2025年9月20日

nVidia + Intel = nVintel?

 IntelとnVidiaの提携と言うよりは、実質はnVidiaによるIntel救済みたいなこの話、昔からパソコン関係に関わっていたエンジニアの端くれとしては、青天の霹靂というか時代の流れというか、Intelお前もかという印象。思い起こせば、現在のパソコンの原型というか祖先に当たる「IBM-PC」を開発したIBMのPC部門がLenovo (Legend)に買収され、さらにそのLenovoが国内PCメーカーの二大巨頭、NECPCと富士通(FCCL)のパソコンビジネスを買収するなんて、PC-DOSとかDOS/VとかWindows 3.0とかで仕事をしていたときには、冗談でも浮かばなかったなぁ。

あくまで個人的印象ですけど、nVidiaにしてもそのうちAMDに吸収されるんじゃ無いかと思っていたくらい。私の知り合いには、何故か当時nVidiaの株を購入して、その後忘れていたのに気がついたら「億利人」になっていた人が居るけれど、本当に世の中何が起こるか分からない。

IntelのVideo(Graphics)というと、1990年代の終わり頃に、Intel内蔵ビデオのチップセットが発表されたけれど、これが使い物にならなかったなぁ。Video Driverの品質も悪くて、しょっちゅうトラブルやBugが出ていて、だからこのチップセットを使いながらも、わざわざ外付けビデオを追加した製品を作っていましたねぇ。当然、バッテリー運用が重要なノートブックパソコンでは不利になるわけで、多分当時のPCメーカーは全て「Intelさん、何とかしてよ」と思っていたはず(笑)。Intel内蔵グラフィックスが、何とか使い物になってきたのは、Intel830の頃だろうか。ただ、それでもパフォーマンスが低いので、内蔵ビデオ無しのチップセット(Intel 855PM)とかの製品も結構あった気がする。

ユーザーとしては、nVidiaのGPUがIntel CPUに内蔵されたSoCを期待するわけですが、やはり直ぐにというわけにも行かないらしい。最近のnVidoaは「Video Vendor」というよりは、「AI Processor Vendor」みたいな印象の方が強くて、もしかしたらnVidiaのGPUを内蔵していても、Graphichsには使わずに、WindowsのCopilotの専用チップとして使うとか。そんな製品が登場するのは、まだまだ先かな。

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