2025年9月11日

不思議な市民団体

佐々木俊尚氏の引用から、「市民団体」なる秘密組織(笑?)に関して。数日前にも、沖縄のエイサーのイベントに現地に駐屯している陸上自衛隊が参加することに反対していた「市民団体」が居たけれど、同じグループなのか(しらじらしい)。

何度か書いているけれど「市民団体」って使うマスコミの、その言葉の定義は何なんでしょう。例えば「○○法人」とか「△△協同組合」みたいな、公的に認められている集団組織名称ならばまだ分かるけれど「市民団体」って、何処かに登録しているわけでも無いだろうし、どういう組織かすら不明。それに「市民」と書かれていれば、今回の場合は苫小牧市の「市民によって組織されている」と思うのだけれど、時々この手の映像を見ると、どうもそうじゃ無い印象の人も混じっているし、場合によっては外国語で書かれた幟やパネルが掲げられていたり、かなり「市民」なる部分に疑問を感じます。

「団体」もそうで、多分何らかの集合体を言うのだろうけど、例えば何かの呼びかけで集まったデモ隊に対しては「団体」とは言いませんよね。「団体」の定義を調べてみると、

二人以上のものが共同の目的を達成するために結合した集団

と書かれていて、だからこの「市民団体」は「共通の目的を達成するために結合した市民による集団」という事になります。ならば、単に「市民団体」と表記するのでは無く、「○○の市民団体」というその団体の目的を明記する必要が有るのでは。今回の場合は、記事の中で「苫小牧市の労働組合などで作る市民団体」と紹介されているだけでもまだましだと思うけれど、労働組合などでどう言う目的の団体を作っているのか、そこの説明は無い。まさか「自衛隊に反対する目的」とか(マテ)。

まぁ、佐々木氏も書いているように、共産党系の団体なんだろうけど、先の参議院選挙でも議席が半減していて、決して党勢は良いわけでは無い。でも、態度だけは未だに大きいんですよね。「共産主義」というのも、色々な社会構造の中での一つの社会構造を考える主張だと思うけれど、正直なところ人間の色々な複雑な要素に対して楽観的すぎるというか、理想だけで成立している部分が多すぎて、結局それを維持するためには、超人的な神のような存在かかなりの独裁が必要になる仕組みだと私は思っています。よく彼らは「富裕層の利益を貧困層へ回して」と言うけれど、それって社会がフラットになったら成立しない。フラット化にしても、富裕層の利益が無くなれば低いところで平均化するしかないわけで、そこで豊かになろうと思ったら全員が努力しなきゃいけない。その為には、神か独裁が存在しないと無理だと思う。いずれにしても、「市民団体」なんて曖昧な集団を隠れみのにしないで、労組は労組として労働者の待遇改善に全振りしないと不味いんじゃ無いの。労組がそう言う余計ないっちょ噛みしているから、労働環境の待遇改善は進まず、逆に敵である資本主義側が賃金をアップするような逆転現象が生まれている気がする。

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