伊東市の田久保市長問題は、市議会から不信任決議を受けた田久保市長が市議会側に対して解散を通知して次のステージに。 解散理由は、諸般の議題が多々あるなか、議会初日に不信任決議を行い市政を混乱させた、ということらしい。予め想定されていたこととは言え、こうなると最悪のケースに向けてこの後も進むしかないですよね。つまり市議選の後、再び不信任が議決されて、市長は失職。そこでやっと市長選挙が行われるという事で、年末まで掛かるロードマップはまだまだ長いですね。
市議選は、解散後40日以内に選挙が行う必要が有るので、今の所10月19日の投開票が予定されていますが、このための費用が約4,500万円かかるらしい。さらにその後に想定される市長選挙には約2,500万円位掛かるというので、最悪7,000万円位の臨時支出は覚悟しないといけない。伊東市は、市の人口6万5千人位の規模で、年間予算(一般会計予算)は320億円位なので、約0.2%が余計に選挙に使われる想定になるのか。予備費とかで賄える範囲なのかどうかは不明ですが、問題なのは市長再選挙が終わるまで、特に予算関係の審議が進まなければ何も出来ない状態が続くわけで、これは伊東市民にとってはデメリットしかないし。
個人的な邪推ですが、こういうシナリオ作りは田久保氏自身と言うよりは、田久保氏の弁護人として帯同している弁護士さんの考えも大きいような気がします。「弁護人」なので、対象者の利益を歳台にする=失職回避、という目的のために最大限の努力をすることは理解出来るんですが、庶民的な感情からすると納得は出来ない。目の前で人を殺し容疑者がていても、その容疑者の利益を最大化するために、色々な背景や情状酌量を弁護士が要求する様子を見て感じる矛盾みたいなものを今回も感じますね。感じはするけれど、別に彼らも違法なことをやっているわけでは無く、定められた法律や規則に則って対応しているのだから、その手続きに対して文句は言えない。でも、往生際の悪さみたいな所に不満はつのるわけです。
市議選の結果、所謂「田久保派」が7名以上当選すると、再び市長に対しての不信任決議が出来なくなる可能性もあるため、田久保氏としても自分を支援する人を大量に出馬させたいのだろうけど、これだけ混乱している状態で火中の栗を拾う人は居るんだろうか。市議選の後に再び不信任が可決された場合の市長選挙は50日以内に行われので、早くても年内に決着が付くかどうかというタイムテーブル。そうなると、新しい伊東市の体制が整うのは来年になってからで、そうなると来年度の予算作成にも影響が出る可能性も。まだまだ長い戦いが続きそうだけれど、結局一番の迷惑を被っているのは伊東市民であることを、田久保氏は理解して対応するべきだろうなぁ。
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