自民党の新総裁選挙がスタートして、昨日等は立候補した5候補が揃って夕方のニュースに出演してそれぞれの公約や考え方を発言していました。ニュースバリュー(見栄え?)的には、「小泉 vs 高市」というバトルが、一番視聴率が取れると考えているのか、他の3候補とは扱いが違います。これが衆議院議員選挙のような国政選挙ならば、どの候補者も幸平に扱わないといけないのだろうけど、自民党の中の代表選考選挙だから、そう言う偏った扱いをしても良いんでしょうけど、そうなればなったで何かエンタメ重視みたいな印象も受けるからどうなんだろうか。
各候補のスピーチを見聞きしていて感じるのは、これって国政選挙の公約みたいだなぁと言うこと。自民党の総裁≓総理大臣みたいなものだから、国家感なり外交や防衛の話しをするのは分かるんですが、でも「自民党の総裁選挙」なんだから、例えば自民党のの党内改革とかそう言うことを多少なりとも言うべきなのでは。例えば、所謂「裏金問題」という不記載問題に関しては、現実的には解決しているのだけれど、世間的にはメディアの理由もあって未だに「改名せよ」みたいな話しが出てくるわけです。で、今から犯人捜しをしても以前と同じ話が繰り返されるだけで、結局は解決出来ない状態が続くだけ。それよりは、例えば共通の活動資金管理システムを導入するとか、あるいは党指定の会計士による会計監査を義務づけるとか、そういう提案をする人がいてもいいのでは。あるいは、若手議員を積極的に要職に登用するために、副大臣や政務官には○○%当選3回以下の議員を登用するとか。
それこそ、衆参どちらも過半数を持っていない「少数与党」なのだから、当然他の政党との連立は必須なわけで、公明党との関係以外にも、維新の会とか国民民主党とか、仮に総裁になったらこういう話し・方向性で対応するみたいなことも、次のリーダーを選択する要素としては重要なのでは。勿論、連立は現状のままで、議題毎に是々非々で協力関係を築くでも良いと思うし、その部分は国政にも関係するけれど党運営にも影響する話しだから重要だと思うんですよね。次の選挙がいつあるか分からないけれど、参議院選挙は3年後なので、仮に衆議院選挙が近々行われて自公で過半数を取り戻しても、参議院はあと3年近くは与野党逆転が続くわけです。その3年間は野党に取って存在感を示して、党勢拡大していく絶好のでももしかしたら最後の機会かもしれない。
そんな状況の中、この総裁選挙に関して、 坊や党の新幹事長は「顔ぶれが変わらない」とかいつもの調子でインタビューに答えていたけれど、なんでそういうブーメランになる事を言っちゃうのかなぁ。他の野党が連立も含めて自分達の公約実現のチャンスと考えている様子もあるのに、単に「最大野党、比較第二政党」と、単に規模の優位性だけの存在なのに、何か自分達中心に政治が回ると考えているのだろうか。そう言う意味では、話題に関してはまだ参政党が多いし、実際の支持率も高いことも事実。野党第一党ならば、他の野党と根回しをして、次の首班指名選挙では自党の党首で無くても、自公政権を倒せる可能性も無きにしも非ず。そういう工作を今こそやって、それならば自民党の総裁選挙とも待避できるし、自分達が埋没するリスクも減ると思うけれど、何か静観しているだけ。本当に、この人達はやる気の無い野党なんだなと言う気がします。自分が野党党首だったら、自分なり党三役をどんどん他党に派遣して、そういう雰囲気を作る事をブラフでもやるけどなあ。そうすれば、小泉、高市以外のでも野党との親和性のある候補が当選するかもしれないわけで、それは間欠的に自分達の利益になると思うのだけれど。何かそんな片鱗すら見えず、単に昔のように揶揄しているだけという、いつもの状態。ならば静かに沈んだままにしていて欲しい。
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