SpaceX社のStarship打上映像を見て、スタートレックやスターウォーズの世界観が現実に表れたみたいなちょっとした感動を覚えていました。で、その後Amazonを回遊していて、最近何か書籍無いかなぁと書籍コーナーへと入ったところ、 偶然なのか何なのか、昔読んだ光瀬龍氏の「宇宙年代記【合本版】」がお勧めに表示されて、「おおっっっ!」と思わず開いてしまいました。
私が初めてSF小説を読んだのは、多分エドモンドハミルトンの「キャプテンフューチャー」シリーズで、切掛は何なんだったんだろう。多分小学校高学年位の時だったと思うんですよね。その前には、江戸川乱歩の「怪人二十面相」シリーズに嵌まって、多分当時発売されていた全巻を読破したはず。キャプテンフューチャーシリーズも、その流れだったかな。その後、中学生くらいからかな、星新一のショートショートや、小松左京氏の「日本沈没」が出版されて、日本中で大ブームになったのもその頃かなぁ。このあたりからSF小説に嵌まりだして、でも小松左京氏の次に嵌まったのが平井和正氏の「ウルフガイシリーズ」。このあたりから、日本のSF小説に漬かりだして、光瀬龍氏、半村良氏、眉村卓氏、豊田有恒氏と手当たり次第に読みあさりました。当時はどの作家さんの小説も面白くて、もう毎月というか毎週書店に入り浸って、新しい文庫本・ノベルを購入するのが楽しみで、その為にお年玉やお小遣いを貯めてました。
実は、少し前にKindle Unlimitedに入っていたとき、小松左京氏の昔の小説が範囲に入っていて、久し振りに読んでみたんですが、正直物足りないというか文体を追うのがちょっとしんどく感じました。最大の理由は、やはり50年近く前の作品なので、描かれている背景とか文体は現在の作品に慣れていると「稚拙」「古くさい」「回りくどい」みたいな印象がどうしても沸いてきてしまいます。決して作品自体の価値や品質は変わっていないのだけれど、時代がある意味作品で描かれた時代を越えている部分もあるので、どうしても違和感を感じてしまうんですよね。だから今回光瀬龍氏の作品群の内代表的なものでも有る「宇宙年代記」をまとめたものを見つけたときも、最初は「ガッカリするかなぁ」と思ったのも事実。但し、光瀬氏の作品で特にこのシリーズは、今で言うところの「ハードSF」に類するもので、そう言う意味では同じく宇宙進出した人類の話である眉村卓氏の「司政官シリーズ」とも趣が異なり、個人的にはより未来感を感じる作品だったように当時は感じました。
今回改めて読み直してみると、確かに時代を感じる表現も多いんですよね。例えば、表示装置が「ブラウン管式の」とか書かれているし、言葉遣いみたいなものも「昭和感」を感じる部分もあります。でも、そういう部分はあるにしても作品の背景というかストーリーみたいなものは、そんなに悪い印象は無くて、最初の数話を読み終えたところで、さらに追加で代表作でもある「百億の昼と千億の夜」と「たそがれに還る」も購入してしまいました。どちらも、何となくあらすじは今でも覚えているけれど、それでも印象深い作品だったという記憶も残っているので、昔を思いだしつつ読み返すのも良いかも。そして、当時は自分の生存中には見ることも無いだろうという宇宙開発の光景が、まだスタートしたばかりだけれど実現しつつあることに驚きと感謝と期待を感じるのは、ある意味幸せな瞬間なのかもしれない。ただ、流石にワープ航法と転送装置は無理だろうけど(笑)。