2026年11月2日

チャッピーの料理指南

「賛否両論」店主の笠原将弘氏のYouTubeチャンネルから、お嬢さんとの料理対決シリーズ。今回は、次女の夕莉さんがChatGPTにレシピ相談をしながら調理をして、お父さんの笠原氏との対決に臨むんですが、色々考えさせられるシーンが多くて、料理番組というよりはAIとの付き合い方を考えさせられる内容に感じました。

先ずビックリしたのが、夕莉さんと対話するChatGPT(愛称「チャールズ」)の合成音声が、かなり自然な日本語でかつ話方が砕けた口調で、最初は誰か吹き替えをしているのかと思ったくらい。流石に途中の質問や会話時には、ちょっと齟齬を感じるような躓きもあったし、バックグラウンドで考えるときには「ちょっとお待ちください」みたいな変な間もあったけれど、 実際に電話の向こうにいるフードアドバイザーみたいな人と会話しているような感じが80%位の自然さ。

今回はチャールズ(=ChatGPT)にレシピを考案して貰い、その指示に従って調理しましたが手順的に拙かったかなと思ったのは、その都度質問しつつ作業を進めたところで、先ずは一度全体の手順を説明して貰い、そこで先に切りものをしておくとか、調味料を準備しておくとか、もう少し事前準備をすることを理解していたら、多分夕莉さんの料理の完成度も高くなったと思います。これってまさに生成AIを利用する時の「肝」の一つだと思うところで、何か質問したらその回答をそのまま信じるのではなく、何度かやり取りをして遂行していくというか完成度を上げて行く作業(Refine)がAI活用では一番重要だと思うんですよね。その上で、その作業手順に沿って、本当ならば調理の様子を見ながら指示や注意できるのが理想。スマホならカメラもあるので、その内に「あぁ、塩が多かったから野菜を増やして」とか、「もう少し火を通してください」とかガイドする様になれば、文字通り「フィジカルCookpad」みたいなものが出来そう。

実の娘の料理という事も有るのかもしれないけれど、コメント欄にもあるように生粋の料理人である笠原氏が、決してAIのレシピなりその使い方を否定していないのは意外でもあったし、やはり新しいものを取り込んでいこうという「学習意欲」みたいなものが自分の技を磨く糧になっているんだなと感じました。笠原氏の料理番組なんかを見ていると、結構色々な地方の食材や調理方法を取り入れているし、基本は和食なんだろうけどその軸はぶれずに幹を太くして更に上へと伸びる大木みたいな感じですよね。そういう所は素晴らしいと思う。生成AIとの付き合い方とか、それとは別に自分の中でコアとなる部分をどの様に伸ばしていくのかみたいな事も含めて、料理レシピ以上に学びを感じたコンテンツでした。

世界一周スタアラの旅(21) - Phase-3出発一週間前

今年の一大イベント「世界一周スタアラの旅」も、いよいよ最終章となるPhase-3。出発まで一週間となり、ボチボチその最後の旅程の準備を始めることに。と言っても、新規に何か準備することは無くて、手持ちの物の中から必要なものを引っ張り出していくだけなんですが。

一番気になるのが「天候」。最近は日本も寒くなってきましたが、少し前には10月なのに25度を超える様な日も有ったりして、衣類の調整が難しい。今の所の予報では、日本は比較的秋らしい天候で、最高気温が20度前後で最低気温は10度前後と、日中は暖かいけれど朝晩は少し冷え込みそう。最初の渡航地のロサンゼルスは「夏の気候」で、最高気温は28度前後で、最低気温も18度前後の予報。翌日のニューヨークは、今の日本と同じ位の予報ですが、経験的には朝晩は日本よりは冷え込むと思うんですよね。ただ、殆ど飛行機や電車での「室内移動」なので、そんなにヘビーな服装は必要無さそう。で、最後に東京(羽田)に戻ってくるんですが、これが早朝5時台の到着予定なので、結構冷え込みは予想していた方が良さそう。今の所、長袖のボタンダウンにブルゾンを羽織って出掛けようかと思っています。また旅程は「1泊3日1機中泊」なんですが、念のため着替えも1泊分持参する予定。

現地で必須のデータ通信ですが、今回用に準備したNomadのeSIMは、まだ半分以上(約6GB)残っているので、今回はこれを使い倒す予定。日本国内でも今使用していて、元々のdocomoのデータ通信は、帰国してiPhone 15 Proを先日購入したiPhone Airへと機種変更してから。多分今の半分以上は残りそうで勿体ないけれど、eSIMは移行出来ないので仕方ないですね。iPhone Airへの移行に伴い、現在の通信回線のリストラと言うか最適化も考えていて、メインのモト君(Android Motorola)はdocomoのメルアドが必要なのでもう暫く継続するとして、iPhone Airに機種変更したら今のdocomoからauへ移行しようかなとも考えています。あと、もう一回線docomoの回線もあるんですが、これは解約する予定。年内にはスッキリしたいところ。

