにも寄りますが、今はPCIのUSBカードを増設しているのでそれが可能なことが必要。で、Slim/Tiny系だとまずHDD特に3.5" HDDが入らない。また、Slim系だとPCIスロット内蔵のものも有りますが、だいたいの場合はそこに外付けのVideo Cardが増設されていて、それ以外のAdapter Cardの増設は出来ないものが殆ど。しかも最近のデスクトップは、ストレージ増設でもHDD前提ではなく、SSD (M.2)で増設するんですね。唯一見つけたのは、サイズはMini-Tower何だけれど、3.5" HDD増設は1台可能で、それ以外はSSDを一つ増設可能というもの。

現在の3.5" HDDは、どちらも4TBのもので、ここには仕事や趣味の写真データ等色々蓄積されています。で、単に保存のために使用しているなら外付けのUSBでも我慢できるんですが、編集だったり色々な作業だったりで毎日アクセスしてファイルの読み書きをしているので、アクセス速度が重要。SATA (最大6Gbps)とUSB (3.1 Gen1/5Gbps, Gen2/10Gbps) は、規格ではほぼ同等のスピードが出ますが、実際に体感するとUSBの場合、USBのHost ControllerとUSBデバイスとかその途中のUSBケーブルとの相性で随分スピードが変わるというのが自分の経験値。更にコピーするファイルが、数GB数十GBのものから、数MBのファイルを何千個という場合も有り、後者の場合USBだと結構ばらつきが生まれます。体感的には、SATA接続HDDのスピードを1とすると、外付けUSBの場合は0.5~0.6位かなぁと言う感じ。だから3.5" HDD 2台内蔵出来るものが希望でしたが、中々見つかりません。どうしてもWorkstationクラスの大きな筐体のもので、それは大きさもそうだけれどお値段的にもちょっとNG。


そんな時に、別の目的でAmazonにアクセスしたら、以前一度検索に引っかかった「ThinkCentre M720t」の再整備品がレコメンドで表示されてきました。MTM(Machine-Type/Model)は同じなので、同系列の製品ですからシステム内容に問題無いのですが、Vide Adapterがどうも別製品から流用していると思われるnVidia P400 2GBが刺さっています。Windows 11でMS-Office2019利用可能で、何故かWi-Fi/Bluetoothも付いていて、メモリーも32GB実装されています。HDD類は無くて、起動用として512GBのSSDが設定されているようです。価格が、以前よりはちょっと下がっていて4万円台前半で購入出来、しかも1時間30分以内の注文だと翌日配送可能と表示されます。で、衝動的にポチッとしてしまいました(笑)。

ビックリしたのは、注文確定して10分もしないうちに「発送完了」のメールが飛んできたこと。余りに早くて「パチモン掴まされた?」と、ちょっと心配になりましたが、翌日朝一でAmazonの配送担当者の方が配達してくれて、無事に手元に届きました。取りあえず電源コードを接続して、電源が入ることだけ確認。新旧2台のM720tを並べて、上(旧M720t)から下(新M720t)へと、内部部品の移植を始めることにします。(続く...)

2025年9月11日

Drunken Pilot

Honolulu発中部国際空港行きのJAL機機長が前日飲酒をして、それを誤魔化そうとしたけれど失敗して、当該機も含めてJAL 3機のフライトに最大で18時間もの遅延が発生したトラブル。当該機長が前日にビール3本飲酒して、約24時間後の搭乗日にもアルコールが残っていたため、最後は自白したような形で飲酒が発覚。搭乗予定機のパイロットは、その後の羽田行きのパイロットが代替して2時間遅れでそれでも出発出来たけれど、その羽田行きのパイロットは日本から送り込まないといけないから、後続のHNL行きでデッドヘッドで来ないといけない。 その為、羽田行きは18時間の遅延となり、その後のフライトも玉突きで同様に18時間の遅延という非常に迷惑な話に。

