先日閉山した富士山登山は、入山有料化や登山装備の厳格化で、今年は救助依頼は半減近くになり、昨年は6名発生した死亡者は静岡県側は0人と、それなりに効果はあった様子。でも、地元のテレビ局では、閉山後にバリケードを突破して入山するインバウンドと思われる登山者の様子等流していて、まだまだトラブル解決には遠い様子。また、今朝のテレビでは、江ノ電の有名踏切での撮影対策で、横の公園を整備してそちらに誘導するような対策を伝えていたけれど、写真の構図が変わってくることもあって、誘導員がいなくなると元の木阿弥に。その人達に対しての安全対策だけで無く、地元住民への迷惑にもなるので何らかの対策が必要だとは誰もが感じる所では。
これが日本国内で日本人に対しての警告ならば、それなりに状況も推測できるんだろうけど、色々な国・地域から来るインバウンドの考えは千差万別だし、正直日本人の「ルール/規則」に対しての暗黙の理解なんて言うのは期待出来ない。何度も書いているけれど「性悪説」が日本以外の殆どの国では前提になっているのだから、少なくともこういう場所ではそれに基づいた対策が必要なのでは。ただ、だからと言って直ぐに逮捕するとか検挙するとかは、色々問題があって出来ない。結局は、彼らのインセンティブになっている物を隠すしか無いんじゃ無いかと思うわけです。
例えば江ノ電の踏切。この踏切の上辺りに背景を邪魔するような看板、例えば「地域観光は地域のルールを守って健全に」みたいなスローガンを踏切の上にゲートバナーみたいな感じで張ってみたらどうでしょう。ただし、それだと単なる嫌がらせになるので、例えば「違反者が10名を超えたら、このバナーを展開します」みたいなルールにして、仮に違反者がいなければバナーは畳めるようにして、元の構図の写真も撮影出来るようにする。富士山の違法登山に関しては、24時間の監視カメラを設置して、例えば「違反者が100名を超えたら、来年の入山料を+1,000円アップ、以後100名ごとに1,000円増加」みたいなルールを入口に張り出して、24時間監視カメラでカウントはAIでやったらどうだろうか。
さらには、鳥居が続く参道を自転車で疾走する映像とか、地下鉄内や街中で爆音で音楽を流してビデオ撮影する様な対策として、公共交通機関や神社仏閣など準公共エリアでの商用目的の撮影は許可制にして、無許可撮影に関してデジタル庁とか観光庁がコンテンツ会社にガンガンクレームを入れて非公開にさせるとか、ある意味積極的にやらないと無くならないと思う。あるいは、そういう施設が施設内のルールを設定して近隣の警察署や公安委員会に届け出たら、違反者の取り締まりが出来るような特例みたいな物って出来ないだろうか。先の江ノ電の撮影も、近くの神社とか病院にまで入り込んで迷惑を掛けているのだから、これは「性善説」で言えば分かるというレベルの話ではないと思う。インバウンドのインタビューとか見ていると、日本の秩序とか暗黙のルール遵守による整然さを日本の良さという人も多くいます。ある意味それが日本の「観光資源」の一つなのだから、それを乱す要素に対して厳密厳格に対応するのは必要だと思う。それに対して、殆どのインバウンドは賛成理解しても反対はしないと思う。
0 件のコメント:
コメントを投稿