閑話休題。今回は、一番ボリュームのある着替えが2日分で、後は嵩張るような荷物もないので、前回のバックではなくTUMIのバックパックで行く予定でいます。容量的には、もっと薄いVictrinoxのバックパックでも大丈夫なんですが、鉄道の移動時間があるニューヨークのPenn Station付近で出来れば姪っ子・甥っ子へのお土産でも見つけられればと思っているので。実は、この乗り換え時間を利用してPenn Station N.Y.からGrand Central Stationへ移動して、ここの駅構内のApple Storeで、現行iPhone 15 Proの機種変容のiPhone 18 Proを購入しようかと計画して居ました。国内かかと比較して、ドル建てで購入する方が数万円お得になるし、最近少し円高へと振れたので、それがもう少し有利になりそうだったから。ただ、実行に移す前にiPhone Airを衝動買いしてしまったので、この予定は未遂に終わったのですが(笑)。

それ以外の細々したものは、前回のPhase-2で使用したものをそのまま横滑りで再利用する予定。今回はアメリカ国内移動だけなので、コンセントの変換アダプターは不要かな。ドル紙幣・硬貨も一応持参しますが、多分使う機会は無さそう。偶々ANAの機内販売プリオーダーサービスを見ていたら、ちいかわのコラボマスコットが購入出来そうで、これなんか甥っ子のところの女の子二人に調度良さそう(一人2点までだし)。と思ったら「品切れ商品」になってる orz 

一番重要なのは「体調管理」ですよね。最近はインフルエンザが流行しているとのことで、実はちょっと前に少し熱っぽいかなと感じる時がありました。今は検温しても平熱で、体調不良も感じませんが、あと一週間の間は注意しないと。多分年内最後のフライトになるので、先ずは安全に飛べることを祈るばかりです。(続く)

2026年11月1日

AIはOEM/ODM

佐々木俊尚氏の引用から、AIと人の思考の違いに関して。最近よく目にするのは、余りに発達しすぎたAIが、それまでの人知では及ばないような発見や機能実行(最近の情報漏洩とか)が実現していき、どんどんそのオーナーであるはずの人間が取り残されていくことに対しての危機感は切実。勿論、今のとこAIとて万能では無いけれど、特定の機能や分野に関してはハルスに人間の能力を凌駕しているので、それが将来的にどの様に人間に戻ってくるのか分からないから恐怖みたいなものを感じるんでしょうね。

紹介されている書評を読んで感じるのは、現在のAI興生の時代というのは、自分の仕事でパソコンを完全に内製していた時代から、色々な理由からOEM/ODMへとシフトして行った頃に似ているなぁと言うこと。1980年台後半から90年台は、当時のほぼ全ての国内家電メーカー・電機メーカーが自社ブランドのパソコンを開発・製造・販売していて競争していた時代。その中でも一部のメーカーは、CPUこそインテルの8080/8086とかザイログのZ80とか使用していたけれど、それ以外のチップセットとかマザーボード等は自社製造していたメーカーが殆ど。NECとかSHARPは、互換CPUとか製造していた時代。当時のOS(Windows 3.xの時代)は、日本語表示ために各PCメーカーがビデオ回りとか独自に開発していたし、当時はまだコンベンショナルメモリーに依存(起動はPC-DOSでしたからね)していて、しかもメモリーマップは各社独自だったので、ベースのDOSのCONFIG.SYSも各社各様だったり、独自にメモリーマネージメントモジュールを追加していたりしていたなぁ。その後、DOS/Vが登場して英語版PC-DOSで日本語表示可能になり、それ故に英語版PCベースの日本語PCモデルが「廉価版PC」として登場。そうなると、台湾のPCメーカーが自社製品のカバーやデザインをカスタマイズして、OEM/ODMとして日本に進出してきて、それが結果的に日本のPCメーカーを再編したんですよね(かなり端折っているけれど)。

そのOEM/ODM製品は、既に殆どの部分をOEM/ODMメーカーが開発・製造しているので、メーカーとしてはファミレスでメニューから料理を選択してオーダーする感覚で、自社ブランドの自社製PCを販売することが出来たけれど、その時に技術的な部分を「コストダウン/コストカット」の名目で切り捨てていったメーカーは、結果的には淘汰されて消えていった気がする。それでも、OEMの場合は自社のデザインや仕様を要求して開発・製造させることも出来たけれど、そのためには実は自社開発・製造出来るくらいのスキルが無いと、単に自分達の希望(Wish List)を言うだけになり、言い方は悪いけれど足下を見透かされることも。だから、OEM/ODMを利用してコストダウンや効率化する場合、そのアウトプットをちゃんと自社内で検証検品して問題点をしっかり洗い出せる耐性や能力が必須だったんですよね。ある意味、自分達で設計・開発するよりも面倒な部分もありました。それでも、何回か製品の世代が進むと、相手側もそれなりに力を付けてくるけれど、それをライバルメーカーに対して自分達の売り物にしたり、折角スキルを身につけたエンジニアが別のメーカーに移籍したりなんて言うのは日常茶飯事。

