目の前に存在しているように見える課題ではなく、本当の隠れた課題とは何か?という視点をずらすことの大切さについて。古典的名著だけどこの本は本当に素晴らしいです。/問題を再定義すると解法は変わる『ライト、ついてますか』 https://t.co/fuvtRxuTQ9
— 佐々木俊尚 五刷決定!「フラット登山」絶賛発売中 (@sasakitoshinao) September 16, 2025
佐々木俊尚氏の引用から、問題を再定義することで解決策を見いだすテクニックみたいな話。「再定義」と書かれているけれど、「再吟味」という言い方の方が個人的にしっくりくる気がします。
こういう話は、製品開発の仕事をしている時にはそんなに経験しなかったのですが、製品開発から製品計画とかプロジェクトマネージメント系の仕事に関わり出すと、その製品の意義・目的みたいな話が必ず出てくるので、こういう問題点の再検討みたいな事も仕事の一環になってきました。ただ現実問題としては、世の中には色々な要素が絡み合っているので、確かに再吟味をしてより適切かな解決策が発見できても、例えばそれによってそれまでの肯定を変える必要があるとか、手順が変わるみたいな話になると途端に「それは触れてはいけない」みたいな壁が現れて頓挫したりするんですよね。
問題解決というと、どうしても目の前に見えている事情を解決するための対策を考えがちで、それはそれで効果や利益はあるんだろうけど、結局は根本原因を解決しないと、似たような問題はまた顔を出してきます。もう一つは、「問題」と認識まではされていないけれど、隠れた問題点が実は内在していて、それが見え隠れしながらずっと続くような場合。こういう場合は、長期間対処利用法で対策されてきたりする場合も多いので、そうなるとますます原因が隠れてしまい、しかも対策しようにも手の施しようが無くなっていたりします。仕事の時には「Pain Point」という言い方をして、それを掘り出す、明確化することで本当に必要な解決策を提供使用みたいな活動もありましたが、なかなか「これ」と簡単には見つからないのが現実ですよね。
最後に書かれているライトの話も、この事象の問題点は「利用者にライト操作に関しての適切な指示を与えることを目的」にしているところですよね。色々な条件や状況が想像される中、一言(簡潔)で必要十分な指示というのは中々難しい。だから、問題解決の指示(回答)を与えるのでは無く、問題解決するための切っ掛け(提案)を与えることで、実際の状況判断をその時の当事者に投げることで、一番重要な部分をブラックボックス化して単純化出来ているのが、この事例の肝だと思う。どうしても表面的な事象に捕らわれがちな現代は、SNSの発達などで直ぐに反応する傾向も拍車を掛けている気がするけれど、そこで一度深呼吸をして周りを見回して、見えて居るものを一度隠してみて、そこに隠れていたものに注目してみる「癖」が、情報リテラシーでもあるし、ある意味生活リテラシーにもなるかもしれない。
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