今回の報道を聞いてちょっとビックリしたのは、ここ最近JALでは飲酒絡みのトラブルが結構発生していて、ちょっと昔の認識のJALだと考えられない気がしていること。今は、Honoluluとか海外へのフライトだと、到着便のクルーは現地で1日宿泊して、翌日の折返し便のクルーになるのが普通で、ですから現地での飲酒も厳しく制限されているはず。昔の古きよき時代だと、現地で2日とか3泊滞在してからの戻りなんて言うのが、ある意味普通だったから、フライト到着日の夕食では結構飲酒して、前日はアルコール抜きに専念して当日のフライトに備える、と言うパターンが普通じゃ無かったかな。海外旅行を取り扱うような番組で、クルーの現地滞在の様子を扱うような内容でも、現地でワインで乾杯なんていうシーンが、昔はありましたからね。

JALさんが話題になっているけれど、ANAは大丈夫だろうか。簡単に検索してみると、2020年頃まではANAも結構やらかしていて問題になっていたけれど、その後はその対策が功を奏したのか特にそういう状況は見つかりませんでした。逆に、ANAの問題が沈静化したと思われる後にJALやグループ会社で何度も発生していて、何か「飲酒問題」がANAからJALへ感染移動したように感じる位です。この頃はコロナ禍の最盛期で、多くのフライトが運航停止になったり人員整理があったりした時期だから、コロナ禍が沈静化してから復帰、あるいは新規・再雇用したパイロットやクルーの選定基準に問題があったのだろうか。

パイロットだけでなく、電車、バス、タクシーの運転手さんだって同様。昔私の友人のお父さんが観光バスのドライバーで、うちでちょっとした集まりを開催したときに「明日乗務予定があるのでアルコールはダメ」と言っていて、大変だなぁと子供頃に感じたものです。ふと思ったのが、タクシーの運転手さんでも、会社に所属している運転手ならば、その日の勤務開始の前に会社でアルコール検査とか出来るだろうけど、個人タクシーとかだと自主検査ですよね。さらに、ライドシェアのドライバーなんてどうなるんだろうか。海外で何度も利用したことはあるけれど、殆どのドライバーはそんな感じは無かったけれど、それでも偶に「大丈夫かなぁ」という雰囲気の人は居たことも事実。そのうちに、そういう他人の命を預かるような職務に関しては、スマートウォッチみたいなデバイス装着が必須になり、そのデバイスで常に血中のアルコール濃度とか数値をモニターして合格しないと仕事が始められないみたいなルールが生まれてきそう。

伊東市議会解散

伊東市の田久保市長問題は、市議会から不信任決議を受けた田久保市長が市議会側に対して解散を通知して次のステージに。 解散理由は、諸般の議題が多々あるなか、議会初日に不信任決議を行い市政を混乱させた、ということらしい。予め想定されていたこととは言え、こうなると最悪のケースに向けてこの後も進むしかないですよね。つまり市議選の後、再び不信任が議決されて、市長は失職。そこでやっと市長選挙が行われるという事で、年末まで掛かるロードマップはまだまだ長いですね。

市議選は、解散後40日以内に選挙が行う必要が有るので、今の所10月19日の投開票が予定されていますが、このための費用が約4,500万円かかるらしい。さらにその後に想定される市長選挙には約2,500万円位掛かるというので、最悪7,000万円位の臨時支出は覚悟しないといけない。伊東市は、市の人口6万5千人位の規模で、年間予算(一般会計予算)は320億円位なので、約0.2%が余計に選挙に使われる想定になるのか。予備費とかで賄える範囲なのかどうかは不明ですが、問題なのは市長再選挙が終わるまで、特に予算関係の審議が進まなければ何も出来ない状態が続くわけで、これは伊東市民にとってはデメリットしかないし。

個人的な邪推ですが、こういうシナリオ作りは田久保氏自身と言うよりは、田久保氏の弁護人として帯同している弁護士さんの考えも大きいような気がします。「弁護人」なので、対象者の利益を歳台にする=失職回避、という目的のために最大限の努力をすることは理解出来るんですが、庶民的な感情からすると納得は出来ない。目の前で人を殺し容疑者がていても、その容疑者の利益を最大化するために、色々な背景や情状酌量を弁護士が要求する様子を見て感じる矛盾みたいなものを今回も感じますね。感じはするけれど、別に彼らも違法なことをやっているわけでは無く、定められた法律や規則に則って対応しているのだから、その手続きに対して文句は言えない。でも、往生際の悪さみたいな所に不満はつのるわけです。

