2025年9月14日

UA32 Divert

成田発フィリピン・セブ島行きのUA32便が、離陸後1時間程して貨物室の警報が鳴り、急遽関西空港へダイバードした事件。貨物室で発火が発生したとセンサーが検知したとのことですが、実際にそのような症状は見つからず、センサーあるいは警報器の誤動作が疑われています。関空に緊急着陸したUA機の乗客は、その夜は近隣のホテル等に宿泊して、翌日早朝に代替機でセブ島へと向かったらしいけれど、トラブル発生時から詳しい説明なども無く、かなり戸惑う人が多かった様子。 

関空(KIX)からのUA運航便は、午前のグアム便と、午後のサンフランシスコの2便だけで、今回のセブ島行きが緊急着陸した時にはUAの関係者は空港にいなかったんじゃ無いだろうか。ANAの国際線も、中国向け便が1~2便有るだけなんだ。後は全てコードシェアなので、委託を受けている航空会社担当者は残っていただろうけど、非常事態に対応する余裕もあんまり無かった気がするなぁ。こういう場合どうするんだろうか。紅組・青組・それ以外関係無く、当番制みたいな感じで24時間運航のサポートをしているのかなぁ。いずれにしても、ご苦労様です。

めったにある事じゃ無いけれど、センサーが反応している以上、それが誤動作かどうか確かめる以前に、先ずは乗客乗員の安全最優先で地上に降りることを考えないといけないだろうから、機長の判断を責めるわけにはいかないでしょうね。乗客のインタビューでは、着陸後10分位してからシューターが降りて緊急脱出が始まったとか、どうも乗務員の説明など不十分なところもあったみたいで、そうなるとUAとしても当時の運用が適切だったかしっかり検証して次のインシデントに備えて対策してほしいところ。勝手な想像ですが、本当に貨物室で火災発生していれば、複数の異なるセンサーがそれぞれ反応するような状況で、実際には一つだけセンサーが反応していて、機長としても疑っていたのかもしれない。でも、何らかの理由でそのセンサー以外のセンサーが全滅している可能性もゼロでは無い以上、勝手な判断で緊急手順を無視するわけにも行かないだろうし。

セブ島行きの機体は、グアム運航用機材をやり繰りしているはずだけれど、代わりにセブへ行く機体だけでなく、本来その戻りでKIX-GUMを飛ぶ機体も必要なはずで、そのやり繰りは上手く行ったんだろうか。機体はあっても、パイロットやCAさんも必要なわけで、成田発などは他社便への振替とか発生したのかな。使用しているB737の機体も、結構古い機齢のものも飛んでいるから、整備と更新だけはコストを厭わず進めて欲しいですよね > UA

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