OEM/ODMにしても、AIにしても、相手を上まわる知識と経験と能力があれば良いけれど、中々そこまでは難しい。結果的にこちらで対策出来るのは、提供された製品や情報をいかに評価して自分なりに納得出来るかという「能力」なんですよね。OEM/ODM製品の検品というか評価も層だけれど、自分達の要望をいかに正確に勝つ相手が納得出来るように伝えるかも重要で、これはAIに対してのプロンプトにも通じるところ。また、複数のOEM/ODMを利用していると、それぞれのメーカーの癖とか傾向も分かってきます。で、どのメーカーからも提供される「PC」という製品は、CPUにしてもチップセットにしてもOSにしても「共通」なので、A社の製品に対してB社の製品と比較して問題点を洗い出すみたいな事も可能だし、A社で発生している問題はB社でも発生する可能性が高いので、予め対策も準備出来るというKnow-Howも生まれます。これって、複数のAIの出力を比較したり、それぞれの得意不得意を見極めことと同じ様な気がする。自分は、ほぼ全て自社開発の時代も、OEM/ODMに大きく振れた時代も、そして両方を併用する時代も経験しているので、そういう感覚でAIを利用しているけれど、もう少し若い時代だと自社開発の経験が無い分、AIに対しての耐性というか鵜呑みにしてしまう傾向が出そうな気がします。「先ずは疑問から始める」というのは、一番基本的な情報リテラシーというか人生リテラシーかもしれない(笑)。

Digital Archive

もう一つ、佐々木俊尚氏の引用から、インターネットアーカイブに関しての問題点。ここでは、多分誰でも閲覧できるというインターネットの公平性がサイトの目的なんだろうけど、同時に「デジタル」の情報を保存していくというのは、印刷媒体とはまた違ったしかし重要な課題だと思います。

印刷物も、火災や災害で喪失することは多いけれど、それでも燃え残ったものが興生に重要な情報として利用されたり、災害で埋もれたものもやはり後世発掘されたりすることもあるわけで、やはり「物理的な情報保存」というものの有用性だなと思います。一方でデジタルデータは、幾らでもコピーして複製できる反面、例えばAWSが突然停止してしまうとそこに保存されているデータへのアクセスが出来ないし、何らかの理由で喪失してしまうと、バックアップを取っていない限りそのデータ復旧は出来ない。イーロンマスク氏が、宇宙空間でのデータアーカイブ構想みたいなものを公開しているけれど、そうやってリスク分散をどんどんしていかないとデジタルデータの脆弱性というのは、ある意味印刷媒体よりも大きい気がします。

でも、AIブームもあってデータセンター不足が言われる中、更に膨大なデータを保存する設備なんて言うのは、中々簡単には準備出来ない。HDD/SSDにコピーするにしても、そういう物理媒体も万全では無い。そんな中ネットで見かけたんですが、磁気テープが大容量データ保存先として注目されていて、その磁気テープに関しては日本の富士フイルムとSONYが独占しているらしい。テープだけで無く、それらを使用する機器メーカーも日本勢が優勢らしく、そう言う事から隠れたAI銘柄として株価も上がっているというのは納得。磁気テープの場合、データ書き込み読み出しのシリアル性とかアクセススピードの問題とか有るけれど、安価で大容量のデータ保存が出来ると言う特性はHDD/SSDを凌駕しますからね。

元の話に戻ると、有償で提供している情報が、無償で利用活用されていくことは、確かに提供側としては納得出来ない部分もあるでしょう。ただ、インターネットというかネットワーク時代になると、「データ共有」という事が一番の特徴でも有りメリットでもあるわけで、その部分が阻害されることはある意味ネット時代に逆行することにもなりそう。音楽著作権みたいな仕組みとか、「情報共有税」みたいなものを考えないといけないのかも。データ本体に認識IDとか、ある種の暗号化を組み合わせて追跡できるようにすれば必要な対価の徴収も可能になりそうだけれど、それも難しそう。大体最終的に人間が情報を利用する時には、必ず素の状態に修正されて提供されるわけで、その状態をコピー・保存されたら幾ら完璧な防御方法を実装しても無駄。もしかしたら、データ利用料に応じた「デジタル税」みたいなものが、今の住民税とか所得税、あるいは消費税みたいな感じで社会に必要になるのかも。