市議選の結果、所謂「田久保派」が7名以上当選すると、再び市長に対しての不信任決議が出来なくなる可能性もあるため、田久保氏としても自分を支援する人を大量に出馬させたいのだろうけど、これだけ混乱している状態で火中の栗を拾う人は居るんだろうか。市議選の後に再び不信任が可決された場合の市長選挙は50日以内に行われので、早くても年内に決着が付くかどうかというタイムテーブル。そうなると、新しい伊東市の体制が整うのは来年になってからで、そうなると来年度の予算作成にも影響が出る可能性も。まだまだ長い戦いが続きそうだけれど、結局一番の迷惑を被っているのは伊東市民であることを、田久保氏は理解して対応するべきだろうなぁ。

不思議な市民団体

佐々木俊尚氏の引用から、「市民団体」なる秘密組織(笑?)に関して。数日前にも、沖縄のエイサーのイベントに現地に駐屯している陸上自衛隊が参加することに反対していた「市民団体」が居たけれど、同じグループなのか(しらじらしい)。

何度か書いているけれど「市民団体」って使うマスコミの、その言葉の定義は何なんでしょう。例えば「○○法人」とか「△△協同組合」みたいな、公的に認められている集団組織名称ならばまだ分かるけれど「市民団体」って、何処かに登録しているわけでも無いだろうし、どういう組織かすら不明。それに「市民」と書かれていれば、今回の場合は苫小牧市の「市民によって組織されている」と思うのだけれど、時々この手の映像を見ると、どうもそうじゃ無い印象の人も混じっているし、場合によっては外国語で書かれた幟やパネルが掲げられていたり、かなり「市民」なる部分に疑問を感じます。

「団体」もそうで、多分何らかの集合体を言うのだろうけど、例えば何かの呼びかけで集まったデモ隊に対しては「団体」とは言いませんよね。「団体」の定義を調べてみると、

二人以上のものが共同の目的を達成するために結合した集団

と書かれていて、だからこの「市民団体」は「共通の目的を達成するために結合した市民による集団」という事になります。ならば、単に「市民団体」と表記するのでは無く、「○○の市民団体」というその団体の目的を明記する必要が有るのでは。今回の場合は、記事の中で「苫小牧市の労働組合などで作る市民団体」と紹介されているだけでもまだましだと思うけれど、労働組合などでどう言う目的の団体を作っているのか、そこの説明は無い。まさか「自衛隊に反対する目的」とか(マテ)。

まぁ、佐々木氏も書いているように、共産党系の団体なんだろうけど、先の参議院選挙でも議席が半減していて、決して党勢は良いわけでは無い。でも、態度だけは未だに大きいんですよね。「共産主義」というのも、色々な社会構造の中での一つの社会構造を考える主張だと思うけれど、正直なところ人間の色々な複雑な要素に対して楽観的すぎるというか、理想だけで成立している部分が多すぎて、結局それを維持するためには、超人的な神のような存在かかなりの独裁が必要になる仕組みだと私は思っています。よく彼らは「富裕層の利益を貧困層へ回して」と言うけれど、それって社会がフラットになったら成立しない。フラット化にしても、富裕層の利益が無くなれば低いところで平均化するしかないわけで、そこで豊かになろうと思ったら全員が努力しなきゃいけない。その為には、神か独裁が存在しないと無理だと思う。いずれにしても、「市民団体」なんて曖昧な集団を隠れみのにしないで、労組は労組として労働者の待遇改善に全振りしないと不味いんじゃ無いの。労組がそう言う余計ないっちょ噛みしているから、労働環境の待遇改善は進まず、逆に敵である資本主義側が賃金をアップするような逆転現象が生まれている気がする。

2025年9月10日

BS 4K撤退

民放各社がBS 4Kから撤退するという記事。うちは、ケーブルTVを入れていて、基本地デジ以外はケーブルTV経由で、BS/CSを視聴しています。以前は、特にCSはスポーツ中継、アニメ、海外映画等結構視聴していたけれど、BSは殆ど見なかったなぁ。最大の理由は、地デジほど新しい番組が登場するわけで無く、基本昔の時代劇とか刑事物の再放送かテレビショッピングしか流れていないようなバンドだから。CSも似たような所があるんだけれど、流石にショップチャンネルは専用のチャンネルに集約されているし、そのチャンネルの独自性をBSより出すためか、あまり地デジの再放送もない気がします。結構ニッチなコンテンツが多いのがCSかな。だから、契約していても全く観ないチャンネルもあるし。


