2025年9月22日

酒は言葉の壁を壊す

佐々木俊尚氏の引用から、今年のイグノーベル賞平和書の研究から、「アルコールを飲むと外国語で話す能力が高まることがある」というもの。スレッドにも同様の経験を語る人が多いけれど、私もここにも書いているし自分の経験的に感じているもの。流石に仕事中にビールとか飲むわけにも行かないので、例えば電話会議の時には自宅から参加するような場合には、こちらは夜で向こうは昼間なので、つい晩酌しながら参加と言うときも多くて、その時にはいつも以上に雄弁になりますね(笑)。あと、出張中の時等は、BBQとかによく誘われて、その時にはビール片手にBBQを食べながら、仕事以外の話しにも盛り上がることもありました。

私は、酔っ払うことで日本人特有の「完璧に話しをしなければ」「間違ってはいけない」みたいな縛りが緩くなることでゆとりが出来て英会話能力が高まるのだと思っていましたが、どうもアルコールが入ることで脳内の伝達回路事態が変化して、外国語会話に最適化されるような神経網が出来るらしい。確かに、私も延べ日数で合計4年近くは出張やプライベートでアメリカ滞在経験があるけれど、それでも一番滞在していた頃からはもう20年以上経過していて、本来ならば英語能力も鈍っていてもおかしくない。でも、当時の神経回路がまだ脳内にのこっているからでしょうか、最初はちょっと戸惑うけれど、何となく直ぐに思いだして仕事の会話程度なら普通に出来るくらいのレベルは維持出来ています。

通常外国語で会話するときには、まずは「他国言語から日本語へ翻訳変換して理解、日本語から他国言語へ翻訳して発音」という一手間も二手間も回りくどい処理をして「日本語の会話」として理解しているのだと思います。それが、内外期間滞在してそれなりにその言語(例えば英語)が理解して話せるようになると、「日本語へ/からの変換」という工程が無く、その言語の単語が直接脳内にそのイメージを書き込むというか、ダイレクトに認識出来る気がします。日本語(母国語)だと、実は認識していないけれどそう言うことが実は行われていて、そのレベルにない他国言語だといちいち変換が必要になるんでしょうね。アルコールが入り脳内の情報伝達経路がもしかしたら最適化されるとしたら、酩酊状態にならなくても、何らかの神経的興奮みたいなものを外部信号で与えて活性化できたら、言語学習が飛躍的に向上するかも。

最近では生成AIがリアルタイムで翻訳できるような時代になりつつあり、実際かなりのレベルまでに到達している様子ですが、例えばその生成AIに「感情」とか「意識」みたいなものがないと、例えばその場で思いついた「冗談」とか「例えや別の言い回し」みたいなものは、正しく相手に伝わらないような気がします。そう言うことも有るから、まだまだ言語学習教室なども生き残れるという話しも有るけれど、でも通常のちょっとした会話とかのカジュアルな部分は、どんどん生成AIに置き換わるんでしょうね。そう言う意味では今回の発見は、インプラントの形で体内(脳内?)に入れ込むのかな。情報交換では「言語化」ということが重要視されますが、幾ら翻訳機能が向上しても、その「言語化」能力が高くないと情報としては使えないから、先ずはそういうことを活性化させる刺激を見つけて欲しい。「オリーブオイルを舐めると口調が滑らかになる」ような(笑)。

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