最近YouTubeにアクセスする時に、リコメンドにもよく登場してくるのでアクセス頻度が高くなっているReHacQチャンネル。今回の「AIで地方創生」というテーマが面白そうなので見てみたんですが、うーんかなりの消化不良。「地方でAI活用」に関わっている今井氏(コンテンツ中に言及されている、加賀市AI戦略アドバイザー)は、その実例をもう少し色々説明解説してくれるかと思ったら、何か本人も何をやっているか良く分からない様子。もう一人のLenovo Enterprise Systemの三原氏は、データセンターやサーバーシステムのハードの話はそれなりに詳しそうだけれど、その上でどの様にAI環境を構築してビジネスに繋げるかという話は、失礼ながら素人みたいな印象。全部で2時間以上のコンテンツだけれど、1時間の予定でブレーンストーミング目的でミーティング招集したら、何か結論の出ないままだらだらと2時間続いて流れ解散してしまった、という感じ。
ただ、頭の体操として「AIで地方創生」というのは良いテーマだと思うんですよね。「地方創生」というのは、今の場合「地方活性化」「地方過疎化阻止」みたいな意味にもなると思うんですが、やはり一番手っ取り早いのは「人に来て貰う」事。まずは観光目的で来て貰い、その中で現地を気に入った人が最初は短期間でも良いから定住して貰い、そう言う人の中から完全に移住する人も増えてくるだろうし。
ありきたりだとは思うけれど、やはり年々増加するインバウンドを一人でも多く誘致するのが一番の近道じゃないだろうか。その為には、AIを利用して積極的にネットに情報配信するだけでなく、ネットサーチをして誤情報を訂正・修正するとか、肯定的な情報はどんどん引用するなり取り上げて行くなりという「有る程度自動化可能で期待出来る」機能実装が最初の活用じゃないだろうか。その次に必要と思うのが、高度な言語AIをデジタル庁当たりが開発して、そのAPIを自治体に開放することで、(ほぼ)リアルタイムで十分な品質の会話で成立する位の「自動翻訳会話機能」を提供すること。それも、出来れば英語、中国語、韓国語だけで無く、結構日本に来ている東南アジアなどの言語を優先するのが良いんじゃ無いだろうか。日本でも馴染みがないから後手に回っている気もするし。京成だったか、透過パネルに翻訳した会話の内容を表示するシステムを実証実験していたと思うけれど、あれをもう一歩「会話レベル」で実用化出来たら、地方のインバウンドに馴染みのない地元の人達も抵抗なく会話できるだろうし、そこから次のビジネスやコネクション、コミュニケーションが生まれると思う。またインバウンドも、以前の「モノ」から「コト」に移行することで、よりプライスレスな体験が出来ることはメリットだと思う。
コンテンツの中では、行政改革の話も出てきたけれど、その為には「人のデジタル化=マイナンバーカード」が一番の鍵でしょうね。固有のIDが有れば、デジタル社会の中でデータを紐付けして統合管理出来るし。自分がやって欲しいと思うのは、その唯一の番号を例えばスマホの電話番号にするとか、メルアドに割り振るとか(当然無意味な12桁の数字では扱いづらいので、マイナンバーに任意のアライアス名を付けられる仕組みは必要)、一生使える「属性(Identity)」が作る事が出来れば便利だと思うんですよね。場合によってはそこから自分専用の暗号キーを生成したりするとか。今井氏が「人の得意なことはAIは苦手、AIの得意なことは人が苦手」という意味のことを言われていたけれど、攻殻機動隊のような擬体ボディができない限りは、人がAIに寄せていくのが一番現実的だと思うし、その第一歩が「その人が認識出来る唯一のコード(ID)の活用」じゃないだろうか。以前から書いているけれど、例えば全ての購買記録に自分のIDを貼付したら、税金の支払いは自動的にAIが計算して処理してくれるとか、よりお得なキャンペーンとか優遇サービスをネットを巡回して見つけてきてくれるとか、かなり色々出来ると思うんだけれど。そうなると、「人間をどれだけデジタル化出来るか」というコトを考えるのは、次のビジネスに繋がるかも。
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