記事に掲載されているTBSの例だと、事業費用が約8.6億円で収入が1200万円という、全くの赤字。 事業費用の「8.6億円」というのは少ない気がするけれど、多分BS 4Kの4Kに関わる部分だけの費用なんでしょうね。BS放送自体はもっとお金が掛かっている気がする。でもビジネスとして、投入した資金の1.4%しかリターンが無いのではお話にならないのは素人でも理解出来る話。

今後は4Kコンテンツはインターネット配信に以降するとのことだけれど、逆にYouTubeのコンテンツを見ていると、結構4Kとか中には8Kなんていうのもあるけれど、あれって最近のスマホのビデオ性能が4K標準みたいな所があるので、素人さんでも普通に録画して編集してアップロードすると、自動的に4Kコンテンツになってしまう、というのが大きいんじゃ無いだろうか。まぁ、時々テレビのロケ画面を見ていると、複数のスタッフがジンバルにスマホを付けてサイドから撮影していたりするけれど、機材的にもそう言う時代なんだよなぁ。

BS自体が、元々はアナログの地上波の補完というか、次世代技術みたいな感じで登場して、特に衛星放送で地上どこでもテレビがあれば受信できるという、当時の地上波の中継局とか不用な点が放送局側としては大きかったと思う。その最大の売りは、デジタルによる鮮明な映像だったのに、地デジが始まるとその先進性や優位性もなくなって、逆に地デジアンテナにBSアンテナが必要と「一手間」が、BS対応テレビを購入してもBS 4KどころかBSから遠ざかる理由なっている気がします。テレビ局も、電波放送ではなく、インターネットに以降する時代ももう直ぐじゃ無いだろうか。

iPhone 17 発表

iPhone 17シリーズが発表されて、無印Pro/MAXに、今回は薄型の「Air」が追加されて、中々悩ましいバリエーションに。また、128GBモデルが無くなり、ストレージサイズは256GBからに。その為、最安値モデルがiPhone 16と比べてやや割高になったように見えるけれど、256GBベースで比較するとそんなでも無いみたい。

現在使用しているiPhone 15 Proは、docomoの「おかえしプログラム」で購入しているので、24ヶ月目(12月)には返却する予定。同系列だとiPhone 17 Proなんですが、Airも薄型で160gと軽量化もされているのでちょっと興味が沸きますよね。

しかし、今年はデジタル関係の出費が続きます。口開けはデスクトップ機のSSDを512GBから1TBに更新したのに、先日お亡くなりになり現在新しいデスクトップ機の購入選定中。ノートブック機も、個人用にゲンロク君を購入して、この子もSSDを換装したらパスワード設定でミスって買い直す羽目になったし。さらに、AndroidスマホのPixelも、現在のPixel 6は4年目で買替えを考えていたところに、このiPhone 17ですからね。

一つ気になるのは、今回のiPhone 17から物理SIMが廃止されてeSIMのDual使用になるというところ。こちらは複数の電話番号を使用している自分にとっては電話番号的にはサブ機なので、eSIM化してもそんなに影響無いけれど、扱いがどうなるかちょっと不明なのが今の所心配。まぁ、docomo含めてどのキャリアーもiPhoneは重要な商材だから、eSIMだろうが何だろうが対応するだろうけど。Androidを、Pixel 10にするか、MotorolaのG66J 5Gにするか悩んでいるんですが、少しでもコスト削減でMotorolaかなぁ... 悩み多き秋になりそうです。

呟き問題

AIとの共存、AIの進化は、実際の社会改革になるまで時間は掛かるけれど、頭の体操としては面白いテーマだと思っています。そんな体操の一つに「音声によるAIとの対話」というのは、結構有益ででも中々ハードルもまだ高そうな項目の一つ。30年以上前から「音声合成」とか「音声認識」のアプリとか技術に仕事の関係でちょっと関わったこともあるので、多少は基本的な事は理解していますが、当時正直使い物にならないと言われるくらいの品質。でも、最近の技術は、多分無意識な時に遭遇すると、本物の人間が話したり聞いたりしていると思うくらい高度になっています。

