2026年11月1日

Digital Archive

もう一つ、佐々木俊尚氏の引用から、インターネットアーカイブに関しての問題点。ここでは、多分誰でも閲覧できるというインターネットの公平性がサイトの目的なんだろうけど、同時に「デジタル」の情報を保存していくというのは、印刷媒体とはまた違ったしかし重要な課題だと思います。

印刷物も、火災や災害で喪失することは多いけれど、それでも燃え残ったものが興生に重要な情報として利用されたり、災害で埋もれたものもやはり後世発掘されたりすることもあるわけで、やはり「物理的な情報保存」というものの有用性だなと思います。一方でデジタルデータは、幾らでもコピーして複製できる反面、例えばAWSが突然停止してしまうとそこに保存されているデータへのアクセスが出来ないし、何らかの理由で喪失してしまうと、バックアップを取っていない限りそのデータ復旧は出来ない。イーロンマスク氏が、宇宙空間でのデータアーカイブ構想みたいなものを公開しているけれど、そうやってリスク分散をどんどんしていかないとデジタルデータの脆弱性というのは、ある意味印刷媒体よりも大きい気がします。

でも、AIブームもあってデータセンター不足が言われる中、更に膨大なデータを保存する設備なんて言うのは、中々簡単には準備出来ない。HDD/SSDにコピーするにしても、そういう物理媒体も万全では無い。そんな中ネットで見かけたんですが、磁気テープが大容量データ保存先として注目されていて、その磁気テープに関しては日本の富士フイルムとSONYが独占しているらしい。テープだけで無く、それらを使用する機器メーカーも日本勢が優勢らしく、そう言う事から隠れたAI銘柄として株価も上がっているというのは納得。磁気テープの場合、データ書き込み読み出しのシリアル性とかアクセススピードの問題とか有るけれど、安価で大容量のデータ保存が出来ると言う特性はHDD/SSDを凌駕しますからね。

元の話に戻ると、有償で提供している情報が、無償で利用活用されていくことは、確かに提供側としては納得出来ない部分もあるでしょう。ただ、インターネットというかネットワーク時代になると、「データ共有」という事が一番の特徴でも有りメリットでもあるわけで、その部分が阻害されることはある意味ネット時代に逆行することにもなりそう。音楽著作権みたいな仕組みとか、「情報共有税」みたいなものを考えないといけないのかも。データ本体に認識IDとか、ある種の暗号化を組み合わせて追跡できるようにすれば必要な対価の徴収も可能になりそうだけれど、それも難しそう。大体最終的に人間が情報を利用する時には、必ず素の状態に修正されて提供されるわけで、その状態をコピー・保存されたら幾ら完璧な防御方法を実装しても無駄。もしかしたら、データ利用料に応じた「デジタル税」みたいなものが、今の住民税とか所得税、あるいは消費税みたいな感じで社会に必要になるのかも。 

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