私も何度も書いているように、自然な会話によるAIというかデジタル環境へのアクセスというのが、ある意味究極のI/Fだと思っていますが、一つ問題なのが「会話漏洩問題」。そう書くと大げさですが、話している内容は周りに人が居れば当然そういう人達の耳にも入るわけで、これって今でも電車の中とか人混みの中で通話している人がまさにその状態。歩いてすれ違うときなどは、耳に入る会話も一瞬なのでそんなに気にならないけれど、例えば電車の中など互いに位置が固定されていて、しかも閉鎖空間に居るから相手の声もよく通ります。新幹線に乗っていると、しかもS-Work車両に座っていると、時々座席でそのまま通話している人を見かけるけれど、「それ、回りに聞こえて良いの」みたいな話が耳に入ってくることも。せめて小声で会話すればもう少しマシだと思うけれど、中にはそう言う事を気にしないのか気付いていないのか、頓着無い人は結構見かけます。

「会話型I/F」が実用化されると、多分今のスマホの通話以上に回りで「ワイワイ、ガヤガヤ」しだすわけで、もしかしたら新しい「都市公害」が生まれてしまうかもしれない。例えば経路探索を音声I/Fで実行していたら、後ろで聞き耳を立てていた怪しい人物がその後を付けてくるかもしれない。スケジュール確認とかしていたら、ライバル会社にその予定を先回りされて先に契約を取られてしまうかもしれない。これまで「文字I/F」で、のぞき見などされない限りはその個人だけの範囲で収まっていた「入力情報」が、回りにダダ漏れになることは大きな問題ですよねぇ。それに、未だに慣れないのが、スマホ通話をイヤホンなどのマイクを使用している場合で、あれって突然その様子が目に入ると、何か一瞬「危ない人?!」と感じるんですよね。それが町中に溢れてくるわけです、会話型I/Fが一般的になると。

何年か前に、受験時のカンニング方法で、スマホを見ずにフリック入力をして問題文を露呈されて回答を得るようなケースがあったと思いますが、最近の人ならキーボードで言う所の「タッチタイプ」が出来るから、別に会話型I/Fなんて必要性を感じないかもしれませんね。ただ、キーボードならタッチタイプ出来るけれど、フリック入力は未だにおぼつかない自分には、外では我慢するとしても、自宅などプライベートな場所や時間では、よりリラックスして自由に入力操作できる「会話型I/F」の登場に期待しているところ。まぁ、SFの話ではなるけれど、脳波をモニターして「無言の会話」が出来るようになれば、この問題も解決されるわけだけれど、いつ実用化されるのかかなり道のりは遠そう。一つ可能性があるかなと思うのは、喉とかにセンサーを付けて、その時の筋肉の動きや僅かな発音を拾って「会話」を認識出来るようなI/F。例えばデバイスの形を首掛けタイプみたいなデザインにすれば、インターフェースやセンサー設置もワンアクションで済むだろうし。更に進めれば、声帯を無くして発音できない人の代わりに、そこで拾った「言葉」をスピーカーから流すような仕組みも出来るだろうし。そう考えると、今の技術でも結構何とかなるかもしれない。

2025年9月9日

残暑厳し

昨日の浜松は、36.6度だったかな、ほぼ37度まで最高気温が上がり、確かに朝から「あっ、今日は外に出たらダメな日だ」と速攻で感じた日。それまでは、確かに暑い日が続いていたんですが、それでも32~33度位で推移していて、何とか我慢は出来るくらいだったので、昨日の突然の猛暑は堪えました。

先日兵庫県丹波市と群馬県桐生市で日中国内最高気温41.2度が記録されて、それまでの最高記録だった、埼玉県熊谷市と浜松の41.1度の記録は更新されたのだけれど、そういう記録上の気温(数値)と、実際に身体に感じる熱さは本当に別物だと思う。今回は数日前に雨が降ったりして、日中でも最高気温が30度を下回る日も有ったし、流石に朝などは結構涼しさを感じるくらいになっていたので、そこに約37度の温度は堪えます。今日の予報でも、お昼過ぎ位にはもしかしたら35度に届くかもしれないという事で、9月の初旬とは言え二日続けての猛暑日は勘弁して欲しい。 

汗もかくから洗濯物も多いけれど、この暑さなので洗っても直ぐに乾くのは唯一助かるかな(笑)。私は、基本木綿派で化学繊維が含まれているようなものは好きじゃ無いので殆ど所有していません。また木綿でも「今治タオル」みたいなふかふかしたような物は苦手で、がっしりゴワゴワした安っぽい方が性に合っています(笑)。だからこの時期だと思いっきりガシガシ洗濯して、そのままバンバンと振って皺を伸ばして干すだけで良いので助かります。高級繊維の衣類だと、その辺りの扱いがちょっと面倒というか繊細さが必要というか、自分の性格にはちょっと合わないというか、がさつな人間は木綿一択です(笑)。

「暑さ寒さも彼岸まで」とは言うけれど、お彼岸も来週に迫ってきていて、それまでに秋らしい気候になるとは全く思えない。流石に、来週くらいには猛暑日は無くなって、精々30度ごえの真夏日くらいだと思うけれど、それでも9月も下旬になろうかというこの時期にそういう天候は、昔では考えられない気がするなぁ。とある記事では、今年は特に異常で来年以降はもう少し落ち着いた気候になるらしいけれど、本当にそうなることを願うだけですね。年々体力の衰えも感じるわけで、昔読んだSFの灼熱天体系の話(昼間は活動出来ず夜しか活動出来ない)みたいな事が、SFでは無く現実で起こっている今年の夏です。

都会化の弊害

日曜日に、自治会の集まりがあり、今年は役員をしているので参加してきました。その会合の最後の方に、雑談みたいな話で自治会長さんが「最近この辺りも物騒になってきて」という話をしたんですよね。一月位前かなぁ、ちょっと離れては居るんですが、同じ町内にあるコンビニに強盗が入り、これは直ぐに捕まったんですが全国ニュースでも報じられた事件。で、その後、やはり別のコンビニだけれど強盗未遂の事件があり、これはこの時点ではまだ犯人は逮捕されていなくて「物騒ですからご注意を」というお話でした。

その二つ目のコンビニ強盗未遂の話は、実は私は知らなくて、多分ローカルのニュースでも報じられたかどうか分からない話だったのでビックリ。結局その日の夕方だったか、翌日には犯人は逮捕されて一応解決はされたんですが、昔は田畑しか見えないような田舎地域だったのに物騒になりました。土地はあるから、色々な理由でどんどんアパートやマンション、建売住宅が増えていて、それに伴い、イオンモールは出来るは、業スーは出来るは、コストコは来るわ、ロピアも出来足るわと、どんどん商圏も拡大していて、賑やかになってきたから、生活リスクも変化してきているのは仕方ないのかも。

昔は、向こう三軒両隣のさらに先の方まで知っている人ばかりで、たまに見かけない人間が来ると、大方は訪問販売のセールス位。仕事にしても、大概は農業だから一日にどこで何の作業をしているか把握しているし、会社勤めの人にしても朝夕の出退勤時間で判断出来る。だから、たまに休暇とかで違う行動をしていると、一気に声がけされたりして「行動確認」されるのは田舎あるあるでしょうね。それが、高校を卒業して地元を離れ、大学に通い、社会人として仕事をして、諸般の事情で実家に戻るまで、四半世紀を経て地元に戻りましたが、その間に一気に周りの風景が変わり人も増え田畑が激減していてビックリしたのは、何度も書いている通り。それによって、昔は心配することすら思いつかないようなことも、最近は心配しないといけなくなりました。

昔は、それこそ昼間買い物に出かけるとか外出する時でも、家の鍵等は掛けず窓だって夏の時期なら網戸のままで出かけていて、帰ってくると玄関先に誰かがスイカを置いていたり、胡瓜や茄子が置かれているみたいな事は結構あるある。ところが最近は、先ずは戸締まりを心配するようになってきたのは、やはり時代の流れなのかなぁ。数ヶ月前に突然警察官の方が自宅を訪ねてきてビックリしたんですが、どうも同じ地区のとあるお宅に訪問詐欺みたいな事案が発生したらしく、それで戸別訪問をして注意喚起と居住者確認をしているという話。うちに確認に来たのも、その時の話の具合だと10年振りくらいみたいで、訪問時の記録帳みたいなところに、色々更新内容を追記していました。実は、さらにその前位に、不自然に玄関の塀の上に石が置かれていたり、門扉のハンドルが動かされた後があったりして、「もしかして」という事を薄々感じていたところ。やはり防犯カメラとか設置して、24時間365日周りの様子を記録することは必要なのかなぁ。都会化されて、生活は便利になったけれど、それと同時にいろいろなリスクも増えるのは仕方ないのかな。

Modular Data Center

 先日の「AIと地方創生」に関しての話題から、また一つ。コンテンツの中で、データセンター(DC)を地方に構築しても、そこでは省力化されているから人手は不要=地方創生に繋がらないみたいな展開がありました。それに対して三原氏は、省力化されるけれど、万一の場合の修理だとかトラブル発生時の対応など、人員配置は必要なるのでそれなりの雇用創生に繋がるのではと言う意見。今はリモートでの監視技術や、リモートアクセスで現地で出来ることもほぼ100%カバー出来るから、ソフト的な対応だとかシステム的な対応に関しては、現在でもリモートで可能。問題は、何らかの理由からハードウェア的な対応のうち、リモートアクセスやKVMで対応可能な、システム再起動とかシャットダウン、コールドブートみたいな操作以外の対応をどうするかが、地方にDC誘致するときの一つの課題かも。

最近のサーバーシステムは、「ラック」と呼ばれる縦長の衣装ケースみたいな共通サイズのフレームに、「ブレード」と呼ばれるサーバーシステムやストレージシステムを入れて行くもの。多くの場合、ラックの下段には停電時対策用に非常時用バッテリーが入っていて、そのラックに導入されているシステムの瞬断を防止するようになっています。後は、背面からネットワークケーブル等が内部結線や他のラックと接続されて、システムやネットワークを構成しているのが一般的なサーバーシステム。これを、ラック単位、あるいは複数のラックが導入されたサーバールームサイズを、例えば一つのコンテナの中に設置して、電源から空調など環境条件も独立して動作するようにした共通の箱(Module)に仕立てて、これを必要な個数(=リソースと能力)分連結することで、任意のスケールのDCが出来る(組み立てられる)ようにしたら、万一の場合はトラブルが発生しているそのコンテナ毎交換すれば良いので、自動化機械化も可能じゃないだろうか。

DELLだったかHPだったか、まさにそう言う「コンテナデータセンター」みたいなものを発表していた気がしますが、あれはコンテナを車で移動させれば、どこにでもデータセンター設置ができるみたいな話だったと思う。ただ、それを多数組み合わせれば、机上では可能なはず。課題は、本来のDCとして効率良くシステムを配置するよりはスペースを食うだろうから、より広い土地なりより大きな倉庫みたいな場所が必要になることで、それと機械化での省力化のトレードオフは厳しいかも。コンテナDCじゃないけれど、昔読んだ記事では、Googleが自社製のボードコンピューターを組み合わせて検索用のDCを作ったとき、個々のボードコンピューターが故障したら、それをスッと抜いて新しいものと差し替えれば、自動的に更新されて元のシステムの一部になるみたいなことをやっていた様で、そういう世界をより洗練された形で構築出来たら、保守作業の多くが機械化=AI化可能じゃ無いだろうか。

昔、世界中のパソコンの余剰能力を利用して、バックグラウンドタスクを世界中で分散処理して、軌道計算するとかそんなことが流行ったけれど、最近は聞かなくなったのはウイルスと誤解されるからだろうか。昔、Windowsもそんなことやってなかったかなぁ。スクリーンセーバーとか動作していると、背後で何かの処理をしていたみたいな事を聞いた記憶があるけれど、パソコンにしてもスマホにしても、常に100%で動作しているわけでは無いので、余剰リソースを共有して分散処理化に回すというのは、やり方次第では「あり」だと思います。ただ、余りにリソースを使い過ぎて、バッテリー消費も激しくなると、何のために共有ということになるから、移動中は利用しないみたいな仕組みは必要だろうけど。ただそうなると、地方創生でDC誘致してみたけれど、気がついたらそこに定住している人間の数よりも、その何倍もの自動化ロボットが仕事をしている、みたいな未来になるかも。